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日本茶教室 松濤

港区 日枝神社 山王嘉祥まつりの前に〜お茶の旅

2024.06.16 23:00

今回はお茶の旅。


東京都のみならず日本の中心・中枢である永田町に鎮座する日枝神社に行ってきました。


なぜかというと、毎年6月16日は「嘉祥の祝い」だから☺️


「嘉祥の祝い」とは?その始まりは平安時代。


天変地異や疫病で荒れた都に改元の話が持ち上がり、果たして元号は「嘉定(かじょう、かしょう)」に改められます。

そのおかげか平和を取り戻した世の中を帝が大変喜んで、それ以降「16(祈祷中に現れた数字という説も)」にまつわる菓子や食べ物を振る舞い、無病息災を祈るようになりました。


その後、戦乱の世に入り長らく忘れられていたこの行事を江戸時代に入り復活させたのが徳川家。

江戸城の大広間にずらりと菓子を並べ、家臣を城に召して将軍自ら菓子を賜ったそうです。


平和で豊かな江戸時代を思い起こさせる、なんとも贅沢なお話です。


現在ではこの日を「和菓子の日」とし、和菓子と親しむイベントの開催や無病息災を祈る「嘉祥菓子」を販売するお店を見かけることができます。


特に日枝神社は徳川家の産土神として崇敬を得ていたことなどが縁になっているのか、古くから嘉定(嘉祥)の祝いとして神前で和菓子を作って奉納するなどしており今年も16日に儀式が執り行われたとのことです。


今回私は、16日の嘉祥まつりには行くことができず残念に思っていたのですが(東京三大祭の「山王祭」とも重なっているのですよね!)

直前の一週間、境内に「茶菓接待席」が設けられているということでぶらりとお茶(とお菓子)の旅してまいりました。


よく晴れた6月のある日、地下鉄の駅から外堀通りを目指して歩いていくと立ち並ぶ高層ビルの間に大きく真っ白な鳥居が。


日枝神社です。


本殿は小高い丘の上にあり、階段はもちろんエスカレーター(!)でも登ることができます。

平日のお昼前だったからか、大きな混雑もなく。

それでもお札やお守りの授与所には列ができていました。


それにしてもいい天気です。サイコー!と叫びたくなる笑

風も爽やかで心地よく、パワースポットと言われているのもわかる気がします。

神様に無事ごあいさつを済ませ、茶菓接待席を探します。


ありました!


お茶は埼玉県 狭山のものだそうです。

江戸時代、一大消費地である江戸に近いことから大きく発展してきた歴史がある狭山茶はぴったりですね。


ちなみにお代は「お気持ちで結構です」とのことでした。

一番奥にある三宝にお納めできるようになっています。私も少し納めさせていただきました😌

お菓子は、とらやの最中「御代の春」。


持ち帰ってお土産にしようかとも思ったのですがこの日はなんだかとても気持ちよく、ずっとここにいたくなるような雰囲気で近くに設置してある腰掛けでいただくことに。


木漏れ日がまたきれいで。


江戸の栄華に思いをはせながら、心地よいひと時となったお茶とお菓子の旅でした☺️