グレインフリーって何がいいの?
グレインフリーは「穀物を含まない」という意味合いです。
よく「穀物不使用」と言われていたりします。
「穀物(グレイン)とは、植物から得られる食材の総称の1つで、デンプン質を主体とする種子を食用とするもの。」とあります。
イネ科作物の種子を禾穀類(かこくるい、Cereals、シリアル)といい、マメ科作物の種子を菽穀類(しゅこくるい、Pulses)といいます。
そして、穀物は狭義にはイネ科のみを指し、広義にはこれにマメ科や他の作物(疑似穀類ソバ、アマランサス、キヌアなど)も含みます。
(ウィキペディアより引用)。
つまり、グレインフリーとは、
「イネ科作物(小麦、米、トウモロコシ)を使っていない」場合と、
「イネ科作物(小麦、米、トウモロコシ)と大豆などの豆類(とその他の作物)を使っていない」という解釈があり、
グレインフリーといっても、各フードメーカーのとらえ方によってフードに含まれる内容が変わってくることがあります。
例えば、グレインフリーと書いてあるフードでも、エンドウ豆やキヌアなどが入っている場合があります。その場合はそのメーカーのグレインフリーの定義が狭義であると言えます。
ちなみに、イモ類はデンプン質を主体とする作物ですが、種子ではなく根や茎が食用とされるため穀類には分類されないようです。
フードはバランスが大切ですから、炭水化物も必要な栄養素です。
グレインフリーのフードには、サツマイモなどが使われていることもあります。
グレインフリーの良いところは、
「消化吸収が良い」、「ダイエット効果が期待できる」、「毛ヅヤが良くなるなど全体的に健康的になる」などです。
穀物が主原料のフードに比べて肉を多く使っている分、価格は高めなものが多いです。
「消化吸収が良い」のは、
フードの原材料が肉を主としているので、動物性タンパク質が多く含まれているからです。
猫は肉食動物です。
犬も肉食寄りの雑食動物だと私は考えています。
だから、炭水化物よりもタンパク質を消化する方が得意と考えられます。
肉食動物である理由として、穀物を消化するために必要なアミラーゼという酵素を、人間に比べてわずかしか持っていません。
他にも腸の長さも人間と比較するとかなり短く、
歯も穀物をすり潰すための平らな歯ではなく、肉を食いちぎるために尖っています。
「ダイエット効果が期待できる」
穀物の取り過ぎは肥満を招きます。炭水化物は血液中で糖分として吸収されエネルギーとして使われますが、取り過ぎると体内に蓄積され脂肪や内臓脂肪がつきやすくなると言われています。
逆にタンパク質は、筋肉や体を作る元になるものです。運動せずにタンパク質の割合を増やすだけではダイエット効果はあまり期待できないかもしれませんが、
運動と適度なタンパク質の摂取により、基礎代謝を上げ、脂肪を燃焼させることでダイエット効果が期待できるでしょう。
「毛ヅヤが良くなるなど全体的に健康になる」のは、
「消化吸収が良い」でも書いたように、タンパク質の消化は得意ですが、炭水化物の消化は不得意です。
穀物を多く摂取することは消化器を酷使し、内臓に負担をかけている場合があります。
タンパク質多めのフードですと、消化吸収が良いので内臓の働きにも余裕がでてきます。
負担がかからない分、他のことにエネルギーを使えるので、毛ヅヤや毛ぶきが良くなったり、目ヤニがでにくい、涙やけが軽くなる、便秘・下痢が減るなど全体的に健康になるのではないかと思います。
グレインフリーのフードは少し高いけど、高いなりの理由はあります。
もし今、愛犬・愛猫に与えているフードに不安や不満があるようであれば、
一度試してみるのもいいかもしれません。
ただし、グレインフリーだから絶対良くなるというものでもありません。
犬の体質には個体差があり、フード(タンパク源(鶏、羊、魚等)の違い、含まれている内容や配合)によりうちの仔に合う合わないもあります。
やってみないと分らないところなので、与えてみて数週間後の犬の様子(毛ヅヤ、便の様子等)の変化を観察して良かったかいまいちだったか判断して下さい。
グレインフリーフードもいろいろあります。いまいちだった場合は他も試してみて、
うちの仔にはどういった傾向のフードが合うのか探って探してみるのもいいかもしれませんね。