道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.27- /プリンス録音術
2018.12.14 08:40
道島です。
今週は『プリンス録音術』という新刊のお話です。
翻訳者の押野素子さんとは、今年の4月に二人でミネアポリスに追悼イベントに行きまして、 そのときに訳がまだまだ全然終わらないと言っておりましたが、ようやく完成いたしました。おめでとうございます。
この本のキャッチは「プリンスのレコーディング風景に迫った、待望の1冊がついに刊行!!!カリスマ的で派手なパフォーマンスで知られるプリンスですが、けっして長くはなかった人生のほとんどは、 レコーディングスタジオの中で過ぎていったことを知っていますか?」
というものですが、本当にその通りの内容で、びっくりしました。
デビュー・アルバムから、93年の『ラヴ・シンボル』まで、チャプターごとに、当時の関係者のインタビューを中心に書かれており、読みやすく、大変充実した内容です。
噂には聞いておりましたが、こうやってさまざまな逸話を目にしますと、いかにプリンスが音楽に全身全霊を捧げていたかがわかります。
ネタばれになりますので、抜粋は避けますが、特に技術的なことに明るくない私も、リン・ドラムの話など、プリンスのサウンドの秘密がよくわかりました。
曲作りから、歌入れも含めたレコーディング、そしてミックスして、楽曲が完成するまで通しで行うというプリンスのスタイル。驚きの連続です。
読んだ後に、アルバムを聴き直せば、また新たな発見があるはずです。
プリンス録音術(著者はジェイク・ブラウン)
発行元:DU BOOKS