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全国翻訳ミステリー読書会

【再掲】第2回南東京翻訳ミステリー読書会のご案内

2015.10.22 15:07




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伯爵「秋も深まってきたな、カーソン」


執事「はい、さようで、旦那さま」


伯爵「秋というのは、なぜかこう、人恋しくなるものだな。アンニュイという言葉が似合うのも秋だ。いまは〜もう秋〜だれも〜いない海〜と、思わず歌いたくなる季節でもある」


執事「はあ、その歌なら存じております。つら〜くても、つら〜くても、死には〜しないと〜、海に約束する歌でございますね」


伯爵「ふむ、なかなか深い歌詞だ。とにかく、そんなよろしく哀愁の季節にこそ、あれだ、あれだよ、カーソン」


執事「はあ、なんでございましょうか」


伯爵「わかるだろうが、読書会だよ! 『禁忌』が課題書だった第1回南東京読書会は、非常に有意義であった。たしかに南東京はややのんびりしすぎな読書会ではあるが、さすがにそろそろ第2回を開催しなければ。で、カーソン、なにかオススメの作品はあるかね?」


執事「ございます、旦那さま。この季節にぴったりの作品が。著者は日本ではまだあまり知られておりませんが、英仏では高い評価を得ております」


伯爵「おお、日本でこれから人気がでそうな作家を青田買いするというわけか。そういえば、おまえは昔から、アイドル本人より、その後ろでポンポン片手に踊っている若手女子に目をつけていたな」


執事「……」


伯爵「で、どんな作品なんだ?」


執事「全体的にブルーグレーのような色調の印象を覚える作品ではありますが、そこに一筋の光が見えるのでございます。ほのかな希望が」


伯爵「ほお」


執事「ピーター・メイの『忘れゆく男』という作品です。シリーズ第二作ですが、この作品だけを読んでも、作品世界を充分、堪能できるかと存じます」


伯爵「よし、決定だ! その作品が面白ければ、第一作も読むことにしよう」


執事「ありがとうございます!」(胸のうちで『よろしく哀愁!』と叫ぶカーソンであった)




……と、前置きが長くなりましたが、第2回南東京読書会を開催いたします。


『忘れゆく男』はスコットランドのルイス島を舞台にしたシリーズ第二作です。第一作の『さよなら、ブラックハウス』も読了のうえご参加いただければ、面白さが「二倍! 二倍!」と高見山関もおっしゃるかもしれません。




   *飲み物が必要なかたはご自身でご用意願います。





定員は10名。10名になり次第、募集を締め切らせていただきます。


南東京読書会世話人 栗木さつき 国弘喜美代(ツイッターアカウント @CholoKimiyo


後援 翻訳ミステリーシンジケート


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