CBD・VAPE用リキッドとは？成分と効能
最近、電子タバコを吸う一部の人たちの間でVAPE（ヴェポライザー）を使用する人が増えてきています。
「禁煙できてリラックスもできる」といった効果を見込んで、タバコの代替品として人気なのです。海外では医療目的としてVAPEでの吸引を選ぶ人も。
健康に良いイメージの電子タバコVAPEやVAPE用のCBDリキッドは、CBDオイルとは違うのか？など。今回のブログでは、CBDを摂取する方法の一つとしてVAPEを詳しく取り上げます。
VAPEとは？
ヴェポライザーという専用器具を使用して、液体などを加熱し、蒸気を吸引する電子タバコのこと。
燃焼させるのではなく成分を気化させ、その蒸気を吸うため、タバコの葉などを燃焼させた時に発生するタールやニコチンといった有害物質を吸引することなく、成分のみを体内に取り込めるのです。
似ている製品としてIQOSやPloom Techなどがありますが、これらとは違い、加熱するリキッドにはニコチンが元から含まれていないため、中毒性もないのがVAPE用リキッドの利点です。
実は、日本ではニコチン入りのリキッドの販売が法律によって禁止されているため、日本でリキッドを使用する場合は、香料やCBDといった有効成分入りのリキッドを使用することになります。
ベイプの機能と種類
ヴェポライザーは充電式のバッテリー、アトマイザー、マウスピースなどの部品で構成され、アトマイザーの中にあるコイルがリキッドを加熱し、蒸気を発生させます。
ヴェポライザーには2つのタイプがあります。
・熱伝導式
ハーブやオイルなどを入れるチャンバーと呼ばれる部分 を直接加熱します。
加熱速度が速く、市場に出回っている大半のヴェポライザーが熱伝導式です。欠点は全体的に加熱ムラができやすいことですが、熱対流式より安価です。
・熱対流式
チャンバーの中に熱風を送って加熱。ムラなく加熱でき、無駄なく蒸気化できます。
熱風で間接的に加熱するので、燃焼が起こることもありません。加熱方法は優れていますが、熱伝導式より高価になります。
また、ペン型ヴェポライザーが使いやすくて人気ですが、卓上タイプなどもあり、『SUPER HIGH ME』という映画でも使用されていました。
VAPE用リキッドの成分
ヴェポライザーで使用する液体はEリキッド、Eジュース、ベイプジュースなどと呼ばれます。
いろんな香りや成分が入った多様なEリキッドがあり、好みに合わせて混ぜることもできます。その中でもCBDリキッドは、大麻の中に含まれるカンナビノイドの一つで、精神活性作用を持たないとされているカンナビジオールという成分を含んだ健康に良いとされている、治療効果もあるEリキッドのことです。
Eリキッドは、主にプロピレングリコール（PG）と植物性グリセリン（VG）をベースにしてできており、そこにCBDや天然や人工の香料などが添加されています。
・プロピレングリコール（PG）
乳化剤、保湿剤などとして使用される食品添加物の一種で、医薬品や化粧品などにも使用されています。無味無臭。喫煙時に刺激が欲しい場合は、PGの割合が大きい方が良いでしょう。PGはVGよりも保湿性が高いので、より長期間保管できます。
・植物性グリセリン（VG）
植物原料（ヤシ油、パーム油）から製造したもので、保湿性が高いため、こちらも化粧品や医薬品に多く使われています。甘みを持っているので、甘味料としても使用されることがあるようです。吸い心地がなめらかな方がいい方は、VGの割合が大きいものをオススメします。
・カンナビジオール（CBD）
大麻草に含まれるカンナビノイド。THCとは異なり精神活性作用はありませんがリラックスによるまったり感は感じられます。
・その他
バニラからチョコレート、アップル、チーズケーキ、柚子、タバコ風味などなど。多種多様なフレイバーや香りがついたEリキッドがあり、香味料や調味料が添加されています。
PGもVGもそれぞれ乳化剤や添加物の溶剤として使用されますが、多くの場合はこの2種類が両方含まれており、その割合はさまざま。自分好みの割合に混ぜる方もいます。
煙のような濃い蒸気を吐き出したい場合VGの割合が多ければ多いほど、濃くてたくさんの蒸気を吐き出すことができます。
CBDリキッドの主な効果
CBDリキッドに含まれるCBDには、数多くの効果があります。
・抗炎症
・抗不安
・抗痙攣
・鎮痛
・神経保護
・抗酸化効果
・抗炎症効果（ニキビやアトピーの症状緩和）
人間の体内には、睡眠、血圧、食欲、免疫反応などの生理機能を調節するエンドカンナビノイドシステム（ECS）という機能があります。
人体には、大麻に含まれるカンナビノイドに似ているエンドカンナビノイドという化学物質が存在し、カンナビノイド受容体と結合してECSに働きかけています。つまり植物性カンナビノイドであるCBDも体内のシステムに受け入れられ、生理機能の調整に役立つ効果を引き起こすことができるのです。
CBDリキッドは安全？
CBDリキッドに使用されている主成分PG、VG、CBDの安全性は多数の研究結果によって実証されています。
PGは約70年にわたって化粧品から食品まで使用されてきた物質です。これまでのところ、人体への悪影響は報告されておらず、安全といえます。
米国食品医薬品局（FDA）はPGに関して、安全食品認定しています。
日本化学物質安全・情報センターでも、2年間にわたりPGを継続投与したラットにおいて悪影響が現れなかったと報告。
VGもFDAによって安全食品認定されており、食品、医薬品、化粧品に使用されています。
CBDは副作用がないと言われているカンナビノイドであ理、こちらも数多くの実験結果によって安全であることが証明されています。
VAPEでCBDの吸引が必要な人
CBDなどのリキッドを蒸気で吸引するのが特徴であるVAPE。どんな人でもベイプを楽しむことができますが、特にCBDをVAPEで吸引することで効果を得られる人がいます。
・生体利用効率
これは、摂取した成分が全身の循環血液に到達する割合のこと。
CBDの生体利用効率（体内吸収率）は、経口摂取（オイルや食品など）だと6〜15%、舌下投与は約18%、吸引では約40%と言われています。ようするにヴェポライザーを利用して吸引する方が吸収率は高く、少ない量で効果を実感することができるのでます。
また、VAPEで吸い込んだ蒸気は肺で直接血流に取り込まれるので、より早く効果を感じられます。
・すぐに効果を得たい人
「効き目が早い」「少量で効果が出やすい」という特徴は、具合が悪かったり緊急な対応が必要だったりする際に重要なポイントとなってきます。
てんかん患者が発作を起こしたときや、不安障害患者がパニックや不安の発作を起こしたときなどは、即効性のあるVAPEでCBDを吸引するのが適しており、医師もこの方法を勧めています。
また急に強い痛みを感じる症状がある場合も、VAPEを使用すればすぐに緩和してくれます。そのほかにも、化学療法の副作用や吐き気、薬の経口摂取が困難な場合も、蒸気の吸引なら楽にできるといった利点があります。
症状によって摂取方法を使い分けて、自分に一番効率的な使い方をしたいですね。
一番早くて効率が良いのがVAPEでの摂取ですが、料理や飲料に入れて使うにはCBDオイルの方が向いています。
VAPE器具にも種類があり、可愛いデザインのものも発売されているので海外ものをクリスマスプレゼントにしても喜ばれそうです。