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ホトケ・ディクショナリー HOTOKE dictionary

2024.06.22 05:36

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ホトケ・ディクショナリー HOTOKE dictionary 仏教慣用句事典大正大学出版会 定価1000円(税別)

仏教思想を建学の理念とした大正大学が2026年に創立100年を迎える。そこで仏教の教えをもっと身近なものにする本を作ろうということから『ホトケ・ディクショナリー』の上梓となった。本学の表現学部に所属する私は企画から関わり、108項目の 仏教用語や、派生した慣用句をエッセイ風に執筆。それを仏教学部の先生方に解説していただくというユニークな事典に完成いたしました。仏教入門書ならぬ、「門前篇」のようなものですが、面白く仕上がったと思います。ぜひご購読ください。


https://www.tais.ac.jp/p/tu-innovate/commensal/ 【建学の理念「智慧と慈悲の実践」を昇華。】より

2026年に向けた新たな目標。

2026年に向けて、大正大学が掲げる新たな目標

大正15年(1926)の創立時、本学が掲げた建学の理念は「智慧と慈悲の実践」です。

仏教の世界では、「自らのためにだけでなく他人の利益になる」ことを大きな目標に掲げて修行する人を菩薩といいます。大正大学で学ぶすべての人が、その菩薩のように物事を正しく認識・判断し、実践、行動する人間となることを求めています。この理念から、「4つの人となる」という教育ビジョンを掲げ、「慈悲」「自灯明」「中道」「共生」を規範とすることを示しています。

これは、国際目標として「誰一人取り残さない」世界の実現を理念とするSDGs(サスティナブル・ディベロップメントゴールズ/持続可能な開発のためのユニバーサルな目標)の思想と合致し、今、大きく激動している社会情勢を包括した新たな目標として「新共生主義」を掲げます。

困難な時代を「共に生きる」理念

大正大学の建学の理念とSDGsの概念を昇華させ、2026年に向けた目標として新たに掲げたものが、「新共生主義」です。

大きく激動する社会において、不安で不透明な未来を正しく認識し、多様化する社会的価値を共有しつつ、異なる文化やテクノロジーを受けいれ、自ら行動していく力、大正大学ではこの力を「智慧と慈悲の実践」と結び付け、今後さらに必要となる力と考えます。

新型コロナウイルス等の予測不能の事態に直面した時でも、「慈悲」を自己基盤とし、上記の「共に生きる力」を発揮できる人材を養成していきます。


https://www.tais.ac.jp/guide/message/ 【「第二の開学」―次の百年に向けた大正大学のビジョン―】より

大正大学学長大塚伸夫

令和5年11月1日に大正大学の第37代学長に就任しました神達知純です。

大正大学は大正15年(1926年)に開学し、まもなく創立百周年を迎える歴史と伝統のある大学です。大正大学は仏教連合大学構想を創立の由縁とし、大乗仏教の精神である「智慧と慈悲の実践」を建学の理念とし、「4つの人(慈悲・自灯明・中道・共生)となる」を教育ビジョンとしています。

「智慧と慈悲の実践」は菩薩の生き方を表しています。菩薩とは自らの修行の完成と衆生の救済を志す人を意味します。わかりやすく言えば、自己の研鑽に励むとともに、他者の幸福を願って行動する者です。こんにち多様性や利他が話題となっており、菩薩のような生き方に共感が集まっています。

私は建学の理念「智慧と慈悲の実践」および教育ビジョン「4つの人となる」に改めて光を当てて、それらに基づいた大学運営に熱意をもって臨みたいと考えています。

いま大正大学ではどのような教育が行われているでしょうか。 本学は、建学の理念に示されるように、実践的な教育を伝統としてきました。近年では「地域戦略人材」の育成を目標に、実践的な教育にますます力を入れています。地域や企業との連携関係を構築し、キャンパスとは異なる学びの場(フィールド)が充実してきました。教室で学んだことをフィールドで活用し、再び教室に戻って学びを深める。このような理論と実践の往還は、学生の学びに大きな効果をもたらすばかりでなく、人間的な成長にもつながっています。

