日本精神神経学会札幌大会
2024.06.21 10:21
水曜日の診療を終えて、羽田に行き夜に千歳について、木曜日から学会に参加している。日本精神神経学会で5000人くらいの精神科医が参加しているらしい。専門医を出しているので参加して講演やシンポジウムを聞いて研鑽せよということだ。私は二つのシンポジウムにシンポジストとして呼ばれて登壇した。大学教授でなくなったのに呼んでくれるのは嬉しいことだ。
昨日のシンポジウムでは、最後に「私は北海道の一精神科医です。大変に良かったです」とコメントをもらった。本当の臨床家なんだろうなあ。患者や家族のことを思いながら診療をしているのだろう。
今年の学会では精神療法委員会編の「映像で学ぶ初回面接」が販売されている。私が患者役でロールプレイに出演、コメントも掲載されている。
しかし、私も歳をとったと思う、会場は若い精神科医で溢れている。知らない先生から挨拶され名刺をいただいたり、老いた著名な先生が杖をついて歩いていたり。
会場周囲には店がないためキッチンカーが出ていた。
なんだか淋しいような気持ちでピザ買うために、誰もいない店の前で立っていると、いかにも淋しそうな女性精神科医が横に立った。一瞬、昔の知り合いのような気がしたが・・確認はしなかった。
結局、精神科医になるような医者は、自分や家族に葛藤を抱えているのだ。
会場の外では、いつもの光景で日本の精神医療の現状、薬物療法しかせず、疾患にしたがる・・歴史を知ってほしいと市民団体が声を上げていた。「そりゃ、そうだし、一理ある」と思いつつ駅に向かった。団体の方、写真にしたけれど、怒らないでね。
私は中立であります(^0^)