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独り言な茶話 ~第5話~:たまには老茶でも・・・

2018.12.18 16:30

 なんとなく急に思ったことを何の理論も根拠もなくつぶやいていく、ハイパー身勝手、適当なブログです。あまり真に受けないでください。


 「老茶」・・・漢字をみたらなんとなく意味はわかると思いますが簡単に言うと「年数を経た」茶葉です。お茶の種類によって「老茶」と呼ばれる基準は変わってきますが、私の中での基準は90年代以前に作られたお茶です。結論から言うと・・・私はあまり好きではありません。しかしたまに飲むと非常に勉強させられます。自分かその年買ったお茶が10年後20年後このように変化していくの、また違った味わいに変化していくのか、もしくは最悪飲めなくなってしまうのか。。。。そういった自分の持っているお茶の再確認やお茶を購入する際の1つの目安になってくると思います。なのでたまに飲むことは非常に重要になってくると私は感じました。

「声なきお茶の声に耳を傾けてみよう」『漫画・ドラマ:Dr.ドリトル』よりパクリました(笑)・・・耳じゃないか・・・口か・・・


 くだらない雑談はさておき今日のお茶です。

 『80年老茶婆』 

 中国広西省の代表の黒茶「六堡茶」の1980年代のものになります。後ろの茶葉を見たら不吉な予感がしそうですが・・・まぁしっかり見ていこうと思います。

 ・・・( ゚Д゚)!?「これお茶か!?枯草!?肥糧じゃないのか!?」

 って思う方多いと思います。はっきり言うと精製はかなり悪いです。しかしちゃんとした広西省の茶葉です。主に地元の方・また六堡茶の通な方々がよく飲まれます。

淹れ方はこんな感じです・・・

 ・・・( ゚Д゚)・・・

 ここから100度の熱湯と注いで淹れていきます。洗茶は2~3回します。この写真は購入したお店で撮ったものです。今回もこれと同じように淹れていきます。

 とてもあの茶葉から考えられない透き通った色をしています。

香りはお茶の古さを感じさせてくれる陈香と薬香、少し泥臭い(泥香)を感じますが全く口の中に残らず、「六堡茶」独特の飲んだ後ハッカ飴をなめた後のようなスーッとする感じ(槟榔香)が感じられます。また飲んで少しすると体の背中から温かくなってくるような体感あり、敏感な人は3杯くらい飲んだら汗をかいてくるのではないでしょうか。

 

 5煎目くらいだと思います。今たぶん一番おいしい段階じゃないでしょうか。香り。味わいがバランスいいくらいかと思います。これくらいの状態があと4煎近く続きます。

 茶殻です。黒の褐色系の色になってます。精製の度合いは正直かなり低いです。あえて低くすることでその分茶葉の価格を抑えることができるので地元の方の常飲に適してます。

 中国の内陸では、過酷な環境下のため野菜の収穫が困難です。ですので発酵を経た黒茶などは非常に植物から栄養を摂取する上で貴重な食料です。なのであえて必要以上に精製せず出来るだけ茶葉を無駄にせず栄養を摂取しようと考えられたのだと思います。

 そいった中国の歴史を考えさせてくれるお茶でした。きっと黒茶が好きな方は中国の歴史が好きな方が多いかと思います。歴史を勉強する際是非こういったお茶を飲みながら勉強したらより理解が深まっておもしろいかと思います。私ももう一度中国茶の黒茶の歴史を振り返ってみたくなりました。

 では今日はこんな感じで、閲覧ありがとうございました!!

 あっ!!言い忘れました、初めて「六堡茶」を飲まれる方はまずはちゃんと精製されたものから飲んでみてください。そちらの方がしっかり六堡茶の特徴の香り・味わいが感じられるはずです(笑)どんなもお茶もそうですがまずはスタンダードなものから飲んで、それからマニアックなものを飲んでいく方が勉強になり楽しいかと思います。

 ではまた、独り言な茶話でした。ありがとうございます!!