Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ZIPANG-9 TOKIO 2020 【界 阿蘇】  手業のひととき「家具職人とともに歩き、作る、小国杉の木工体験」開催|期間:2024年9月1日~11月30日、2025年4月1日~8月31日

2024.06.12 19:35


令和6年1月1日午後4時10分頃発生した、能登半島地震で被害を受けた皆さまに、
心よりお見舞い申し上げます。(編集局)


~250年大切に守られてきた阿蘇の森を歩き、家具職人の業を知ることで触れる、小国杉にまつわる地域の文化と想い~



阿蘇くじゅう国立公園に佇む界 阿蘇では、2024年9月1日~2024年11月30日、2025年4月1日~2025年8月31日の期間、手業のひととき「家具職人とともに歩き、作る、小国杉の木工体験」を開催します。


阿蘇小国町で250年の間守り育てられてきた小国杉(おぐにすぎ)。木が育ち私たちの手元に届くまでには、多くの人の手を介し、そこには様々な想いがあります。その想いのバトンを受け継ぐ家具職人と共に森を歩き、対話や木工体験を通して、小国杉の特徴や地域の文化、人々の想いに触れることができます。


本取り組みは2021年より界全施設で実施している、職人・生産者と行うご当地文化体験「手業のひととき」の一環です。


特徴1 森の歴史と共に生きる人々の想いを知る



界 阿蘇での滞在の前に、森林の中に佇む家具職人の工房へ。まずは、周辺の森林を散策しながら、250年大切に守られてきた森や、共に生きる地域の人々の想いや文化について、地元で活躍する家具職人から紹介を聞きます。


森で暮らす職人だからこそ分かる、人と共に生きる森の特徴や、人々がどのように森を守り継承しているのかなどを、実際に木々や森の空気に触れながら知ることができるひとときです。


特徴2 職人の技術を体験する



森林を歩いた後は、工房での職人の技術を知る体験です。工房見学では、森林で触れた木々が、どんな想いと技術を経て日々の暮らしに沿う形に仕上げられているのかを知ることができます。木工体験では、木工の基本の作業が詰まった小国杉の木箱づくりを行います。木材を切ったり、削ったり、木目を美しく仕上げたりする作業を通して、木の特徴を生かして仕上げる木工の奥深さを感じられます。


特徴3 小国杉をより深く知る界 阿蘇での滞在


界 阿蘇 ご当地部屋「カルデラの間」


小国杉木糸の手ぬぐい


小国杉の撫で杉体験


体験後は、界 阿蘇での滞在を通して、小国杉の木目の美しさや香り、地域に愛されるからこそ様々な形に姿を変え続ける小国杉の在り方を、触れながら感じることができます。ご当地楽の「マイカルデラづくり」では、小国杉が育つ阿蘇のカルデラの大地の成り立ちを学び、客室では、露天風呂に浸かりながら小国杉の木糸で作られた手ぬぐいの肌触りを感じられます。手のひらサイズの小国杉を削る「撫で杉」体験では、小国杉の香りや木を削る音、滑らかに変化する手触りを楽しんだりと、小国杉の魅力を散りばめた滞在を用意しています。


小国杉とは

肥後熊本藩が財政立て直しのために林業を奨励した250年前に端を発し、現在に至るまで脈々と受け継がれてきた、阿蘇郡小国町で育てられている九州随一のブランド材。阿蘇ならではの寒暖差から成る緻密な年輪と丈夫さが特徴です。また、各地で放置森林が問題視される中、小国町では、育った木をいつ頃伐って売りに出し、どんな木を植樹して新たな森づくりを進めるか、また、地域全体で見た時に経済林や水源林などどういう機能を持たせるのがいいかといった、森を最適化するためのプラン策定が進んでいることや、環境に配慮された持続可能なシステムの元で林業が行われていることも特徴です。(*1)