また、大正大学では高大社接続の視点を重視しています。高校と大学、大学と卒業後の社会はそれぞれ別々ですが、ひとりの人間が成長する過程においては連続しています。近年の大正大学は高大接続の研究に力を入れ、高等学校との実質的な教育接続を共創してきました。また全学共通教育を再編し、社会で活用できる汎用的な資質や能力を身につけることを目指す教育を展開しています。

変動の激しい時代と言われています。このような時代であるがゆえに、高校から大学へ、大学から社会へという時間軸において、一人ひとりの学びと成長を支援していく必要があると考えています。大正大学では総合的な学修支援体制を構築し、教職員とチューターが学生の学びと成長をサポートしています。

大正大学の建学の理念は菩薩の生き方を表していると述べました。大学に在籍している間だけでなく、生涯を通じて菩薩のように生きてほしい。本学の建学の理念には、そのような願いが込められています。

令和8年(2026年)に、大正大学は創立百周年を迎えます。この節目を「第二の開学」と位置付け、次の百年に向けて、新たな大正大学の未来を築いていきます。

2023年(令和5年)11月1日

大正大学 学長 神達知純


https://souken.shingakunet.com/higher/2020/01/post-3d7d.html 【地域主義を掲げ多様な人々の共生社会のエンジンとなる/大正大学 社会共生学部】より

中長期計画・マスタープラン

新領域・新増設・改組

POINT

1926年に日本唯一の複数宗派による仏教連合大学として設立。2026年に100周年を迎える

建学の理念「智慧と慈悲の実践」、教育ビジョン「4つの人となる」の中で「慈悲」「自灯明」「中道」「共生」を人として目指すべき方向性として示す

地域創生学部、心理社会学部、人間学部、文学部、表現学部、仏教学部の6学部を展開し、2019年度公表志願者総数は1万1636人

大正大学は2020年人間学部を改組し、社会共生学部を設置する。改組に至った設置の趣旨と背景にある課題意識について、東京都西巣鴨のキャンパスを訪ね、専務理事の柏木正博氏にお話をうかがった。

人間が幸せに生きられる社会を実現する

 社会共生学部のもととなった人間学部は1993年に設置され、仏教学科・人間福祉学科・社会学科で構成された。2009年に人間福祉学科がアーバン福祉学科(2013年に社会福祉学科に改組)と臨床心理学科に改組されたが、概ね福祉が中核となる多様な領域を扱い、「人間が幸せに生きられる社会の実現」をテーマに取り組んできた学部学科である。しかし、「人間学部開学から20年以上が経過し、当初のテーマと現代の状況を比べると、教育・研究の観点で些か学問領域が縮小してしまっている。それが今回の改組の一番の理由です」と柏木氏は言う。また、受験生や企業等から見て、人間学部自体の教育目的や学習内容が分かりにくいとの声が多く、300人の定員に対して訴求力が必ずしも強くないことも決断を後押しした。「今一度学問領域を明確にし、時代に合わせて学部のミッションを再定義する必要があるのではないかと、学内で何度も議論を重ねました」(柏木氏)。

 一方で、大正大学は2012年に第2次中期マスタープラン「首都圏文系大学においてステークホルダーからの期待、信頼、満足度No.1をめざす」を策定した。2018年には第3次中期マスタープラン「大正大学の魅力化構想とそれを実現するための働き方の改革」を公表し、時代や社会の急激な変化に対応した大学改革を推進している。

 中期マスタープランに示される「大学の魅力化」には様々な側面があろうが、どの学問領域で人材育成するのかというのはひとつの大きな指針になろう。大正大学が打ち出す方針は「地域主義」である。柏木氏は言う。「我々は小規模大学の強みを活かした独自性を構築したい。それが『地域』というテーマです。我々のルーツである仏教学は檀家制度に代表されるように地域が基盤であり、地域課題を教育研究するのは親和性も高い」。その方向性の1つの結晶となったのが2016年に開設した地域創生学部である。

