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虹ジャム「オススメの本を紹介しあおう」リポート

2024.06.29 09:41

6月28日に開催した虹ジャム、「オススメの本を紹介しあおう」では、参加者の方々から様々な本について語っていただけました。挙げられた本たちを添えられたコメントとともに記事にしてご紹介したいと思います。


Aさん

伊坂幸太郎の小説、全部好きです!

『逆ソクラテス』伊坂幸太郎
https://amzn.asia/d/0230skAU

ピンクのシャツ着てる男の子に「お前オンナみたいだな」とからかった教師に、生徒が「僕はそう思わない」と、抵抗していくお話し。


Bさん

桐野夏生が好きなんだけどみんなヘヴィーすぎて紹介するのが忍びないです笑

『路上のX』桐野夏生
https://amzn.asia/d/0bwRVAT2


鈴木大介も好きなんですがこちらも読むことはオススメしづらいヘヴィーさ。元気な時にしてください。

『最貧困女子』鈴木大介
https://amzn.asia/d/014sAuqx
トー横キッズとか話題になるずっと前に、そういう層への取材を重ねて書いたもの。


『されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』鈴木大介https://amzn.asia/d/0bpJF3xG
発達障害への配慮を学ぶのにもとってもいいしどん底から這い上がるっていうのもあるし。


Cさん

『大家さんと僕』矢部太郎 続編、番外編も合わせて。
https://amzn.asia/d/0bwRVAT2
実話をベースに、脚色しながら描く。気ままに暮らす矢部さんに、きっちり暮らす大家さんがしょっちゅう声をかけてくる。鬱陶しい、という葛藤も素直に描き、徐々に距離が縮まっていく素敵な関係をほのぼのと描くエッセイ漫画。


Dさん

あまり本読むの得意でないんだけど、コロナで休んでいる間にほかに何もできないからいろいろ読めました!

『虹は私たちの間に』山口里子
https://amzn.asia/d/04NQDebj


『証し 日本のキリスト者』最相葉月
https://amzn.asia/d/0ebMbWhZ
← Eさんコメント:教会で聞くよくあるタイプのと違うけど、これこそ、証しなんだろうなと思いました。こういう証しもっとたくさん聞いてみたいな


『あなたが気づかないだけで神様もゲイもいつもあなたのそばにいる』平良愛香https://amzn.asia/d/0focJmqr


『大阪戦争モノ語り』森田敏彦
https://amzn.asia/d/01z6gvBN
森田敏彦で検索すると悪いことした議員も出てくるけど同姓同名の別人です!


『90通の手紙』森田敏彦
https://amzn.asia/d/0abtzwPj


『兵士の碑 近代大阪の民衆と戦争』森田敏彦
https://amzn.asia/d/079p542Q


Eさん

『ことばの雫』星乃富弘
https://amzn.asia/d/0b6DM6kD
クリスチャンとしての思いを編集者に語ったものを収めた本。


『しまなみ誰そ彼』鎌谷悠希
https://amzn.asia/d/00811oZM
色々学んで聖書を読んでいろんな方とのやりとりをして、学んでいく中で一番気になったことばは「これはいのちの問題、いのちに関わる問題なんだ」というもの。そういうことなんだっていう意識が今のキリスト教会の中で話し合ってる方々に一番欠けてる部分なんじゃないか。それをどうにかして伝えられないか。そもそも自分の問題としてそれを受けとめられているかと気になっていた時読んで、「ああ、わたしに欠けていた間隔は間違いなくこれなんだな」というのをこの漫画で身につまされた。この本を読んで自分のスタンスがようやくかたまった。


Fさん

『恋愛依存症―苦しい恋から抜け出せない人たち』伊東明
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784408111346
目からうろこで人生が変わった!
恋愛依存、共依存、ほわっとわかっているようなつもりだったけど、改めて解説されてチェックポイントとかも見て、自分もこれなんだとわかった。
しくみも対処法もわかって非常に勉強になりました。当てはまる人きっといっぱいいるんじゃないかと思うので、恋愛に悩んだらお勧めです!
特にクリスチャンだと、大変な人をほっとけなくて客観性を失ってしまうところがあるけど、それが逆にお互いのためになってないことがあるとわかった。


Gさん

『違国日記』ヤマシタトモコ
https://amzn.asia/d/0ixqeZyI
家族じゃないけど家族的でもある、関係性の捉え方を丁寧に模索していく。
セクシュアルマイノリティ的な人たちも出てくる。


『That All Shall Be Saved: Heaven, Hell, and Universal Salvation』 David Bentley Hart
https://www.amazon.co.jp/dp/0300246226
タイトルは第一テモテ2:4「神はすべての人が救われて真理を知るようになるのを望んでおられます」からで、キリスト教における救済論をテーマにした本。
約束の虹でずっと活動してて、教会や社会の中の差別について話し合っててずっとモヤモヤしてたのが、そもそもイエスを信じるかどうかで「救われてる/救われていない」を分けてるじゃん、そうしてる限り根本的な差別を解消できないじゃん……一定数の人たちが滅びるのを良しとしてる限り。ということ。そこを解消してくれた本!
英語なので気軽にオススメ出来ないのが難点…


Lさん

そこでこの本!

