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佐々木食堂

味噌物語11 縄文味噌

2024.06.16 18:16

現在の味噌は中国から伝来したという説のほかに、温暖多湿な日本で独自に誕生したという説もあります。縄文時代の遺跡から、どんぐりで作った縄文味噌と呼べるような食品があったことが分かっているからです。中国では魚や肉を原料にしました。同じ時期に遠く離れた場所で似たようなものを作っていた可能性は否定できません。これらは「ひしお」「くき」と呼ばれます。飛鳥時代に朝鮮の百済から五経博士を招き、初めて文字を使うようになりました。それにより記紀の編纂が始まりますが、その中には醤(ひしお)、未醤(くき)の記述はありません。701年の大宝律令に醤と未醤が初記載。901年の三代実録に味噌が初記載。唐招提寺を開祖した鑑真和尚は乾燥納豆のような携帯食を持参したと言われ、これが浜納豆、大徳寺納豆の始まりです。すでに奈良の都には官許の醤と未醤を扱う店が一軒ずつあり、庶民の生活に必要不可欠になっていたと思われます。ただし、醤と未醤がどんなものであったかという記載は発見されていません

No.1765

5月5日。研ぎを終えた普段使いの庖丁4種

1536 days until the end of the first phase