パーツ主導だと世界は恐ろしく見えちゃう
些細なことで周囲に対して壁を作ったり、「敵」を作りだして自身の身の安全を守ろうとしたり。。
以前にもこれと似たようなブログを書いたことがありました。
そのときは、世代間トラウマや戦争トラウマをテーマにしました。
https://sora-tori.amebaownd.com/posts/39489387
今日は愛着と周産期のトラウマをテーマに書いてみようと思います。
(少し重たいテーマなので、こころに余裕があるときにお読みください)
「おぎゃー」と生まれたこの世界で、「自分は歓迎されていない。。」という状況が続いたら。。
例えば、
・両親の仲が冷え切っていたり。。
・望まれない妊娠だったり。。
・母親が産後鬱を患っていたり。。
・家族が入退院を繰り返すなどで家の中が慌ただしかったり。。
・母親が地方から出てきたばかりで、出産時に周りのサポートが得られず不安だったり。。
・自身の健康状態がよくなくて、手術や入院を繰り返していたり。。
大人であれば状況を理解できたり、うまく対処できることでも、生まれたばかりの赤ん坊は無力です。
「この世界は脅威だ」と感じ、息をひそめて周囲に危機はないか、神経をとがらせているかもしれません。
その結果、「不快」「恐れ」に反応する扁桃体が活性化し、それがデフォルト(初期設定)となり、大人になってもそのままのことがあります。
すると、他の人にとっては何ともない出来事や言葉にも過剰に反応して、「攻撃された!」となってしまいます。防衛パーツが大活躍してくれるんです。傷ついた幼い自分を守るために。
そう、まずいち早く敵を見つけます。自分の安全を守るために。はたから見ていると、自ら敵を作り出しているようにも見えます。
「あ~、あの人、またやってるなあ」って場面に出くわすことありませんか?
でもこれ、決してその人が悪いのではなく、そのような環境で育ってこられた結果、そのように反応する脳になってしまった、というだけなんです。一番つらいのはご本人のはず。行く先々で孤立してしまうでしょうから。。見捨てられ不安も加わるとさらに複雑になります。
で、私たちが注目するのは、「脳は変化できる」というところです。神経可塑性といいます。
適切な刺激を入れてあげることで、脳や神経系の育ちなおしができるんですね。
愛着とか、周産期とか、影響は計り知れないです。
でもここが癒されると、ぐっと生きやすくなりますよね。
パーツの負荷を降ろして、傷ついた幼い自分を癒してあげて、パーツ主導からセルフ主導に導いていきます。
もちろん、タッチも添えて。「あなたはあなたのままでいい」
ただ横たわって、そっと触れてもらっているだけで何故こんなに変わるのか?
それは、今まで気づかないうちにまとってきた鎧から、これまた気づかないうちに解放されてくるからです。
ありのままの素の姿で横たわるあなたという存在全てを包み込む、なんの意図も介入もない静かなタッチによって、「素の自分でいいんだ」「なにも身構えなくていいんだ」って、身体の深いところから安心安全を感じてもらえているからだと思います。
すると、体内の神経伝達物質に変化が起こります。ストレス物質→安心の癒し物質(オキシトシンなど) こころが、身体が変わるのです。
ここまでくると、もうテクニックではありません。
セラピストのプレゼンスが重要になってきます。
そこを深めるために、自分自身のワークも進めていきますね。
日本のトラウマ界の第1人者のおひとり、花丘ちぐささんがセラピストのための気づきと癒し、成長を促す講座を初めてデザインされました。
この講座の1期生として、9月から参加させていただけることになりました。
自己変容のための身体に根差した生き方と自分との豊かな愛着形成を目指します。
たとえテトが嚙みついてきても、存在を受け止め続けるナウシカのようになるために。(笑)
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