東京 巣鴨で学んで地域に帰す循環を長期フィールドワークを軸に構築する

 地域創生学部は「地域は国家を支える基盤である」との認識のもと、地域に新しい価値を創出する人材を育て、地域再生に寄与する目的で設置された学部だ。「東京 巣鴨で学んで地域に帰す」とのコンセプトで、東京で地域課題解決を学び、卒業後地方で学びを活かすという循環を提案。積極的に「現地で学ぶ」方針から2014年設置された地域構想研究所がハブとなって90あまりの自治体や団体等と協定を結び(2019年12月末現在)、学生は環境整備のなかで1~3年次に合計168日もの期間、地域実習に出るという。研究所が発行する月刊誌『地域人』では地域の最新情報や学生の活動状況をリポートしており、日本全国15か所の自治体で行われる地域実習も定着しつつある。その甲斐あってか、2020年3月卒業予定の一期生のなかには自分が実習した地域で内定を獲得した者もおり、地域リーダーとして活躍する道を歩み始めているという。「首都圏の大学が地域志向の教育をやればもっと地方は盛り上がる」と同研究所副所長でもある柏木氏は断ずる。社会共生学部公共政策学科はこのスキームを活用したラーニングスタイルで、第3クオーターは丸々フィールドワークという「現場に出る」カリキュラムを展開する。公表されている届出書類には、新設学部の目的に「建学の理念に基づいて、『社会共生』の理念に共感を持ち、『人間が幸せに生きられる』社会の実現のために、社会や地域が抱える諸課題を解決に導く人材を育成する」とある。「理屈ばかり振りかざす批評家ではなく、現場で周囲と協力して手足を動かし、肌感覚を持って解決策を提案できる人材を育成したい」と柏木氏は言う。

 見てきたように、既設の地域創生学科と新設の公共政策学科は同じ教育スキームで、「地域」「社会」という同じ対象を異なるアプローチで学ぶものであり、卒業後の想定進路もやや異なる(図参照)。実際はクロスオーバーも多いだろうが、地域創生学科の就職先が主に地域企業や観光業等従事者を想定しているのに対し、公共政策学科は官庁や自治体といった「政策提言」が必要な場での活躍が想定されているという違いがある。いずれも地域社会を支える大事な役割であることに違いはない。多方面から人間が生きる「場」を学び、その核となる人材を育てるという意味では共通しているのである。

図 2つの学科の想定進路

 もう1つの社会福祉学科は、福祉の現場でソーシャルワーカーとして活躍する傍ら、現場の諸課題を解決する能力を有するスペシャリスト人材を養成する。こちらも日本の高齢化社会において必須の職種だ。大正大学では「福祉」を「高齢者のためだけでも障がい者のためだけでもなく、全ての人が幸せに生活できるように存在するべきもの」と定義している。特に地域において「人がよりよく生きる」ことに寄り添える人材の育成は日本にとって喫緊の課題である。大正大学は日本で早期にソーシャルワーカーの養成教育・研究に取り組んだ大学の1つで、社会福祉学を地域社会の課題に活用し、現場実践力のある福祉人材を育成してきた実績がある。社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格取得を目指すほか、基礎的なソーシャルスキルから段階的に学び、1年次から現場に触れる機会を設けている。大正大学ではこうした現場実践の経験値を積ませるタイプの学部が多く、理論を行動に移す学びを後押しする仕組みが整っているという。

多様な人々が共生する社会のエンジン

 新学部が冠する「共生」とは、大正大学が教育ビジョンの1つにも掲げる、仏教と所縁のある言葉である。国籍や年齢性別等の背景が異なる人々が「共に生きる」ことの難しさに真正面から取り組むことは、多様性の時代にあって極めて重要であろう。社会共生学部では、1つひとつの事象のみならず、人間と人間を取り巻く社会を理解することがその第一歩になると考えている。