『『地獄』のウソ』ジュリー・ファワーダ
https://emer.base.ec/items/37764976
まさにGさんが紹介した本(THAT~)の日本語版って感じです!
僕がずっと教会で教わった聖書の読み方でモヤモヤしてた内容を見事に解決してくれたし、キリスト教界でどれだけ糾弾されることになろうとも、自分の信じる神様像を正しく伝えたいという著者の思いに感銘を受けました。これは日本の福音派の中でLGBTについて肯定的に発信する牧師やクリスチャンにも共通することかなと。


『付き合ってあげてもいいかな』たみふる
https://amzn.asia/d/0fY0BfyZ
これもGさんの一冊目に触発されて思い出した好きな作品です。セクマイならではのことも、普遍的な関係づくりの話も、様々なテーマに触れて繊細に描いている。


一巡したので再び皆にふってみると、話の流れでさらに色々出てきました。

Bさん

『あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか?』松岡宗嗣
https://amzn.asia/d/05VDcVIE
このことをトピックにして皆で語り合いたい。


『クリスチャンであるとは』N.T.ライト
https://amzn.asia/d/05FTxHMV
日々闘っていると、「クリスチャンも教会ももういいわ」って気持ちになってくるけど、キリスト教に限定せず様々な宗教観を紹介・分析しつつ、「もし私たちのことを心配し語り掛けてくれる神様がいたらどうですか」と語り掛ける。
信仰とは、コンサートで感動してスタンディングオベーションをするようなことだ、と描いてて、ハッとさせられました。


Eさん

『いのちの水』トム・ハーパー
https://amzn.asia/d/07JQ89V2
セクシュアルマイノリティの問題に限らず、どこかで私たちは、あらゆる点で境界線を引いて、自分に合わない者を排除してしまう。
ぜひクリスチャンに読んでいただいて、自分たちがどれだけ恐ろしいことをしているのか考えていただきたい。口で説明すると拒否反応が出ちゃうけど、こういう本を通してなら自然に伝わらないかなと 再版をお願いしたいと思っている本。


Lさん

『神の名とその意味』ネーサン・ストーン
https://amzn.asia/d/08erBgV2
聖書の中で、神と出逢う体験をした人たちは様々に「自分流の神様の呼び名」を創ってきた。そのさまざまな名前の意味を紹介している。この本に出逢って以来、「個々人の体験を通して表される神様のご人格」という視点を強く持つようになった。しばらく読んでいないけど、信仰観に大きな影響を与えた本の一つ。


『幽麗塔』乃木坂太郎
https://amzn.asia/d/0bW4QlZq
ツイッターの広告で見かけて、マンガ喫茶で一気読みして号泣して、結局紙でも全巻買ったくらいハマった。
ミステリーとしてもよくできていて面白いけど、登場人物のセクシュアリティの描き方、またそれに対する周りの関わり方や変化の描き方がほんとうに緻密でよくって、まだ日本でLGBTのことがそんなに話題になる前にこんな漫画が出ていたってことに衝撃を受けた。
ただ、グロテスクなシーンがそこそこ多いので耐性のある人だけ、ぜひ読んでみてほしい。


Gさん

セクシュアリティ関係は最近マンガでいいのがたくさん出てきてる。
でも映画化やドラマ化では重要なところが改変されちゃってるのが残念。
さっき挙げた『違国日記』も、最近問題になってる『セクシー田中さん』もしかり…


さらにまだ紹介したいたちに語っていただきました。

Aさん

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
https://amzn.asia/d/05PIwEeM
立ち読みで半分読んじゃったくらい面白い


Eさん

『社会を動かす礼拝共同体』J.H.ヨーダー
https://amzn.asia/d/0a8frXfn
教会や社会の色んなトラブルをどうやって聖書的に解決していったらいいんだろうかと思った時に一番参考になった本。著者は晩年残念な感じに終わっちゃったので界隈ではすっかり評価が落ちたんだけど、この本自体は素晴らしいと思う。


Bさん

『こんな夜更けにバナナかよ』渡辺一史
https://amzn.asia/d/07zM5k2h
私の原動力になっている本。

(ルカ:映画の予告を目にしたことがあって気になってたけど、クリスチャンが出てるのはBさんの解説で知った!原作読んでみよっと)


Dさん

『焚火を囲んで聴くキリスト教入門』大頭眞一と焚火を囲む仲間たち
https://www.gospelshop.jp/shopdetail/000000036769/


Hさん

『ショック・ドクトリン』ナオミ・クライン
https://amzn.asia/d/0h67HYpf
世界観が変わるほどの内容だった


<感想>

★私はキリスト教の本じゃなくてもどこかにキリストのかおりを探す。
絶望だけじゃない、暗闇だけじゃない、って。
所属グループの目の見えない方が、施設に入る時点訳聖書を持ち込めなかったので、旧約聖書や、いろんな本を朗読してCDにしている。
目が見えない人だけでなく、字を読むのが苦手な人からも喜ばれている。

★本読むの苦手だけどFIRE(7000円)でUnlimitedの本を読み上げてくれるから家事やりながらとか聴いてます。

★本ってやっぱり視野が広がる。

★こういう回だと、自分が普段「読むべき本」に囲まれてなかなか出会う余地がなかった幅広い本に出逢えていいですね!
本についてその人の視点を知れるのもいいし、その本を通してそれを好きだっていうその人のことがまた新しく知れるのもいいなって思いました。