腹横筋の秘密:姿勢を支える魔法の筋肉
お腹を鍛えたい、というとき
エクササイズとして思い出すのは
仰向けに寝転んで頭を上げて背骨を丸める、
というのが一般的ではないでしょうか。
これはクランチというエクササイズで
背骨を丸める筋肉を鍛えます。
鍛える目的に合っていたらいいのですが
これだけやっていたとしたら
猫背さんは
さらに猫背になる筋肉を強化させてしまいます( ̄∇ ̄)
エェ~!!!と思っている方もいらっしゃるかも
しれませんね。
丸めることが出来るのも背骨の重要な働きですから
それはそれで大事です。
クランチもピラティスのエクササイズで登場します。
ただ、この動きは
姿勢や日常動作の観点からすると、
「丸められる動作が出来るほどの背骨の柔軟性をつける」くらいでいきたい。
なので教室でのピラティスのレッスンでは、
胸の後ろにボールを置いて行うことがほとんどです。
補助具がない状態でのクランチは
負荷強めの体幹トレーニングとして位置づけています。
日常生活で役立つ筋力を養うには、
姿勢を支える筋肉を特に鍛えることが大切です。
例えば腹横筋(ふくおうきん)。
腹横筋は背骨を支え、
安定した姿勢を維持する重要な役割を担っています。
腹横筋はコルセットに例えられることも多く、
コルセット、腹巻きのように
お腹を横にグルリと囲んでいる筋肉です。
お腹の4層の筋肉の1番奥にあって、
ザ・インナーマッスルといった感じです。
画像:腹横筋(一番右)
この筋肉は動きを作る筋肉ではないので、
丸めたり反ったりという作用がありません。
効果的なトレーニング方法としては、
仰向けになってお腹、骨盤の位置を保持したままで
脚を上げ下げする運動があります。
つまりは
動かさないことで鍛えられる腹筋。
腹横筋はこんなことは思わないのかい。
「おいらも動きたいよ」
「みんなと遊びたいよ」ってな。。。
腹横筋「いや、オイラはみんなが自由に遊べるように
守ってるんだよ。そのおかげで手脚や胸回りも自由に動くだろう」
泣けてきます(´;ω;`)
レッスンの最後では
背骨全体をストレッチする動きで終了します。
身体を安定させる筋肉も動きを作る筋肉も
すべての筋肉が一体となって
連動してなめらかに動くことが感じられます。
最後は
みんなひとつだよ✨
アウターを鍛えたい方もぜひ
奥の筋肉のトレーニング、おすすめです。