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「古志」深川句会(6月)を終えて

2024.06.27 09:00

6月12日(水)は「古志」深川句会でした。


毎月第2水曜日に江東区森下文化センターで開催しています。


「古志」の会員であれば、どなたでもご参加いただけます。

第一句座・雑詠、特選句からいくつか。


井月さんけふもどこかで冷し酒   大場梅子


漂泊の俳人、井上井月


まるで井月がいまも生きていて、


どこかで酒をご馳走になっているかのような詠み方をしてあり、


それゆえに井月の魂をありありと感じさせる、はるかなる一句となっています。


亀の子の泳ぐ手のパー足のパー   仲田寛子


童心に満ちた一句ですが、やはりしっかり目が効いています。


亀の子の小さな手足にフォーカスし、その動きを端的に捉えています。


古井戸に飼はれはれの日洗ひ鯉   上俊一


この鯉はそれなりの日数、井戸で飼われていたわけですから、


多少は情もうつるのではないかと思うのですが、


しっかり洗鯉にされてしまったのです。


人間の業と命のあわれが飄々と描かれています。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は7月10日(水)13:30〜


会場は江東区森下文化センターです。


「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。


会員以外の方は体験参加が可能です。


初心者の方も歓迎いたします。


詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。