キミのナハナハ。
中古で購入したファットバイクフレームを組み上げるべく奮闘する方から、こんなお悩み相談が来ました。
「フロントホイールを嵌めるとだね、ディスクローターとキャリパーの位置が全然合わんの!どしたら良いの!」
内方向のズレならディスク台座とキャリパアダプターの間にワッシャ噛ませれば良いんじゃないですか?と回答しますと、
「ISじゃないんだよ、ポストなんだなコレが・・・」という返答。
あ〜、治具のセットミスかもしれませんね〜、ご愁傷様〜。
と言いつつ「もしや?」と思い至った規格の話を本日は一つ。
パグスレーに端を発するファットバイク初期からフロントハブには「135mm幅」のハブが使われる事が多く、
当然と言うか何と言うかでMTBリアハブをフロントに使う事が一般的でした。
ただフロントハブとリアハブでは!実は!エンド端面とローターの位置関係が違い、
下記の画像(左がフロント、右がリア)で分かる通り、リアの方がオフセット量が多いのです。
その為、フロント135mmQR仕様のフォークはディスク台座が通常のフォークと比べて内側に入っているという形に。
しかしフォーク足に対してディスク台座が内側に入っている事は、ブレーキ性能面ではネガとなりますので、
「普通のフロントハブと同じオフセット量の135mmハブを、ファットバイク専用規格として作った方が良くなくね?」
そんな事を何処かの誰かが言い出し、「ガッテンガッテン!」とガッテンボタン押した人々がフレーム&ハブに採用しました。
そう、今回の相談対象となったフレームは正にその規格のフレームだったのです。
所がその規格を何と呼称するのか?そしてどのフレーム&ハブが採用しているのか?といった、
違いのガイドラインってのが・・・ワタクシの知る限りあんま無いというか薄ボンヤリとしているというかで。
因みに今回のフレームは「そんな事ではこまんどー」的な名前の某社のフレーム&フォークなのですが、
じゃぁ適合する規格・・・え〜、フロントのディスクオフセット量に準じた135mmハブですね、
それにどんな選択肢があるのか?調べようにも「規格名称」が分からんので一筋縄では行かんです。
しかし取り敢えず組んで形にするだけならこのスペーサ一枚で解決。
ProblemSolvers Fatfork−Diskrotor-Spacer ¥3,600(税別)
厚みは4.8mm、これがフロントハブとリアハブのディスクオフセットの差なので御座います。
スルーアクスル全盛の今ですから、135mmQRをフロントに採用するファットバイクが今後合わられる可能性も低く、
このフロント135mm規格問題が持ち上がる機会は減る一方だと思うのですが、それでもですね、
規格の名称を「フロントファット135」とかに決めといてくれたらどれだけ助かったか・・・と恨み節。
いつかアナタが出会ったファットバイクのフロントフォークに、如何考えてもチャンとキャリパーが着きそうにない!となったなら。
そのブレーキ台座の規格はファットフロント135(仮)なのかもしれません。