Duplex-Acheさんのアルバム
OKMusicに投稿していた頃からのお知り合いで数曲コラボをさせていただいたこともあるDuplex-AcheさんのNEWアルバムが本日発売となりました!
YouTube、Amazon、Apple、Spotify等、大概のところで試聴&DL可能ですので、皆様ぜひご一聴あれ♪
なんと収録曲数23曲の収録時間が1時間39分!!!映画ですかっ!?
いやいや、Acheさん、、、さすがにこれは長過ぎるでしょうよ、、、(汗)2枚に分けた方が良かったのでは?と怯みつつ、「まぁそこまで長時間集中して聴けるものでもないから、数回に分けて拝聴しよう。」と思って取り敢えず再生ボタンをポチりました。
「Angel's Flower」というアルバムタイトルのイメージにぴったりの、ふんわりと温かい光の粒子が舞い降りてくるようなヒーリングミュージック系で始まります。2曲目のアルバムタイトル曲「Angel's Flower」ではエレクトロニカなリズムトラックの上でハリのある弦の音色やシンセパットが層を重ねて軽やかに踊っております。
そして3曲目以降、まさしく!なDuplex-Acheの音楽の渦へ引き込まれていくこととなるのです。彼の音楽の骨子たるプログレッシヴロックの姿がどんどん顕になってゆき、陽を浴びて眠っている猫を眺めていたはずが、いつの間にか目の前に雪豹が立っていた!という感じ。4曲目の「Future Ancient」でその感覚は確固たるものになります。
ときにクラシカルに、ときにフォルクローレっぽく、趣向を変えて緩急つけながらも根底にあるのは常にプログレ。終始広がりと奥行きと透明感のあるサウンドで組み上げられており、鋼のような力強さとガラス細工のような繊細さと花びらや淡雪のような儚さを巧みに組み合わせて綴られる精神世界。
いくつかの楽曲に関しては複数の異なるアレンジで収録されており、それゆえのこのアルバムの長尺なのですが、メインとなる楽器の音色が変わると曲そのものの表情も変わるので興味深く楽しめます。
結局、一気に全曲聴いてしまいました。
時空と精神の旅があまりに短く終わってしまうと折角の体験が物足りないものとなってしまうかも知れません。聴き終わって思ったのは、この世界観にこの長さは決して長過ぎるというものではないということです。