【お尋ねあり】雇用関係で成り立っているのに互いの信頼は必要ですか?

6/16の記事の経営コンサルの指導内容に関して下記のお尋ねがありました。 

 ①『社長と従業員は雇用関係で成り立っているので互いの信頼は必要ありますか?』 

 ②『信頼しているから雇用しているのでは?』 

 ①については、雇用関係ということは雇用条件に互いにマッチしたので雇い雇われという関係です。 

 つまり、雇われているので会社の為に働いて当然という意味から、信頼関係を築く築かないが関係ないと疑問に思われたのでしょう。 

 ②は、雇用の際の採用の決め手は色々あると思いますが、面接時の人柄が全てを表しているとは限りません。 

 どちらかというと面接時はよい印象を与えようとしているため入社後は「あれ?」って思うことは多いでしょう。 

 恐らくどちらも「雇われたからには信頼あるなし関係なくちゃんと働くでしょう」という解釈なので、社長の人間力をあげるということよりは、従業員の教育が必要だと取られがちです。 

 確かに雇われる側の姿勢としては、指示には忠実に業務をこなすことが好ましいしそうあるべきです。 

 しかし、現実にはどうでしょうか? 

 日々忠実に業務をこなせる環境かどうかということです。 

 どんな場所でも人間関係でトラブルはあります。 

 経営者と社員の関係は特別で社員が従えばよいというものではありません。 

 特に中小企業でよくあるのは、社長の性格や機嫌・言動が従業員の志気を下げていることが多々あります。 

 それには、社長にも従業員にも原因はあるのかもしれませんが、先ずは社長の言動を改善する必要があると思われます。 

 どんなことがあるか例を挙げてみます。 

 〇従業員に対する労いの心がない 

 〇言うこととやる事が違う 

 〇自分では出来ないことを強要する 

 〇失敗を人前で叱る 

 〇提案等聞く耳を持たない 

 〇業績が悪いとみんなを叱る 

 〇目標達成しても社員に還元せず自分にだけ良いことをする 

 挙げれば限がありません。 

 以上のような言動をしてしまう一番の原因は『雇ってやっている』という思いがあるからだと思います。 

 雇ってやっているのだから、会社の指示には従って当然だという考えです。 

 しかし『なぜ人を雇い入れるのですか?』ということを考えると『雇ってやっている』という考え方が変わってきませんか? 

 人を雇うのは、社長ひとりでは業務が成り立たないからでしょう。 

 つまり『私一人では業務が成り立ちませんから、手伝ってください』という意味ではないですか? 

 そう捉えると『雇ってあげている』ではなく『来て頂いている』ということではないだろうか? 

 そうすると一日の業務が終えると『お疲れ様でした。今日もありがとうございました。』と労いの言葉がでるのではないだろうか? 

 また、営業成績が悪い社員には、怒鳴るのではなく「最近調子悪いみたいだね」等の声掛けやアドバイスもするのではないだろうか? 

 当然、雇用される従業員も、その優しい態度につけこみ「俺たちがいるから会社が成り立ってる」と横柄になってはいけません。 

 従業員に優しいだけではなめられてしまいますので、社長としての威厳も同時に保たなければなりません。 

 ここでお尋ねの全てはご回答できませんが「社員を労う」気持ちがあるかないかでかなり違ってくると思います。 

 この辺りのご指導もしっかりとさせてもらっています。 

 本日はここまでに致します。 

 本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。 

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 最後まで読んで頂き有難うございました。 

 本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。 

 本日は、これで失礼致します。 

 ありがとうございました。   

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