深山田村草
http://www.okadanouen.com/zukan/miyamatamurasou.html 【ミヤマタムラソウ(深山田村草)【ケナツノタムラソウ(毛夏の田村草)】】より
毛だらけの花が夏に咲くことから名付けられました。 長く飛び出した雌しべと2本の雄しべが目立ちます。本州中部以北の低山に分布し、林床の半日蔭に生え、背丈20-50cm程度になる多年草。葉は対生し、羽状複葉か三出葉で、大きさ10-20cm、小葉は先端の葉が大きく5-8cm程度で、縁には新井鋸歯が有る。
花期は6-8月、長さ1cmほどの白色~淡青色の唇形花で、茎の先に穂状に咲かせる。雄しべが2個有り、花の外に長く突き出る。
【「高山植物図鑑」登山道の花】
科名 シソ科アキギリ属 学名 Salvia lutescens (Koidz.) Koidz. var. crenata (Makino) Murata ミヤマタムラソウ 標準
【米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)】
https://ameblo.jp/burankomushi/entry-12762294372.html 【ケナツノタムラソウ(毛夏の田村草)・シソ科】より
7月末、鳩待峠から至仏山に登った際に、樹林帯の中の登山道脇でいっぱい咲いていたお花がありました。地味な色合いのシソ科のお花とは思いましたが、最近までお花の名前が分かりませんでした。それが、たまたまパラっとめくった「尾瀬植物手帳」に出ていて、今になって名前を覚えたのでした。ケナツノタムラソウ
写真が二枚しかなく、そのうち一枚はピンボケでしたのでこれ一枚しかありません。
ナツノタムラソウの変種と有ります。花は放射状に並んで数段つけていて、茎の断面は四角形とのことですが、そこまでは確認していません。
花びらには毛があります。タムラソウとは分類学的な縁はなく田村草の由来は不明だそうです。
また、今回あらためて存在感を感じてきたお花はネバリノギラン(粘芒蘭)・ユリ科です。
緑黄色の小さな花は目立たないのですが、よく見るとこんなに奇麗だったのかと思いました。
里山のノギランと違って、茎や花の外面がネバネバしています。
https://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/201501260000/#goog_rewarded 【「タムラソウ」の名がつくアキノタムラソウ、タムラソウ。「タムラソウ」の名の由来を調べてみると。自然観察の振返り【その16】。】より
カテゴリ:山野草
☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。
☆同じ「タムラソウ」の名がつくアキノタムラソウ、タムラソウ。名前の由来は。
◎アキノタムラソウ(秋の田村草)―古くは集合した軍隊を「タムラ(屯・党)」と言ったそうで、秋の草原に花が群れ咲いている様子をアキノタムラソウと名付けたのではないか?
☆アキノタムラソウは、本州以西に分布し山地や野原に生えるシソ科アキギリ属の多年草です。10段前後に輪生する花をつけます。(2013年7月25日撮影)。
☆アキノタムラソウ(秋の田村草)の名の由来は、よくわからないようです。なお、古くは集合した軍隊を「タムラ(屯・党)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をタムラソウと名付けたのではないかという説がありました。この説だと、アキノタムラソウの名が、秋の草原に花穂を群れ咲かせていることに由来するということで納得できる気がします。(2013年7月25日撮影)。
☆辞書「広辞苑(第3版)」によると。・たむら【屯・党】「たむろ」に同じ。
・たむろ【屯】1.集合した軍隊。2.仲間やある職業のものが集まること。また、その場所。
◎タムラソウ(田村草)―「屯草」や、「タマバタキソウ(玉箒草)」や「タムラサキソウ(多紫草)」から「タムラソウ」になったという説も。
☆タムラソウです。本州・四国・九州の山地の草原に生えるキク科タムラソウ属の多年草です。花はアザミに似ていますが、葉に棘がないので区別しやすいと思います。茎が枝分かれして花が付いている形や、総苞片が棘にならないのも特徴的です。(2012年9月14日撮影)。
☆タムラソウ(田村草)の名は、由来がはっきりしないそうです。「生き物豆知識~タムラソウ」によると、「草原や山里の斜面に花穂を並べ群れ咲く花の様子を古の合戦にたとえて『屯草』『秋の屯草』と名付けられたようにも思えます。」とありました。(2012年9月14日撮影)。
◎生き物豆知識~タムラソウ
http://d.hatena.ne.jp/jfbn/20110914/1315993388
☆他にも、タムラソウの古名を「タマバタキ(玉箒)」といい、花後にできる多数の果実の様を箒に見立てて「タマバタキソウ(玉箒草)」から「タムラソウ」になったという説、花の咲く様が多くの紫色の花をつけることから「タムラサキソウ(多紫草)」から「タムラソウ」になったという説もありました。