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テマヒマ

茶目

2024.06.19 22:43

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


東京方面へ仕入れと美術館鑑賞(日本民藝館を

中心に)を兼ねて出張する際は、経費的なこと

もあってほぼ日帰りだったのですが、昨日一

昨日は泊まりで。初日まずお邪魔したのは、

横浜の巧藝舎さん。

昨年、大阪中之島美術館で始まった民藝展は

全国各地を巡回していて現在は世田谷美術館

で開催中。東京の後も続きます。展示の後の

売店も充実していて巧藝舎さんも協力されて

います。巧藝舎の小川能里枝さん曰く「民藝

展にだいぶん出てしまってて少なくてゴメン

なさいね」とのことでしたが、その中でもし

っかり選ばせて頂き充実した品揃えが出来ま

した。来月中旬にご覧頂く予定です。


能里枝さんは常々、それぞれの国の発展や変

化などにより作り手が減っていて、モノがな

かなか集まらない、入ってこないということ

を仰っていて、依頼してから届くまでも長く

なっているとのこと。国内の作り手であれば

大規模な展示会があるのでと納期を調整する

ことが出来るかもしれませんが、海外の民藝

品はそういう訳にはいかないので難しいです

よね。


能里枝さんとのお話は興味深いことばかり学び多いことばかりでいつも時間を忘れます。

しかも民藝の巨匠達(能里枝さんは先生とか先

生方と呼んでます)がごく自然に出てきます。

今回は当然亡くなられたばかりの柚木沙弥郎

さんのお話に。「作品は遺る」という話をし

ましたが、画面越しだったり作品や文章を通

して接している僕と、長年に渡ってしかもご

く最近まで親しくお付き合いのあった能里枝

さんとでは前世感じ方が違うでしょえね。。

亡くなられてから柚木さんのことをみんなが

「過去形」で話すようになったのが寂しいと

仰っていました。


柚木さんのお別れ会で能里枝さんが聞いた話

が柚木さんのお人柄や作品を表してるなぁと

思ったので最後に書いておきます。柚木さん

はお忙しかったのでテレビを観ることはあま

り無かったそうですが欠かさず見ていた番組

が2つあって、1つはNHKの日曜美術館。そ

してもう1つが新婚さんいらっしゃいだった

とのこと。能里枝さん曰く、茶目っ気たっぷ

りの先生、らしいエピソードで、作品の中に

感じるユーモアと共通する気がしませんか?


写真は、そんな柚木沙弥郎さんも蒐集してい

たペルーのワンカヨの人形。民藝展の中でも

古いものを展示していましたが、一本の木か

ら手彫りされて生まれます。独特の色使い、

表情が素朴でホッコリします。柚木さんがお

持ちの昔のものは腕が駆動していて、テマヒ

マのお店にインテリアとして置いてるものも

手がついて無いのですが、リクエストして最

近のものは動くようになりました。今回、満

を持して?このワンカヨの木彫り人形を仕入

れさせて頂きました。色•柄のバリエーション

が無数にあって仕入れ過ぎました。。。来月

半ばからご覧頂けますのでご期待下さい。


テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越

しをお待ちしております。ランチはご予約も

少ないのでご予約無しでもご案内出来るかと

思います。カフェのご予約もありがとうござ

います!


それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!