 仏教系の大学と聞くと「深淵なる思想研究」「人間理解」といった、人間の内に向かう学びとなるのではと思いがちだが、大正大学では学部の学びのタイプによって区分を行い、社会共生学部・地域創生学部・表現学部の3学部を「社会創造系学部群」と称し、心理社会学部・文学部・仏教学部の3学部を「探究実証系学部群」と称する。「不易流行を扱う学問もあれば、現代的な課題に対応する学問もあります」という柏木氏の言葉が示すように、ルーツに応じた学問領域を開拓したうえで、アウトプットする情報の整理が上手な大学である印象を受けた。「誰もが幸せに生きられる社会を目指して、地域社会に根差した課題を解決する」ための新学部の学びが、活動地域でどのような化学反応を生むのか。今から楽しみである。

カレッジマネジメント編集部 鹿島 梓(2020/1/15)


https://www.tais.ac.jp/guide/latest_news/20240613/87673/ 【【教員の活躍】榎本了壱教授(表現文化学科)が紺綬褒章を受章しました】より

2024年6月13日

榎本了壱教授 (表現文化学科)が、紺綬褒章を受章しました。

受章理由は、故・澁澤龍彦氏が執筆した『高丘親王航海記』を書画にした、100点が世田谷美術館に収蔵され、作品群を寄贈したことによるものです。これらの書画は、榎本了壱教授 が全文筆写し挿絵を添えた作品です。

世田谷美術館では、2022年12月3日~2023年4月9日に開催された「コレクション展」で展示をしていました。

・「コレクション展」詳細はこちら

それぞれのふたり 萩原朔美と榎本了壱 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM


https://www.tais.ac.jp/guide/latest_news/20210610/71437/ 【【教員の活躍】榎本了壱教授(表現文化学科)が4月21日(水)愛媛県松山市で東京オリンピック聖火の点火イベントに参加しました】より

榎本了壱教授(表現文化学科)が聖火リレーが中止となった愛媛県の松山市で聖火の点火イベントに参加しました。

榎本教授は東京都出身ですが、松山市「坂の上の雲ミュージアム」開館以来、デザインに関わり、松山市の文化イベントにおいてもプロデューサーとして活躍されています。

東京オリンピックでは、オリンピック・パラリンピックのエンブレム委員も務めており、以上の経緯から聖火ランナーとして選ばれました。

松山市は、“公道を走るリレー形式の点火は中止”となりましたが、城山公園にてランナー27人(オリンピヤードの土佐礼子さんや、俳優の永瀬正敏さんも参加)が並んでトーチの火を順番に移していく点火セレモニーが無観客で行われました。

また、榎本教授は「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」の一つ

東京・丸の内のランドマークでもある、丸の内ビルディング・新丸の内ビルディングの壁⾯を⼀対の巨⼤キャンバスに⾒⽴て、⾼さ約150m、横幅約35mの巨⼤壁画アート2作品を展⽰するプログラム「東京大壁画」において横尾忠則氏、横尾美美氏のアーティスト・キュレーターとして活躍されています。

当プログラムは7月17日(土)にオープニングセレモニーが予定されています。

今後、益々のご活躍をご祈念いたします。


https://legend-creative.jp/lt11/judge-enomoto/ 【審査員インタビュー アート作品としての視点 / アート賞 選定審査員】より

 アート・ディレクターとして数々のビッグプロジェクトを手がけ、パフォーミングアーツとしての〝ダンス〟に深い見識を持つ榎本氏。

 2016年『Legend Tokyo』では世間に広まる前にいち早くakaneの才能を称え、「日本ダンスフォーラム賞」授与にまで推薦した選定眼をもつ。

 そして今回新設される「アート賞」を見極めるため、7年ぶりに審査員として登場!

現代アート界の在り方を見極めるプロフェッサー!

株式会社アタマトテ・インターナショナル 代表 日本ダンスフォーラム ボードメンバー

大正大学表現学部 学部長/教授 榎本 了壱 PROFILE

武蔵野美術大学を卒業後、寺山修司の映画美術を担当。雑誌『ビックリハウスsuper』の編集長を経て1986年アタマトテ・インターナショナルを主宰する。2007年には日本コンテンポラリーダンス界の年間賞である「日本ダンスフォーラム」を発足するなど、パフォーミング・アーツにも精通し、大学教授、社団法人理事を務めるなど幅広くアカデミックな活動を行なっている。

エンタメとアートの境界が崩れている今、作品をアートだと思ってクリエーションして欲しい。身体性だけではなく、あらゆる要素を計算して組み立てる。

──7年ぶりのインタビューとなりますが榎本さんは近年はどのような活動を?

