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大場六夫's Art Random 僕の美術教育論

美術教育が学習面でどのように役立ち人間教育に結ぶのか。

2024.06.18 07:46

美術活動は、学習面と人間教育の両方において重要な役割を果たします。
その具体的な役割を考察して行きます。

 学習面での役割
 1.創造性の育成 美術活動は、子どもたちの創造力や想像力を刺激し、自由な発想を促します。そのことから、問題解決能力や革新的な思考が育まれます。
 2.観察力と表現力の向上 美術活動を通じて、細部に注意を払い、物事を観察する力が養われます。また、作品作りを通して自分の考えや感情を表現する力が身につきます。
 3.感覚の発達 色彩、形、質感などに対する感覚に触れることで、感受性が豊かになります。このことは、他の学問領域でも感覚的な理解が深まります。
 4.集中力と持続力の向上 一つの作品を完成させる過程で、集中力や忍耐力が鍛えられます。これは他の学習活動にも良い影響を与えます。

 人間教育としての役割
 1.自己表現と自己理解 美術活動を通じて自己を表現することで、自己理解が深まり、自尊心が向上します。 また、自分の内面を探る機会にもなります。
 2.コミュニケーション能力の育成 グループでの作品制作や展示会の準備を通じて、他者とのコミュニケーション能力が養われます。意見交換や協力の大切さを学びます。
 3.文化的理解と多様性の尊重 美術教育は、異なる文化や歴史に対する理解を深め、多様性を尊重する態度を育てます。異文化の芸術作品に触れることで、グローバルな視野が広がります。
 4.感情の表現と管理 美術は、感情を視覚的に表現する手段となります。これにより、ストレスや不安を和らげる効果があり、心の健康を保つ手助けとなります。
 5.倫理観と価値観の形成 作品作りを通じて、倫理観や価値観について考える機会が増えます。美術には時として社会的・政治的なメッセージが含まれることがあり、これを通じて社会問題に対する関心や理解が深まります。(これは少し難しいが機会があれば僅かでも触れて行きたい)。

 総じて、美術教育は美術としての知識や技能の習得だけでなく、情緒や社会性の発達にも寄与する重要な教育分野であり、バランスの取れた人間形成に不可欠な要素といえます。
 この一連の美術教育(活動)をこの夏休みに取り組んでみようと計画しています。