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おひょいさんのおたより

誓い

2024.06.26 02:40


先週

54歳という若さでお亡くなりになった、

取引先の社長の葬儀に参列した。


会長であるお父さんも健在で、

まだ若い娘さんもいる。

順番が違うお葬式というのは、

なかなかに辛いものである。


私はその社長さんが大好きだった。

めちゃくちゃピュアなのだ。

誰にでもすぐ騙されそうでいつも心配になるほどだった。

年下である私にも

「教えてくださいよー」

「わあ、すごい!さすがですね!」

とまったく屈託がない。


社員をとにかく大事にしているのが

ひしひしと伝わってきて、

会社のイベントはどうしたらいいかなど、

いつも悩みを打ち明けていただいた。


でも、一方でゆるぎない信念をお持ちで、

もちろんバカでもなく賢い。

よくある2代目のボンボンとは正反対で、

努力と意志の強さが感じられた。


あの笑顔と、

会社を語るときの真剣な目つき。

好きにならない人なんていないだろう、

と思わされた。


ちなみに

私が自分のソフトボールのチームを立ち上げることにしたのも、

その会社のチームに私が呼ばれて参加したことから始まっている。

「いいなあ」って憧れたのだ。




肺がんだったという。

もちろんタバコは吸われていない方だったが。


検査で見つかったときにはすでに遅かったらしく、

リンパなどあちこちに転移して、

発覚して半年で亡くなった。


その前年に何らかの事情で健康診断を受けてなかったらしく、

実質2年ほど前には罹っていたのだろうと推測される。

あまりに進行が早すぎたからね。

定期健診は大事ですね。



そう、一報を聞いたとき、

心底「まさか!」と思った。

「おひょいさんって驚くことがあるんですか?」

と真剣に聞かれることがあるくらい、

人生でそうそう驚くことがない私が驚いたのである。


去年お会いしたばかりだったし、

何よりものすごい健康的な方だったからである。


知らない人は信じられないかもしれないが、

なかやまきんにくんを軽く上回るような、

ものすごいカラダだったのだ。

当然食べ物にも気を遣われていた。


学生時代はアメフトで鳴らし、

週3以上のジム通いで

いつも筋肉がパンパンだった。


年中小麦色に焼けた肌と

まったく脂肪を感じさせないカラダ。

いつもピシッと決めたスーツ姿だったが、

盛り上がった筋肉だけで

ボタンやシャツがかわいそうになるくらいの人を、

一般社会でその社長さん以外に見たことがない。


葬儀場で飾られていた写真の数々はだいたい裸だったが笑、

腹筋が見事に6つに分かれている社長さんなんてそうそういないだろう。




私は去年新調した、

オーダーで仕立てた喪服を着て行ったのだが、

葬儀中ずっとズボンの上にこっそりのっかっているお腹を感じていた。

やっぱたまにはちゃんとした服着ないとだらしがなくなるな、と。



ご冥福をお祈りするとともに、

自分のお腹のケアを社長の遺影に誓ったのだった。