*1:小国町森林組合より


「手業のひととき」を担当する

かける木工舎 當房(とうぼう)こず枝 氏



<プロフィール>

大学を卒業後、企業で9年間勤めたのちに家具職人を志して長野県へ。家具工房での修業を経て2019年に帰熊、阿蘇の壮大な自然と暮らしに憧れ、阿蘇郡小国町に工房を開く。森に暮らす家具職人として、木の質感と手触りを大切にした家具をオーダーメイドで製作しながら、小国杉の柔らかな手触りや個性的な表情を活かした木工ワークショップ等も手掛ける。


<コメント>

昔に比べて、森と人はだんだん身近でなくなっているのかも知れません。しかし森に一歩足を踏み入れると、そこには変わらずに木々が生きていて、その木を植えた人の想いを感じることができます。木という生き物が、人の手業を介して暮らしの道具として新しく生まれ変わる。そういうところが木のものづくりの楽しさかなと思っています。


かける木工舎について



小国杉の森の中にひっそりと佇み、2人の家具職人が暮らしながら木製家具をつくる工房。ひとつひとつの木の個性を読み、古の知恵と伝統的な技術でつくることを大切にしながら、オーダーメイド家具の製作を中心に、木製雑貨のワークショップなども行っています。

家具づくりに使用する小国杉は地元森林組合の原木市で丸太を買い付けるなど、オーダーに合わせて様々な樹種に対応しています。


概要

 期間:2024年9月1日~11月30日、2025年4月1日~8月31日 *一部除外日あり

 料金:1名16,400円(税込、宿泊費別)

 予約:公式サイトにて7日前までに要予約

 時間:チェックイン当日12:00~15:00

 定員:各日1組 2名~5名


「手業のひととき」とは

「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。


「界」では、ブランド発足以来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。


その経験を元に、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年より開催しています。これまでに18施設で23の体験を実施し、界全体で1200名を超える利用がありました。


SDGsへの貢献について

総務省が実施した伝統工芸に関する実態調査によると、これまでも様々な支援策が講じられてきたものの、生活様式や社会経済の変化、安価な類似品の流入といった背景事情により、伝統工芸品の需要が減少しています。これに伴い、伝統工芸品の生産額や従事者数も減少傾向にあり、今後、伝統工芸や伝統文化の継承が途絶えてしまうことが懸念されています(*2)。


「界」は、2011年のブランド誕生以来、温泉旅館ならではの癒しや寛ぎを生かしながら、その地域、季節ならではのおもてなしを提供してきました。その上では、地域の伝統文化を守り、地域経済にも貢献することが重要と考えています。


旅行者と地域をつなぐ架け橋になることで、次の世代に伝統工芸や文化が継承されることを願い、手業のひとときの取り組みを通して、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」に寄与することを目指しています。

*2 総務省行政評価局 令和4年6月「伝統工芸の地域資源としての活用に関する実態調査」


界とは



「界」は星野リゾートが全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドです。
「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。


また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2024年4月に、23施設目となる「界 秋保」が宮城県・秋保温泉に新規開業しました。9月には岐阜県・奥飛騨温泉郷に「界 奥飛騨」が開業します。


界 阿蘇(大分県・瀬の本温泉)



阿蘇くじゅう国立公園内に位置し、8000 坪の敷地にわずか 12 棟の離れが点在する温泉旅館。世界有数の規模を誇る阿蘇カルデラが育んだ大自然の恵みをテーマにした露天風呂付きの客室。阿蘇五岳を望むテラスでのカルデラ体操や、大草原での乗馬体験なども楽しめます。


くじゅう連山の麓、阿蘇五岳と外輪山に広がる大草原を眺望する瀬の本高原に位置する
温泉地です。


所在地 :〒879-4912 大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本628-6

電話  :050-3134-8092(界予約センター)

客室数 :12室

料金  :1泊 55,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)

