ミス・アメリカ代表らは本当に英語が喋れない事をバカにしていたのか?
おはようございます、Jayです。
ミス・ユニバース大会はフィリピン代表の優勝で幕を閉じました。
日本代表の加藤遊海さんも健闘されましたが惜しくもTOP20には入りませんでした。
今大会は初のトランスジェンダーが参加する大会となるなど歴史的にも残る大会でしたが、残念なニュースもありました。
それはコロンビア代表が上げたライブ動画が「英語を喋れない事をバカにしている」と批判されたのです。
報道内容はコロンビア代表、アメリカ代表、オーストラリア代表の3人がベトナム代表とカンボジア代表に対して英語が出来ない事を見下すような発言をしたというものでした。
もちろんアメリカ版ヤフーニュース等にも報道され、コメント欄には批判の嵐が殺到。
私は最初に日本のニュース映像でこれを観たのですが、観た時の印象は“たしかにこれはバカにしているかも”でした。
しかし別のニュースサイトでより長い動画を観た私の印象は160度ほど変わりました。(180度ではない…)
“本当に英語が喋れない事をバカにしているのかな?”
2つの動画はおそらく他国代表達の印象を語っている場面に思われます。
ベトナム代表に対しての発言は“褒める/貶す”どちらとも捉えられる感じでした。
「ベトナム代表は可愛い」と言っていたのですが、なぜそう思うかについては“She's so cute and she pretends to know so much English, and you ask her a question after having a whole conversation with her and she …”(彼女はとても可愛い。英語をとてもよく知っているフリをするけど会話した後に質問すると…)と言って、ベトナム代表の笑顔を真似る。
アメリカは外国人に対してだけでなく、子供や年下相手にも別の理由で“可愛い”と言ったりします。
ですので上から目線ではあるのでこれは非難を浴びても納得出来ます。
しかし私にとって不可解なのはカンボジア代表に対しての事。
“Miss Cambodia is here and she doesn't speak any English, and not a single person speaks her language. Poor Cambodia.”
字幕は「全く英語を話さないし彼女のことばを誰も話せない。かわいそうなカンボジア」
たしかにこれだけ観たら英語が出来ない事をバカにしていると捉えられてもおかしくありません。
しかし実際は“Poor Cambodia”と言う前に他にも発言していました。
“Can you imagine? Francesca said that it would be very isolating and I said ‘Yes’, and just confusing all the time.”(想像できる?フランチェスカはとても孤独だろうと言っていて私は「うん」と言った。ずっと混乱しまくりでしょうね。)
そしてさらにその後アメリカ代表は英語に限らずここにいる代表達は何かしらの共通言語(スペイン語やポルトガル語)があるといった事を話していました。
そしてその誰とも共通言語がないカンボジア代表に対して“Poor Cambodia.”と言ったのです。
3人は英語が喋れない事をバカにしているわけではないし、カンボジア代表が誰とも言語でコミュニケーションが取れないのはきっと辛いでしょうねと彼女の心中を察する発言と私は感じました。
そもそもコロンビア人の大半はスペイン語を喋るので英語が喋れない事をバカにするのはおかしい。
ちなみにオーストラリア代表n親は中国系オーストラリア人とアイルランド系オーストラリア人。
“Poor Cambodia.”と同情するだけでなく、それならクメール語(カンボジアの公用語)で彼女に話しかけようとするなどすればさらに良かったかもしれませんね。
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