演奏曲のご紹介
英国式ブラスバンドによる東日本大震災復興支援チャリティコンサート
Brass for Japan 2024 ~横浜から元気を~
すでに130名を超える方にご参加いただいております。
ありがとうございます。
今年の演奏曲をご紹介いたします。
Minerva (Jan Van der Roost)
英国式ブラスバンドや吹奏楽でも人気の高いベルギーの作曲家、ヤン・ヴァン・デル・ローストによる、華やかなコンサートマーチです。ドイツのブラウハンゼン楽友協会の創立75周年を記念して作られた作品です。
”ミネルヴァ”というのは、音楽・詩・医学・知恵・商業・製織・工芸・魔術を司るローマ神話の女神です。神話上ではフルートを発明した神とされているとか。英国式ブラスバンドにフルートはありませんが、華やかさで気品のある女神の姿を思わせるマーチからコンサートはスタートします。
睡蓮木(Ravender Star Flower) feat.Eb Cornet (孝橋人誌)
英国式ブラスバンドでは最高音を担うソプラノ・コルネットをフィーチャーした作品です。通常人数のブラスバンドではソプラノ・コルネット奏者は1名しかいませんが、この曲はソプラノ・コルネットのトリオ曲となっています。
作曲いただいたのは、今年のヨーロピアン・ブラスバンド・チャンピオンシップにて日本人として初めて作品が自由曲に採用された、孝橋人誌さんです。
孝橋さんより、この曲についてご紹介いただきました。
「スイレンボクは暖かい気候で育ち、スイレンのような花を咲かせる1日花である。小さなその花の花びらは紫色で張りがあり、美しく力強い。この曲の前半は蕾を、後半は開花をイメージし作曲した。」
ソプラノ・コルネットによる、可憐で力強い花の姿を思い浮かべながらお聴きください。
Bridge Over Troubled Water~明日に架ける橋~ (Simon & Garfunkel)
世界的な人気を集めたフォーク・デュオ、サイモン&ガーファンクルが1970年に発表し、彼らの最大のヒットとなった曲です。
「僕は君の味方さ つらい時が来て
友達がいなくなってしまった時も
困難の上に架かる橋のように
僕がこの身を捧げよう」
困難に見舞われたときにも、静かに、そして力強く、前に歩み続ける力を与えてくれるような名曲です。
実はBrass foir Japan 2021にて演奏を予定していたのですが、当日の雨天のため泣く泣く演奏を断念した曲。4年ぶりのリベンジです。
Fire in the Blood (Paul Lovatt-Cooper)
プロテスタント系キリスト教の慈善団体に「救世軍(The Salvation Army)」という団体があります。イギリスのロンドンにある本部を中心に、世界中の国・地域に支部があり、様々なボランティア活動を行っています。そして救世軍の音楽活動を担っているStaff Bandは、英国式ブラスバンドのルーツのひとつといわれています。そんなStaff Bandの国際組織、International Staff Bandの創立120周年を記念して作曲されたのが、この「Fire in the Blood」です。
救世軍の軍旗は「血と火」と呼ばれ、「救いと聖潔(きよめ)」を意味しています。この曲のタイトルは、そんな救世軍のモットーともいえるこの言葉からとられています。
「Sing for Joy」「Lord you know that we love you」「I Love you, Lord」という3曲の讃美歌をベースに、華やかでダイナミックな作品となっています。英国式ブラスバンドの魅力をたっぷりと感じられるこの曲を、ぜひお楽しみください。