ゆらゆらと
2018.12.18 14:29
闇夜に、
街灯に明かりが灯り、影がユラユラと。
それは光と共にキラリと目につく。
でもそれは、命の危険だと気づく。
走る、でも、ただの悪あがきだとも気づく。
「なんで!?ごめんなさい!助けて!」
その声は届かない。
痛みが脳へと一気に続く、
叫ぶ前に口を塞がれる。
それは耳元で、
「おやすみ」
と、それだけ。
雨は冬の夜を冷たく濡らす、
凍えるように、凍るように。
私は、意識が徐々に薄れる。
それはユラユラと、光を遮りながら揺れる。