12月の会~蜜蝋蝋燭作り~
シュタイナーのとってクリスマスは特別な行事だったよう。
冬至が近づくにつれ夜は徐々に長くなり、日の時は短くなる。
闇の世界を占めるにつれ、私たちは自己の内奥に光を求め、冬至のこの時期その感覚は最高潮に。
冬至と時期が重なるクリスマスのこの時にこそ、光が誕生するのです。
聖書の中で神の子イエスは、光として描かれています。
「すべての人を照らすまことの光があって、世に来た」
(ヨハネによる福音書第1章9節)
キリストの誕生を祝うことは光の誕生を祝うこと。
キリストは光の象徴ですが、全ての人が内に光を持っています。
つまりクリスマスは、キリストの生誕を祝うと同時に、自分の中にある光の誕生を祝う日なのです。
内なる光。
自我の光。
霊的な光。
神の似姿としての光。
普段意識しない自己の内奥にある、
美しい光の存在を再認識する行事。
それがクリスマス。
クリスマスの4週間前からアドヴェント期間(待降節)に入ります。
今回は、この時期にシュタイナー幼稚園で行われる蜜蝋蝋燭作りを皆でやってみました。
湯煎で蜜蝋を溶かし…(蜜蝋の良い香りが立ち込めます♪)
そこに15cm程に切ったタコ糸を垂らし…
固まったらまた垂らし…
固まったらまた垂らし…(これを繰り返す)
3歳の女の子も一緒に♡
はい、出来上がり。
簡単簡単。
同じやり方をしても皆それぞれ形が違う。
溶かした蜜蝋を入れた空き缶の中に蝋燭をボトンと落としてしまう人がいたり、
先走って蝋燭が固まる前にディップしちゃって蝋燭が太くなっていかなかったり、
先が細くなってしまったり、蝋燭に変な模様が出来てしまったり。
ワイワイきゃっきゃっ!と大人たちが楽しそう。
3歳の女の子も一緒に♪
正解や出来不出来の結果ではなく、物ができていく工程を味わうこと。楽しむこと。
「自分で作ると出来たものが愛おしい」という声が聞こえたけど、
誰の声だったのだろう。
でも共感。
手を動かして愛おしいと感じる。
身体と心がつながって素晴らしいじゃないの!
自分たちで作った蜜蝋蝋燭を使って、
今度はアドヴェントセレモニー「アドヴェントの庭」をしましょう。
そうしましょう。
シュタイナーの元に集った母親たちの試行錯誤は続く。
さて、今度は我が子たちのために智慧を絞って手足を動かして、どんな時間を過ごすのだろうか。