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発達障害ラボ【WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査で子どもの課題やトラブルを明らかにし、その課題を解決しよう!】

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の処理速度指標(PSI)から何が分かるのか?

2024.06.23 09:00

【WISC-V(ウィスク5)検査の処理速度指標(PSI)とは】


WISC-V(Wechsler Intelligence Scale for Children, Fifth Edition)は、5歳から16歳の子どもの認知能力を評価するための標準化された検査です。


その中でも、処理速度指標(PSI: Processing Speed Index)は、子どもの情報を迅速かつ正確に処理する能力を評価します。


処理速度指標(PSI)は、特に視覚的な情報の処理速度と効率を測定するものであり、学習や日常生活における多くのタスクにおいて重要な役割を果たします。




【PSIの構成要素】


処理速度指標(PSI)は以下の下位検査で構成されています。


1. 符号(Coding)

子どもが特定の記号を数字と一致させる課題です。

視覚的な情報を迅速に処理し、手と目の協調性を評価します。


2. 記号探し(Symbol Search)

子どもが一連の記号の中から特定の記号を見つける課題です。

視覚的な情報のスキャンと認識速度を評価します。


3. 絵の抹消(Cancellation)(オプション)

子どもがランダムに配置された図形の中から特定の図形を見つけてマークする課題です。


視覚的な探索と選択的注意を評価します。




【処理速度指標(PSI)から分かること】


処理速度指標(PSI)の指標得点を分析することで、以下のような子どもの特性や能力について理解することができます。



1. 視覚的処理速度


具体例

符号という下位検査で高得点を取る子どもは、視覚的な情報を迅速に認識し、それを正確に処理する能力が高いことを示します。


例えば、与えられた記号を迅速かつ正確に対応する数字に変換する能力は、情報処理の速さと正確さを示しています。


この能力は、テストや宿題、クラスでの活動において迅速に作業を終えるために重要です。



2. 注意力と集中力


具体例

記号探しの検査で高得点を取る子どもは、視覚的な刺激の中から特定の情報を迅速かつ正確に見つける能力が高いことを示します。


例えば、一連の記号の中から特定の記号をすばやく見つける能力は、高い集中力と注意力を反映しています。


注意力と集中力は、学習環境でのパフォーマンスや日常生活での多くの活動において重要です。



3. 手と目の協調性


具体例

符号の検査でのパフォーマンスは、視覚的な情報を認識し、それに基づいて迅速かつ正確に手を動かす能力を示します。


これは、手と目の協調性が優れていることを意味します。


手と目の協調性は、書字や図を描く、スポーツなどの活動において重要です。



【処理速度指標(PSI)の重要性】


処理速度指標(PSI)の評価は、子どもの学業成績や将来の学習能力に重要な影響を与える可能性があります。


特に以下の点で重要です。


1. 学校の学習支援

処理速度指標(PSI)の指標得点は、教育者や親が子どもの強みと弱みを理解し、個別の学習支援計画を立てるのに役立ちます。


処理速度が遅い子どもには、タスクを分解して行う方法や、作業環境を整えることで支援することが必要です。


具体例

処理速度が低い子どもには、時間のかかるタスクを小さなステップに分解し、一つずつ確実に取り組む方法を教える。


また、集中できる静かな環境を提供することが有効です。



2. 学業成績の予測

高い処理速度指標(PSI)の得点は、全体的な学業成績の向上に寄与する可能性が高いです。


特に、タイムプレッシャーのあるテストや宿題の迅速な遂行において重要です。


具体例

例えば、算数の計算問題や読解問題を素早く解く能力が向上し、試験時間内に多くの問題を正確に解答できるようになります。



3. 日常生活と将来の職業スキル

処理速度は、日常生活の多くの場面で必要とされます。


例えば、迅速な意思決定、タイムマネジメント、マルチタスクの処理などです。


また、将来の職業においても、迅速な情報処理能力が求められる場面が多いです。



具体例

高い処理速度を持つ子どもは、事務職や医療現場など、迅速な情報処理と正確な作業が求められる職業において成功する可能性が高いです。



【実際のケーススタディ】


ケース1

小学生のG君は、授業中に課題を終えるのが遅く、テストの時間内にすべての問題を解くのが難しいと感じていました。


WISC-V(ウィスク5)検査を実施した結果、処理速度指標(PSI)が低いことが判明しました。


そこで、学校ではG君に対してタスクを分解し、一つずつ確実に取り組む方法を教え、時間のかかる作業にはタイマーを使用するようにしました。


その結果、G君の課題遂行能力は向上し、テストの時間管理も改善しました。



ケース2

中学生のHさんは、クラスでの活動や課題を迅速に終わらせる能力が高く、特に視覚的な課題に強い興味を持っていました。


WISC-V(ウィスク5)検査の処理速度指標(PSI)を確認したところ、非常に高い指標得点を持っていることが分かりました。


Hさんには、さらに挑戦的な課題を提供し、視覚的情報処理のスキルを伸ばすための特別なプロジェクトに参加させました。


その結果、Hさんの学業成績はさらに向上し、自信を持って学習に取り組むようになりました。



【WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査における処理速度指標(PSI)のまとめ】


WISC-V(ウィスク5)検査の処理速度指標(PSI)は、子どもの視覚的な情報処理速度と効率を評価する重要なツールです。


処理速度指標(PSI)の指標得点を通じて、子どもの強みと弱みを理解し、適切な学習支援や将来の職業適性に関するアドバイスを提供することができます。


教育者や親は、処理速度指標(PSI)の評価を基に、子どもの成長と発達を効果的にサポートするための具体的なプランを立てることが重要です。



これにより、子どもたちは自己肯定感を高め、学業や将来のキャリアにおいて成功を収める可能性が高まります。




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