アクセス:大分自動車道 九重ICより約60分



昭和の記憶~職人から学ぶ~

職人の苦労が身にしみる

日本屈指の温泉地「九州」、中でも大分県、熊本県、長崎県には、温泉旅館・リゾートホテル・地域の福祉施設・ゴルフ場クラブハウス等々において木の浴槽の企画・開発・設計・
製作のため度々訪れたものでした。


壱岐 老人保健施設女性専用温泉浴場 椹(さわら)の木浴槽
男女浴室は別々のデザインでそれぞれ3槽の木浴槽制作・施工。同時に壁・天井木質使用。

当初写真の木浴槽はタイル部分の側板も木を予定していましたが変更。使用される方たちが
ご高齢者なので、安全のためその予算で浴槽内にステップを設けることを提案して採用。
また、框をオーバーフローした湯で滑らないように正面奥の吐水口右側に浴槽内に排水口を設けるように提案・採用。框を止めるボルトの頭が表面に出ないように框の裏側で処理。
写真左には海に面して眺めがよく木の大浴槽を設置。


壱岐の温泉は、その昔「神功皇后」が王子の産湯に使用したとの伝説があります。


s44年9月壱岐には当時皇太子、皇太子妃時代(現:上皇陛下・上皇后陛下)もご訪問されておられます(現在も壱岐国民宿舎には記念の銅像が建てられております。)


木の浴槽の仕上げは他の内装工事が出来上がった最終工程になり、コンクリートなどの下地が図面道理にできていない時(よくある)などは、お願いした職人さんたちは「なんだ、この下地の仕上がりは!床がデコボコで、カネも出ていない…」などと、温泉だけに頭から湯気が出そうな勢いで苦情を言いながらも、職人気質というか少しでも良いものを造りたいという思いが勝り、自分たちで下地から手直しして木の浴槽の施工をしてくれたものでした。


あれから、かれこれ40数年。あの時の職人さんたちは、いまでも全国の温泉地を渡り歩いておられるのだろうか・・・⁈


職人さんたちは工期を守るためには、どのような悪条件下においても、その場で最善の策を見つけ出し即答えを出さなければならない・・・時は一顧だに待ってはくれないのだ、しかし、不思議とそんな時こそ「ピンチはチャンス」となり新しい工夫が生みだされる。そしてその技術は次の現場にも活かされていく…職人とは年季と知恵と体力のいる大変な仕事であり、いつも感心させられたものだ。


今、当時を振り返えってみて感じることは、現場で職人さんから教えられた事のなんと多かったことか…こうやって伝統は生まれ継承されていくのであろうか⁉


九州で使用した木の浴槽の樹種は、椹(さわら)、高野槇、明日桧(あすひ)=ヒバ、
木曾檜、そして長尺の浴槽にはラオスヒノキ(別名:古代桧・万葉桧とも)※

※ラオスヒノキは昭和62(1987)年11月 第1回世界歴史都市会議が京都において開催された事と関わりがあり、この話をすると長くなりそうなので次の機会に・・・

(ラオスで産する樹種で、樹齢は1000年以上あり、当初は日本の商社が原木のまま輸入して日本で命名)



鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください


界 由布院



星野リゾートが運営する「界 由布院」(大分県・由布院温泉)は、2023年9月13日に歴史ある米国のデザインインテリア専門誌「Architectural Digest」 が選ぶ「2023 AD Great Design Hotel Award(*1)」に日本国内唯一選出されました。また、星野リゾートとしては初の受賞です。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-7 TOKIO 2020【界 由布院】歴史ある米国専門誌が選ぶ「2023 AD Great Design Hotel Award」に日本国内唯一選出
https://tokyo2020-7.themedia.jp/posts/47933916/



