「宇田川源流」【土曜日のエロ】 都知事選挙でほぼ裸のポスター掲載の「主張」
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 都知事選挙でほぼ裸のポスター掲載の「主張」
今週も「土曜日のエロ」の日になった。今週はエロの前に今週のネタを書くべき内容が結構あるというのがなかなか興味深い。まずは、「ウクライナ平和サミット」「イタリアG7」という国際会議があったが、日本ではほとんど報道されていない。この辺は来週のブログなどで順番にやってゆかなければならないという感じではあるが、しかし、かなり重要なことなので、しっかりと見てほしいと思う。日本はなぜかこのように「国際的な動き」がある時に、政治資金規正法の話などをしていて、本当に「日本の報道が世界の動きから取りに越されたガラパゴス化下報道と情報空間になっている」というように感じるものである。
一方国際社会は、そのようなウクライナや西側諸国のG7の動きに連動し、ロシアのプーチン大統領がきたちょうせんに訪問するというようなことになっている。ある意味で「武器や兵器や、場合によっては援軍をお願いしに行った土下座外交」とまで言われているが、その辺は、お互いにそのような状況があるので、北朝鮮の金正恩が貸しを作ったというような感じになっている。プーチン大統領にしてみれば、中国に行っても成果が少なかったので、北朝鮮に行って包括的戦略パートナシップ条約を結んできたということになっている。今回の内容は、ある意味でアメリカやイギリス・フランス・ドイツが主導の西側諸国外交と、それに対してロシアを中心にした国々、そして、スイスの平和会議には参加したが中立を保とうとしているインドやブラジルなどのグローバルサウスの国々というように、様々な意味で分裂が始まっているということになるのではないか。そのことをしっかりと報道することのできない日本の報道には、本当に困ったものである。
さて、もう一つのニュースは東京都知事選挙である。6月20日に選挙公示があり、何と史上最多の56人の立候補が行われるということになったのである。
さて、今回の「エロ」は、その東京都知事選挙に関係する内容である。
東京都知事選で“ほぼ裸”の女性ポスター掲載 警視庁が候補者に警告
東京都知事選の候補者がほぼ裸の状態の女性のポスターを掲載し、警視庁がこの候補者に警告を行ったことがわかりました。
0日告示された東京都知事選で候補者のひとりが掲示板にはりだす選挙ポスターに、「表現の自由への規制はやめろ」などといった文言とともに、ほぼ裸の状態の女性の写真を掲載しました。
捜査関係者によりますと、この選挙ポスターについて、警視庁は20日夜、候補者を警視庁に呼んで、警告を行いました。
警視庁は、こうしたポスターが都の迷惑防止条例に違反している可能性について、慎重に調べています。
2024年6月20日 22時40分 日テレNEWS NNN
https://news.livedoor.com/article/detail/26639772/
ほぼ全裸のポスターに警告、撤去 都知事選候補「合法だと思った」
東京都知事選の選挙ポスター掲示板に、ほぼ全裸の女性のポスターを張ったとして、警視庁は20日、都迷惑防止条例違反の疑いで候補者に警告した。捜査関係者への取材で分かった。
ポスターは胸や下半身の一部が隠された裸の女性の画像と共に、「表現の自由への規制はやめろ」との文言が記載されていた。この候補は、女性を起用したポスターを他にも複数種類掲示しており、「子どもに悪影響だ」などの指摘が出ていた。
20日夜、警視庁に候補者を呼んで警告した。「合法だと思っていた。違反であればすぐにやめる」と説明したという。候補者の陣営はその後、ポスターの撤去を始めた。
2024年6月21日 0時23分 共同通信
https://news.livedoor.com/article/detail/26639923/
このような選挙の話とエロの話といえば、私が必ず出すのは、雑民党の東郷健である。1980年代などにずっと選挙に出ていた名物立候補者で、「おかまの人権」(現在では「おかま」という言い方もよくないのかもしれないが、当時の公約そのものなので、そのまま使わせていただく)を認めるということになり、公衆浴場に「男湯」「女湯」と「おかま湯」を作るべきであるというような主張をしていたのである。あれから約40年たって、今では「多様性」とか「ジェンダーハラスメント」などという言葉とともに、なぜかそのような公約が実現した社会になり、一般の人々の方が、上記にかっこで書いたように生きづらい、表現などを気を付けなければならないような世の中になってしまっている。東郷健氏が今生きていたら、どの様なことを考えたのであろうか。
さて、そのように「時代を先取りした」というか、実際のところ、「他ではなかなか主張できない」内容を「選挙」という場を借りれば何でも主張できるということがある。実際に、N国党などは、掲示板に好きなことを貼りだす権利を売るという方法で金儲けをしているのであるから、選挙も様変わりをしたものである。
さて今回の内容は「ほぼ全裸」の内容を掲示したポスターがあり、その内容は「表現の自由」と書いてある。実際に「猥褻表現の自由」というのは、刑法のわいせつ物陳列罪や東京都の迷惑防止条例などによって禁止されていることであり、基本的に東京都知事になってなんと泣かる話ではない。本気で取り組むならば国会議員の選挙で主張すればよい。これらの、内容は「主張をする場所」と「主張をする方法」そして「態様」が重要になってくるのではないか。今夏は場所も適当ではないし、選挙掲示板に全裸位に近いポスターを張るというやり方もおかしな話であるので、あまり賛成はできない。しかし、逆に「行き過ぎたジェンダーハラスメント」や「多様性といいながら多様性を認めない現代の言論風潮」は、ある意味で問題意識御持ち方としてはおかしくない。当然に、この「土曜日のエロ」などは、当然にエロそのものを推進しているのである。そのような「性的な内容の公示」が全くなく(もちろん方法は気を付けるが)そのうえで少子化を解消するなどというようあ矛盾したことを言い、なおかつそのような性的鬱憤のはけ口がなくなってしまって、わいせつ犯罪が教員や官僚などの間にも出てきているという現状をどのようにするのかということもしっかりと見てゆかなければならないのではないか。
そのように考えれば、「政治的主張」としてはおかしくない。
そういえばイタリアでは「チチョリーナ」というアダルト女優が、慣習の前でヌードになって選挙演説をした。警察等の制止に対して「裸になることは何が悪いのか」と対応し、圧倒的な若者の指示で二期当選している。そのような思い切った方法をする有名セクシー女優などがいても面白いのかもしれない。
いずれにせよ、主張をする場所」と「主張をする方法」そして「態様」を気を付けなければ正しいことをしていてもよくないということになるのである。