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「宇田川源流」【日本万歳!】 チャールズ国王も知っているハローキティとポケモン

2024.06.30 22:00

「宇田川源流」【日本万歳!】 チャールズ国王も知っているハローキティとポケモン


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。単純に「日本は素晴らしいな」と思ったり「これぞ日本だ!」というように思えることを取り上げている。日本人というのは、とかく「他人の目」を気にする。昔の日本人は「世間様に申し訳が立たない」と言って、悪いことに走ろうとする家族をいさめていたというような歴史がある。一つは村社会型の集団性があり、その集団の中から外されてしまうと、かなり生活などが行いにくい環境になる。それでも完全に外してしまうということは全くなく、「村八分」というような慣習になる。逆に言えば、2分は仲間として残してるということになるのである。

 その「他人の目」を気にするという日本人の特性は、いつの間にか国際化した日本人の感覚からして「他国ばかりを見て比較し、その目を気にする」ということになり、明治時代もそうであるが「日本らしいものを否定し、海外の猿真似をすることが素晴らしい」というような価値観を持つ。もちろんこれは明治時代に始まったものではなく、平安時代にも「天平文化」などと言って、全て唐の国の真似をすることが素晴らしいと思うような状況になっていた。そして真似することが習慣化してしまい、日本的なものを忘れてしまうということになる。

 ただ、そのように猿真似をしていても、独自に気付いて日本らしさを取り戻すということである。例えば平安時代天平文化のとのあと、菅原道真によって遣唐使が廃止され「国風文化」が戻ってくるようになる。明治時代も鹿鳴館はいつの間にか廃止され、日本特有の文化が発展し、そして日本型の経済政策が出来上がってゆくのである。

 さて、そのような日本は、文化や政治システムは常に変わっているのであるが、しかし、その内容が全く変わらないのが「皇室」である。

今回は、その皇室がイギリスの王室と「皇室外交」を行った。イギリス王室と日本の皇室は古くからの付き合いがありお互いに友好的である。そして、天皇陛下はイギリスの留学されている。

その外交の中で、イギリスの王室にも日本のすばらしさが伝わっていることが明らかになった。

チャールズ英国王、両陛下に日本語で「お帰りなさい」…ハローキティやポケモンの話題で笑いを誘う

 【ロンドン=水野祥、沖村豪】天皇、皇后両陛下が臨まれた25日のチャールズ国王夫妻主催の晩餐(ばんさん)会は、弦楽器の演奏が流れるなか、和やかな雰囲気で行われた。国王は英国留学の経験がある両陛下に日本語で「お帰りなさい」と語りかけ、会場には笑顔が広がった。

 両陛下は25日午後8時50分頃(日本時間26日早朝)、バッキンガム宮殿の会場に国王夫妻やウィリアム皇太子ら英王族とともに入場された。陛下は、国王から贈られたばかりの英最高位の「ガーター勲章」をえんび服に付け、皇后さまはティアラを着用し、白のローブデコルテ姿で臨まれた。

 テーブルは宮殿とウィンザー城の庭園から取り寄せたバラや、イロハモミジの一種の木などで飾られた。

 歓迎のあいさつで、日本語で「英国にお帰りなさい」と切り出したチャールズ国王は、両国の協力関係を支えたのは、「日英両国民の間の永続的な絆」と強調し、「カンパイ」と言って陛下と向き合って杯を掲げた。

 国王はスピーチの間、隣に座った天皇陛下に語りかけるように話し、陛下は国王の顔を見ながら耳を傾け、時折、うなずかれていた。国王は、日本の人気キャラクター「ハローキティ」や人気ゲーム「ポケットモンスター」の話題を出して出席者の笑いを誘い、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 続いてお言葉を述べた天皇陛下は、祖父と父がかつて英王室の晩餐会に招かれた際のあいさつを紹介。昭和天皇は「両国の人々が頻繁に親しく接触し、心を開いて話し合うこと」を望み、上皇さまは「理解し合う努力を続け、世界平和と繁栄のため、手を携えて貢献していくこと」を願われたと説明された。

 先の大戦後、関係改善や友好のために尽力した人々にも敬意を表し、今回の訪英を通じて、両国の友好親善が「次代を担う若者や子供たちに着実に引き継がれ、一層進化していく一助となれば」と願われた。

 陛下が約14分のお言葉を終えられると、場内には英国国歌が流れ、出席者全員が立ち上がって改めて杯を掲げた。

6/26(水) 読売新聞オンライン

https://news.yahoo.co.jp/articles/c9501e15af87bd6f2d37281642afe82a2a0788af

 基本的に王室のある国の場合、当然にその王室主催の晩餐会などで、その国が歓迎されているかどうかがよくわかるようになっている。当然にその晩餐会では、王室の中でさまざまな工夫を凝らしているしまた、両国の関係の話題を様々に見てゆくということになる。

当然に、両国の関係や歴史などを踏まえた内容を話すということになる。当然に、その内容がうまくウィットに富んでいたりまたは笑いをとるということになるのではないか。

イギリスの現在の王、チャールズ国王は非常に好き嫌いがある人物で、2015年に中国の習近平国家主席が来た時、ちょうどその時はイギリスはキャメロン首相であったが、その時に招待された習近平国家主席の晩餐会は、ドタキャンしている。その時はまだエリザベス女王の時代であったが、女王もトイレの前で手袋をしたまま国家主席に握手するなどということがあったが、まさにそのことが、そのまま大きな問題になるのである。今回そのような対応になるということは全く考えられなかったが、チャールズ国王が「気分屋」であろうということから、どの様な内容になるのかということは注目された。

その晩餐会のあいさつがどうなったかといえば、日本は、必ず戦争の歴史や不幸な過去ということになる。当然に日本の天皇陛下はそのような挨拶になった。しかし、チャールズ国王は、なんと日本のソフト文化、それもハローキティやポケモンを入れた内容であった。

<以下翻訳>

まずは天皇皇后両陛下がオックスフォード大学に留学していたことから、チャールズ皇太子は日本語で「おかえりなさい」ということを言い、その後、このような挨拶になった。

これと同じく、日本文化のシンボル的な存在の背景に英国の物語があると知るのも嬉しいことです。おそらくここで、今年50歳になる、ある方について取り上げるのもお許しいただけるかと思います。彼女はロンドンの郊外で双子の妹と一緒に育ち、自らの力で起業家となり何十億ドルもの富を築いたうえ、UNICEFの子ども大使にもなりました。この方、ハローキティのお誕生日を、ぜひお祝いしたいと思います!

 現在、いまだかつてないほど大勢の若者が、日英両国にある世界一流の教育機関において学び、働き、生活しています。天皇皇后両陛下を始めとして、皇族の多くの方々が英国の大学を留学先に選ばれてきたことを大変光栄に感じております。天皇陛下は、オックスフォード大学に留学した時のご経験を素晴らしい回想録に書き残されており、また、私自身もオペラ鑑賞や、フライフィッシングをご一緒しましたのでよく覚えておりますが、このように海外で過ごすという機会は、生涯にわたる友情と思い出を育みます。ところで、フィッシングについて言うと、残念ながら、最近はあまり成果が上がっていないとご報告しなければなりません。あのポケモンの名セリフ、「全部ゲットだぜ!」は、私の孫たちにはぴったりくるかもしれませんが、私自身にはちょっと高望みかもしれませんね。

<以上翻訳>

このような温かいスピーチをもらえる天皇と、そしてそのような内容を出している「日本の文化」はやはり素晴らしいのである。