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いわぶち動物病院

毎回、混合接種ワクチンを射つ際に伝えている内容

2024.06.22 04:17

人間のワクチンでもそうですが、コロナワクチン接種の時やインフルエンザワクチン接種の時も起こった通り、非常に稀ではありますが、アナフィラキシーショック、というものを起こす可能性があります。


それはワンちゃん、猫ちゃんのワクチン接種でも同じです。


ではアナフィラキシーショックとは何か?と言うと、普通では考えられない程の、強力なアレルギー反応だと言えます。


主に、重篤な低血圧、それに伴う低体温、意識の低下、失神などが特に強力な症状と言えます。

少し軽くても、蕁麻疹や口、まぶたの腫れ、咳、呼吸などもアナフィラキシーショックの一種です。


当院では、混合接種ワクチンを射つ際には、これらのことを説明してから注射させていただいています。


ちなみに猫ちゃんはワンちゃんと比べてアナフィラキシーショックを起こしにくく、軽い発熱で済むことが多いです。

また、なぜ変えないのかわからないのですが、ワクチンの接種量は小型犬も大型犬も同じで、そのためか小型犬の方がアナフィラキシーショックを起こすことが多いです。


特にダックスフント、イタリアン・グレーハウンドはワクチンでのアレルギーを起こしやすい犬種です。


狂犬病予防注射でもアナフィラキシーショックは起こりうるのですが、100万頭に1頭くらい、と言っている先生がいらっしゃいました(統計をとった訳ではないので、根拠は無いのでしょう)。


また、アナフィラキシーショックは注射をしてから、早く出るほど危険と言われてるいるため、ワクチン接種後、30分は良く見ておいて上げると良いかと思います。


さらに、接種後、激しい運動をすると、アナフィラキシーショックやアレルギーを起こしやすくなることがわかっていますので、ワクチンの後はおとなしくさせておくと良いでしょう。