夫婦と横の関係について
夫婦再生・自分再生サポーター のんです
自分再生ステップ1講座や、ELM勇気づけ勉強会のベースには、アドラー心理学があります。
ツーDAY講座(自分再生基礎講座)の学びも、アドラー心理学と齟齬はありません。
基本、幸せに生きるための学びです。
私はアドラー心理学をベースに、「課題の分離」をお伝えしていますが、ツーDAY講座でも、冒頭に必ずお話しします。
課題の分離は、愛を込めて境界線を引く事です。
これには「横の関係」が必須なのですが・・・。
先日、「横の関係」という言葉は知っているけど、イマイチ腑に落ちない・・・
というご相談がありましたので、今日は「夫婦と横の関係」について、綴ります。
夫婦・・・上司と部下とは違います。
どちらが上で、どちらが下は、ありませんよね。
これ、横の関係です。夫婦は、対等な関係ですから、横の関係です。
でも、この関係、あっという間に崩れるのです。
夫の不倫をきっかけに、妻は被害者の椅子に座り、夫を加害者の位置に置きます。
日常生活における「私ばっかり・・・損!」も、被害者意識です。
私ばっかり、可哀そう。私ばっかり、忙しい。私ばっかり、私ばっかり、私ばっかり・・・
根底に「あなたのせいで、私ばっかり損している」がありますよね。
これは、あなたが被害者で、夫が加害者という事です。
加害者は、悪者ですから、悪です。
加害者が悪で、被害者が善。
「正義は勝つ!!」をキャッチフレーズに、被害者である妻は、加害者である夫の上に立ちます。
被害者は、加害者が反省し、過ちを悔い改めるよう、コントロールしようとします。
コントロールが入った瞬間から、明らかに、夫婦関係は縦の関係になります。
支配と服従です。
コントロールと言うと、強力なエネルギーをイメージしがちですが、様々あります。
同情を引くことで、相手をコントロールしようとする場合もありますので、一概には言えません。
加害者である夫は、コントロールされ続ける事に限界を感じます。
ある時夫は言いました。
「もう無理。離婚しよう」
「夫婦を続ける事は出来ない」
腹をくくった夫は、キッパリと言いました。
離婚を宣言された妻は、恐怖に怯えます。
離婚を迫る夫、それに怯える妻・・・立場が逆転しました。
夫は、妻を離婚に向かわせようとしますから、ここにコントロールが生まれます。
支配と服従・・・縦の関係です。
縦の関係は、支配と服従の関係です。
決して、心地よくありませんし、深い関係性は築けません。
恐怖がベースにあるのが、縦の関係。
目指すのは、横の関係です。
横の関係のベースにあるのは、愛です。
アドラー心理学では、夫婦はもちろんですが、上司と部下も、先生と生徒も、親と子も、横の関係を築くことを唱えています。
横の関係とは、お互いを認め合いながら、二人でベストな答えを導き出す事です。
ベストが無理なら、よりベターな答えを二人で導き出すのです。
一人ではありません、二人です。
例えば、夫婦で話し合う時。
お互いに意見をぶつけ合うと喧嘩になります。
私の意見が正しい。私と違う意見を持つあなたは、間違っている。あなたは間違っているのだから、私の意見に従いなさい。
ここでコントロールが入りますから、話し合いになりません。
喧嘩になります。
喧嘩の原因は、支配権争いです。
そうではなく、お互いの考えを聞き、一旦は受け止める事です。
意見が違ったとしても、間違っているわけではなく、ただ、違うだけです。
違いは、間違いではありません。
あなたとは違う想いが、そこにあるだけです。
あなたが違う想いを持っているなら、それを意見として伝える事も大切です。
伝えないなら、あなたは服従する事になります。
自ら、支配と服従の関係を作る事になるのです。
縦の関係は、支配する人によって作られるばかりではありません。
服従する人によって作られる場合も多くあるのです。
支配者にも、服従者にもならない事を心がけてください。
夫は、「もう無理。離婚しよう」と言いました。
「夫婦を続ける事は出来ない」と言いました。
縦の関係で居続ける事に、限界を感じたのではないでしょうか。
支配と服従の関係のまま、夫婦を続けることは難しい事です。
支配と服従・・・縦の夫婦関係は、本当の夫婦関係ではありません。
恐怖がベースにあります。
本当の夫婦、本物の夫婦は、横の関係です。
無礼講ではありませんよ。愛がベースです。
違いは、間違いではありません。
まずは、フラットな気持ちで、話す、聴く。ここからスタートして欲しいと思います。
ポイントは、支配者にも、服従者にもならない事を心がける事。
ちなみに・・・あなたは、支配者になりがちですか?それとも、服従者になりがちですか??
あなたは、どのタイプ??
自分を知る事も、お忘れなくね。
無限の可能性を信じて
愛と感謝をこめて ありがとう のん