来年の戦力として
今年はずっとテストしていたモデルを一気に5種類出しましたが、ほとんどの試作品が1個だけなので自分の手元に戦力としての数が無いままだったりします。
特に今年はカラーの追加もせずにそれぞれ1色のみで押し切ったので、『これのあの色作っとけばよかった』と思うことが多々ありました。
そういう時は仕掛かり品の数が増える際に自分用をいくつか確保するのですが、イベントがあったりすると、たとえ1個だけでも在庫に入れて色数を増やしておこうとなるので、いよいよ自分のものが無いまま季節が過ぎていきます。
そこで仕掛かり品の中から、もう絶対自分用に残すと決めて来年の戦力になってくれる『予定』のクランクに、完全に戦力として使う為のカラーや実験用カラーやリメイクしたカラーなどを塗ることにしました。
FL62MRとDR、なかなか色数が増やせないままだったので、長年実績のあるシトラスシャッド(最奥)とオリーブシャッド(真ん中)を完全な手駒として、レッドホットタイガーを春先及びクリアウォーター用として塗りました。
◆FL62DR (シトラスシャッド)
これは一時期、試作品に最初に塗ってそのモデルの主力にするほどに信頼と実績のあるカラーです。
最近は試作品に試作カラーをいきなり乗せるなど、乱暴なことをするようになっていますが、FL62MRとの相性も非常に良く、当工房のクランクを使って頂いている選手の方と同船した際(昨年の秋)に連発劇を見せられ、自分で作っておきながらこんなに釣れたのかと驚いたものです(笑)
このカラー、後ろから見た際にチャートの帯が走るようになっているので、セクシーシャッド的な効果もあったりします。
地味ですが、これも非常に実績の高いカラーです。
完成時には全体にホロラメを振りかけるのでクリアーからマッディ、特にマッディでは太陽さえ出ていれば意外なほどの存在感を見せるカラーです。
◆FL62DR (レッドホットタイガー)
春先の戦力として、それと意外なほどクリアーウォーターでバスを惹きつけるので、私のお気に入りカラーのひとつです。
元は全体のトーンがもっと明るいもので、コパーによるスパッタの無いものでしたが、どうせならひと手間とスパッタを追加しました。
よく釣れるのがわかってから最近アホの様にスパッタを使っていますが、この不規則な点々が入ることによって他の模様が判然としないものになり、ある意味リアルなものになっているのかもしれません。
◆HP502 (カラー名不明)
フェイスブックのとあるコミュニティで見かけたクランクがあまりにも素晴らしかったので、これは是非とも実験したいと思いショルダーのグリーンとコパーのトーンやエラ、ドット、腹のスポットを変更して塗ったものです。
また人が見向きもし無さそうなものを、というかんじですが(笑)、どんな効果があるのか知りたいじゃないですか(笑)
それにこういう思い付きのカラーはいきなり塗るので塗装の練習やデザインの練習にもなります。
実際、上のシトラスやオリーブは最初に塗ったころとはかなり変わってきています。
自分で言うとアホみたいですが、少し繊細さが表面に出てきたかんじです。
少しずつ上達し続けているのを実感できます。
ただ綺麗なだけでなく、釣れる要素はより強調しつつ全体でバランスが取れた美しさみたいなのを見せるカラーリングが好きなので、これからも1色ずつテストをしながらカラーチャートを増やしていこうと思います。
すべての製作技術は釣果のために、とたまにはカッコよく締めたいと思います(笑)
それでは皆さん良い釣りを(b^-゜)