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ケアマネ矢田光雄のひとり言

オーメンの日だ!

2024.06.07 05:29

以前、仮想空間での土地売買に驚いたという文章を書いた。今回はそこからの発展型である。仮想とは言え土地があれば人が住み、交流が進み、社会が形成される。となると自然以下のような仮想国家が容易に出来上がる筈である。

人の出入りは基本自由だが、場合によっては退去させられる。法(仮想空間内での法律)を犯せばそうなるのはもちろんだが、主催者(創造主)の逆鱗に触れてもクリック一つで強制退去である。主催者は排除の理由をきちんと提示するものもいれば、何も言わずに(沈黙の内に)その住民を消滅させるという無慈悲な輩もいる。数年も経てばそのような非現実的な社会が林立する(既にそうなっているかも)。主催者が人であれば有限数だがAIが開けば原理的には無限数である。複数のゲームに参加することが可能であるように一人の人間が複数の社会を同時に生きることも可能である。一つのパーソナリティが複数の社会での構成員となる。金持ちが、あるときは浮浪者になり、医者が殺人者になる。子供は大人として振る舞い、老人が保育園児になる。男が女に、王が奴隷に、神が悪魔にと何にでもなれる。その仮想空間内で承認されればの話だが。

経済活動も成立するので現実の労働でなくとも収入は得られる。となるとその人は現実の世界では食って、出して、寝るだけとなる。他は何もしないし、する必要がなくなる。生身の人と人との交流は廃れ、やがては不可能になる。仮想人格でないと交流ができなくなってしまっているからである。シャットダウンが不可能な世界では人は交流できなくなる。死んでも蘇る、いつでも死ねる、いつでも生まれる、何にでもなれる、そういう世界でないと何人も存在できなくなる。逆に現実世界では生きにくい人、何もできない人、何もしたくない人、殺人者、人格者、異常性愛、全ての人がどこかの仮想の世界で生きることは可能となる。

そんな未来が直ぐ目の前に迫っている。

でも、それってある意味理想郷じゃない?

今日にふさわしい妄想だ。

明日はまともになろう。

令和6年6月6日