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Logokeiba Portfolio

24年上半期 / あとがき

2024.06.26 14:58

先ほどの帝王賞の投稿を以て、24年上半期・日本のG1級勝ち馬を、全てデザインできました。

お付き合いいただき、ありがとうございます。

ここでは、あとがきとして“特に印象に残っているデザイン”について、振り返らせてください。

少し長くなりますが、楽しんでいただければ幸いです。


▼皐月賞(ジャスティンミラノ)▼

一連の流れも含め、忘れてはならない日となりました。

その上で、表現行為には、様々な解釈を受け入れる覚悟が必要だと考えています。

特に生死を扱う表現となれば…なおさらです。

だからこそ、“とにかく誠実であろう”と心がけ、制作したことをハッキリと覚えています。

解釈は他者に委ねるしかありませんが、誠実であるかどうかは自分自身の問題であるからです。

藤岡康太氏の供養に、少しでも役に立っていれば…と願ってやみません。



▼ヴィクトリアマイル(テンハッピーローズ)▼

波乱の結果であるほど、勝ち馬の情報量は少ないものです。

情報量=アイデアの多寡とも言えるため、制作難易度が跳ね上がったレースでした。

しかし、ロゴケイバは逃げません。

“デザインを構造で考えること”で、受けて立っています。


どういうことか、説明させて下さい。

①表現したいのは、“人馬が苦難の末、遂にG1制覇を果たした”という称賛。

②それを定着させるには、“特定の人馬に絞り込める要素(馬名の由来など)を、具体として取り入れる”ことが肝心。

・以上の2つを繋ぐためのアイデアは何だろうか?・・と思案することに、工数を集中させるという意味です。


穴埋め問題のようなアプローチの結果、野村克也氏の“王や長嶋はヒマワリ、私は月見草”との名言を着想として得ました。

このように、2時間しかない制作時間の中で、一定の成果物を維持し続けるためには“デザインを構造で考える必要がある”と常々感じています。

持論に説得力を持たせるような成果物を生み出せたことに対して、とても印象に残っています。

もちろん言うまでもありませんが、これをやり切るためには“情熱”が必要不可欠です。

理屈だけでは、デザイナーを名乗れません。

やはり、形にし続けてナンボです。



▼クライアントワーク▼

ご覧になって下さっている皆様が、デザインを品物として入手できるような案件が増えてきました。

やっと皆様に還元できるようなフェーズに入れたことについて、一安心しています。

さらに品物の購入や、飾っているとのポストを見ると、嬉しくてたまりません。

ありがとうございます。

商業活動ですので、情熱だけで成立するものではないと、重々承知しています。

ましてや、人馬の活躍があってこそです。

関係者様に敬意と感謝を改めて表するとともに、皆様に喜んでいただけるような品物を生み出していきたいと、決心しています。

今月以降も、続々と品物のリリースが予定されています。

皆様に楽しんでければ、これ以上ない喜びになります。



最後に・・・。

秋競馬が来れば、ロゴケイバは3周年を迎えます。

息をつく暇もない日々でしたが、非常に充実していたと感じています。

ロゴケイバをやっていてよかったと思えることばかりで、皆様への感謝の想いが絶えません。

秋競馬も完走できるよう、暖かく見守っていただければ幸いです。

今後ともよろしくお願い致します。