黒川温泉「首なし身代わり地蔵」の伝説


黒川温泉「黒川地蔵尊」


その昔、豊後の中津留というところに、貧しい塩売りの若者・甚吉と、病気で寝たきりの父親が住んでいました。父親が瓜を欲しがるのですが、甚吉にはお金がありません。思いつめた甚吉は、商売ものの塩を地域のお地蔵様にお供えした後、瓜畑に瓜を盗みに入ってしまいます。しかしすぐに地主に見つかり、すぱあっと首をはねられてしまいました。


ところが、落ちたのはお地蔵様の首。お地蔵様が身代わりになって甚吉を守ってくださったのです。


その後、この首だけのお地蔵様を肥後の国にまつろうと、肥後細川藩の本田勝十太郎という修行者が持ち帰ることになりました。旅の途中、黒川にさしかかったところでお地蔵様が突然「ここに安置してくれ」声をかけてきたということです。そこで黒川にお堂を建てることに。するとある日、この地から温泉が湧き出るようになり、これが黒川温泉の始まりとされています。


いまでも黒川の中心地に、このお地蔵様は大切にまつられています。


熊本県 黒川温泉郷


緑ゆたかな山々に囲まれ、三十軒の旅館が集まった「黒川温泉郷」。
高速道路からも駅からも遠い、田舎の温泉街です。季節ごとに美しく表情を変える自然。
豊富な湯量と泉質は秘湯としての誇りです。


黒川温泉 自慢の天然露天風呂 勢揃い


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~熊本県の阿蘇のさらに奥地~黒川温泉郷とは(その1)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/12046810



黒川温泉では、期間限定にて孟宗竹の間伐材で作成した鞠型灯篭を飾る「湯あかり」を開催しています。


昭和の香りを留めた温泉街の細い路地もあります


古色蒼然とした奥山に、昭和の香りを留めた温泉街の細い路地にはちゃんとお食事やお土産処も揃っています。 団塊の世代の皆さんもご安心ください。決して期待を裏切らないこんな、温泉街ならではの趣向・・・ これがまた…最近は若者たちにも受けるんですよね~


走馬灯のように時代も廻る…団塊の世代と若者がコラボすると面白いものになりそうだね~まさに、小生 ・鎹八咫烏のモットーとする古今折衷⁉


職人さんですか⁈いえいえ、温泉街の皆さんで共同制作です


黒川温泉の「災い転じて福となす」への発想

竹林は本来、日本の風土に合った、自然素材として大活躍してきました。

まずは春先の筍としての食材。そればかりか、生活用品として、水筒、酒器、食器、箸など。編組技術から生まれる笊、背負い籠や仕分籠、簾や笊(水切りや干し物)、収納箱、弁当箱、玩具その他漁具や農具建材等々。無くてはならない。材料ですね?伝統工芸品としての笊や籠などの職人技は現代でも、益々その高い芸術性を称賛される大変貴重な存在です。


しかし一方でこの産地である竹藪は放置すると日本各地で問題となっている竹害が起こるのです。


黒川温泉では環境維持のため竹林の間伐、再生に取り組んでいますが、「湯あかり」はこうした活動の一環として計画されました。ここで飾る竹灯篭は全て地域の方々が手作りで制作しています。


竹灯篭の使用後は平野台の炭窯で竹炭を作り、また粉砕したものは、肥料や床のクッション材として利用。黒川温泉ではこのようにして竹資源を循環させこの美しい環境を保全しています。 


阿蘇谷 千枚鏡の眺め


黒川温泉について 雄大なパノラマが広がる阿蘇地域は、世界ジオパークや世界農業遺産に認定されており、豊かな自然環境のみならず、歴史に育まれた伝統や文化が今も息づく地域です。

そんな阿蘇地方の奥深い山間地に黒川温泉は位置します。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-5 TOKIO 2020 黒川温泉 地域資源を活用した取り組み 竹灯篭を飾る「湯あかり」開催(その2)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/12166226



※現在、2300件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-9 TOKIO 2020 (VOL-9)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/


ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
https://tokyo2020-8.themedia.jp/


ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/