台北ややゆる原住民博物館
いよいよ台湾も夏本番の様相で昼間は溶けるように暑い。地元っ子達が夕方まで家から出ないくらい暑いけど、せっかくの夏休みなのでじっとしていられない。
インスタで流れて来たこのフライヤーに釣られて士林にある原住民博物館に行ってみた。台湾に住んで原住民文化に食いつかない社会学出身がいるだろうか。レビューはいまいちだけど楽しみ。
この博物館は私設博物館なのでなんとなくゆるさが漂う。
さくらももこ展と言われても納得しそうなデザイン。
人の顔や蛇とか生き物を彫ったりするのは2つの種族しかないそう。こんなに狭い土地で、民族によって敬するものや畏怖の対象が違うのが興味深い。
ハニ丸くんじゃーん!
そうよね、どの時代でもどこの国でも人間の作りは一緒よね。
わたしが世界の原住民文化を好きな理由の一つがこの模様達。
かわいいし、かっこいいし、こんな模様入りの刀持たされたらめちゃくちゃ闘うモチベ上がる。
それよりだらしない自分が映ってるの、恥ずかしいな。
見よ!この美しき蒼き衣を!!
とナウシカ調で言いたくなるほど、かっこいい衣装。これでもかって程の美しい刺繍と模様。着ていいなら私服にしたい。
パイワン族の正装。男子の方がミニスカ。
タイヤル族をはじめ、首刈りの文化があった民族もいる。首取ったら男として認められる文化。その資料がしっかりあってまあまあドキっとする。
嘘みたいに頭蓋骨が並ぶ。
資料を色々見ていると、日本のアニメや漫画に出て来そうなものがたくさんある事に気づく。もちろん逆で、漫画のキャラとか衣装とかこういうのにたくさん刺激を受けたんだろうな。
ナウシカとか風の谷の民が持っていそうな刀。刀と言うより、剣という感じ。
マジ卍で匠すぎる藤の籠。
B1から3階までしっかり観てロビー階に戻って来たら急に現れた謎コーナー。
どうやらこの博物館を作ったオーナーさんらしい。
13歳で働き始めてその人望やらなんやらで、ビジネスマンのロールモデルと言われた人らしい。
って自分の博物館で言われても…と思うわたしは林翁の足元にも及ばない。
ギラギラの金の腕時計にトロフィー、ゴルフバッグに関羽像、とめちゃくちゃ金の匂いするやん!!
三菱の公式代理店を運営されていたそうで、ゴルフコンペ関連の展示もある。
原住民文化を観にきたのに何見せられてるんだろ…という濁った気分が一瞬よぎるけども、これだけの原住民文化施設を作った人なので感謝せねば。
台湾に来た事ある方ならわかると思うけど、士林、博物館というキーワードだと間違いなく故宮博物館に行き着く。
故宮博物館はもちろん素晴らしいんだけど、その目の前にこのゆるめの私設博物館もどっしり存在しているので、もう一歩踏み込んだ台湾文化に触れたい方にはおススメ。
台湾の原住民文化はこれからもっと勉強したいので良き入り口をくぐった時間だった。
おしまい。