クリエイティブ・ディレクターとしてパフォーミングアーツの催しを手がけることや大学で教鞭をとるほか、最近では書画家として展覧会を開くなどアーティストとしての活動も増えています。

今や世田谷美術館には私の作品が100点ほど収蔵されているんですよ。

──美術館収蔵とはすごいですね! ダンス分野でも榎本さんは早くから振付師のakaneさんを高く評価されていましたよね? 

そうですね、私がボードメンバーを務める「日本ダンスフォーラム」で賞をお贈りしました。

この賞はコンテンポラリーアートを中心とした選考会ですが、akaneさんはもはやストリート系のダンスの枠を超えていました。

「旧態依然としたアカデミーばかりを応援するのではなく、こういった時代の先端性のあるダンスの魅力をちゃんと評価していかなければ未来がない!」と選考会で力説したのを憶えていますよ。

──コンテンポラリー界の授賞で驚きましたが、そういった訳だったのですね!

やはりダンスというものは、基本は身体性のテクノロジーというか、身体で説得力をもっているかどうかが重要ではあるのですが、それだけ突き詰めても活躍していけない。

どういう衣裳を着て、音楽と関係して、照明や美術と絡み合いながら空間と時間を作っていくのか? それが計画できないと未来がない。

もちろん、それは全部自分で作る必要はなくて、アーティストやミュージシャンと関わりを持って表現することがこれからもっと重要になってくると思います。

ダンスは上手いけどそういう関係が作れなかったという人は、「いいダンサーだったんだけどね」って言われながら年をとっていってしまいますから。

──ダンスの技術でなく、人を巻き込む力も必要なんですね。

さらに近年では、アートとエンターテインメントという2つの言葉が今すごくクロスオーバーしている。

この2つをきっちりと分けられる人はいないと思うんですよね。

今や〝ストリート〟ダンスではない!

──確かにアートとエンタメの境目を問われると上手く答えるのは難しいですね。

『Legend Tokyo』の振付師の人たちも、もしかしたら「クラシックなダンスと比べて、自分はエンタメなダンスをやっている」と考えているかもしれないけど、結構アートの領域に踏み込んでると思いますよ。

今はエンターテインメントの世界の中に〝新しいアート〟と言っていいような行為や表現、思考や思想がかなり出てきています。

自分はエンタメ思考だからアートは関係ない……ではないんですよね。

──アートなのかエンタメなのか……、それこそストリートダンスというジャンル自体も境目が分からなくなっていますよね。

ストリート系のダンスも日本に入ってきてもう50年も経っていますよね。

もともとは若者らが自分たちの表現行為を劇場ではなく路上で展開していったのがストリートダンスでしたが、今はもう音響や照明設備の整った劇場の中で空間演出を考えて行なわれているのが主流になっている。

もともと出自は〝ストリート〟だったかもしれないけど、もはやこれは〝ニューシアターダンス〟と言っていい分野だと思います。

──『Legend Tokyo』もニューシアターダンスの大会と言っていいかもしれないですね。

身体の魅力をどうやって表現するかはダンスのクリエーションの面白さの基本ではありますが、やはりこの大会で1番感じるのは音楽や美術、照明との関係、空間と時間をどう使っていくかという総合力の面白さだと思います。

そういう意味では作品として照明に随分助けられているところはあって、照明プランナーの方もなかなかエンターティナーだと思いますよ。

それは悪いことではなくて、そうやって関係していくクリエイターやアーティストが多ければ多いほど面白いクリエーションになっていく。

そういうことを忘れずに〝ダンサーとコレオグラファーだけの世界じゃなくなってきている今〟というものを、しっかりとクリエーションしてみせて欲しいと思います。新しい才能との出会いに期待しております!

このポイントを重視して審査!

衣裳、音楽、照明、美術を総合的に組み立てて空間と時間を作りあげる計画力!


https://www.youtube.com/watch?v=dilr9HKOAMQ