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新型出生前診断を受ける場所選び

2018.12.14 08:29

よくこんな質問をされます。


「どこで新型出生前診断を受けたらいいですか?」


今日は、その質問に答えて行きましょう。


まず、新型出生前診断という検査を受けることだけでしたら、どこでも良いと思います。


日本で行われている検査は、海外の検査機関に送られたりして、判定が出ます。


この検査の精度自体に大きな差はありません。


どの検査機関でもそれ相応の偽陽性(陰性の可能性あり)は起こります。


また、採血をして検査にかけるわけですが、母体の血液中に含まれる胎児の胎盤の細胞が含まれない、または不足している状態であれば判定はできません。


ですから、検査自体はどこでも構いません。


次に、遺伝カウンセリングを受けたい場合です。


これは、遺伝カウンセリングが行える専門医がいますから、そうした新型出生前診断の認定施設を選択するべきでしょう。


ただし、そういう施設は予約がパンパンで、希望日に受けることは難しい場合があります。


そして、夫婦揃って遺伝カウンセリングを受けることが原則ですので、ご主人が仕事で忙しい場合、遺伝カウンセリングの情報は妊婦さんしか直接聞くことができません。


ご主人にも聞いてもらったほうが、夫婦で検査に対して考えることができるので、遺伝カウンセリングの際に録音しても良いか?尋ねてみてはいかがでしょうか?


第三者に情報を流すわけではないので、大丈夫かと思います。


では、検査も遺伝カウンセリングも手早く希望の日に受けたいという方は、無認定施設でも、アフターフォローが充実した施設を選ぶべきです。


最近では、新型出生前診断を開始した施設も増えて来ています。


まずは、ホームページで情報を確認して、電話で事前に疑問点を洗い出しておくべきです。


ここで注意するべきことは、ネット上の口コミや評判についてです。


新型出生前診断を受けたい夫婦の理由は、十人十色です。


必ずしもあなたと同じようなバックグラウンドではありません。


つまり、情報としては不十分です。


そういう情報を集めるよりも、お住いの近くにある施設のホームページを3つほどピックアップして、最も説明が丁寧で、アフターフォローがしっかりしている施設を選ぶべきです。


この新型出生前診断には、世間では賛否両論があります。


私は、こうした検査は受けたいと希望される方は自由に受けても良い検査だと考えています。


ただし、漠然とした不安を解消したいがために、知識も不十分な状態で検査を受けるのは、かえって不安になるだけです。


なぜ、新型出生前診断を受けたいのか?


夫婦で相談してもいいかもしれません。


しかしながら、夫婦またはご家族の中でも、この検査に否定的な方もいれば、妊婦さんは受ける必要がないと思っても勧めてくる場合もあります。


そうした中で、妊婦さんがコッソリと無認定施設で検査を受けることが最もリスクが高いものです。


検査を受けるのは、当然のことながら妊婦さんですから、妊婦さんの意思を尊重してあげることも必要です。


その中で、検査を行うことに固執している場合には、異なる視点で助言をすることも必要です。


そのためにも、妊娠が分かった時点で、高齢出産の場合なら新型出生前診断が受けられる近隣の施設をリサーチしておくことが必要です。


中絶期限が日本にはありますから、逆算して検査を受けないと、それこそ検査を受ける価値がなくなります。


この検査は、陽性なら中絶させるものではありません。


この検査は、あくまでスクリーニング的に行われるものです。


染色体異常という確定診断を受けるには、その後に羊水検査を受ける必要があります。


様々な意見が飛び交っていますが、大切なのは、受けるタイミングです。


じっくり考える時間があって、考えて、考えて、それでも考えて出した答えなら、どちらでも否定することはできないのです。


もし、どこで新型出生前診断を受けようか悩んでいる場合は、トップページの「新型出生前診断を希望する妊婦さんへ」にアクセスして、参考にしてみてくださいね。


負担の少ない方法で、計画的に検査をする。


これが最も大切なことですから、その条件に合う場所を選ぶことが良いでしょう。


それでは。