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七転び八起き Getting Back Up:A day in the life of cancer survivor MW

240. 口腔がん選択的動注併用放射線療法 -2024.6.30

2024.06.29 23:29

(写真は昨日 6/29 (土) 夕方、次男を連れての小ドライブ...記事の末尾ご参照)

 

舌がんブロ友の gomacatさんが、切らない舌がん治療、選択的動注併用放射線療法について、中部国際医療センターの不破信和先生のことを紹介されています

また、その動注併用放射線で、舌がんの治療中のかたのブログも紹介されています

切るだけでない治療法の選択肢をもっと知ってもらいたい、という gomacatさんのご趣旨に、わたしもすごく共感します

 

舌の動脈を選択して抗がん剤を入れて、放射線を同時に、という治療です

動脈は癌細胞の栄養を取り込むルートなので、抗がん剤が直接あたって効果が高いとされています

そして抗がん剤が動脈であることで、中和剤を静脈から入れ、抗がん剤の全身の副作用を抑えることができるとされています

   

不破信和先生のことは別のブロ友の、まりもさんも記事にされています

わたしは陽子線のことは、まりもさんのブログではじめて知りました

 

gomacatさんが紹介されている、不破信和先生のリンクは下記です

そちらに舌がん小線源治療をされたかたのインタビューがあります

"市民のためのがん治療の会" を運営されていらっしゃいます

その意味でも、あらためてこちらでも紹介させていただきます

 

陽子線の場合は、先進医療ということで通常の保険が効かないです

自分で入っている(任意の)医療保険にて、先進医療の特約をつけていないと、自己負担部分が 300万円前後と思います

先進医療特約をつけていなかったが、通常のがん保険で、初診のがん診断時に一時給付金があって、そちらで充当されたかたもいらっしゃると思います

 

ですが、この舌がんへの選択的動注併用の放射線療法を、先進医療の "陽子線" ではない、"通常の放射線(IMRT)" でおこなっている医療施設もあります

つまり保険適用です

先進医療の "陽子線" だけでなくて、保険が使える従来の放射線治療(IMRT)でも舌がんの動注併用の放射線治療があることも、もっと知られて良いのにな、と以前から思っていました

(超選択的動注化学放射線療法と表記されています)

  

横浜市大病院


磐田市立総合病院

 

超選択的動注について、わかりやすい短報

(こちらの報告では、北大では、超選択的動注化学放射線の舌がんへの適応は晩期障害の可能性から限られる、とされています)

 

 

わたしは舌がん術後の化学放射線療法ということで、全身の抗がん剤をいれました(放射線は手術をした "跡地" に対しての照射)

抗がん剤は静脈でしたので、抗がん剤の副作用は普通にありました

 

わたしがお世話になった北関東の病院では、2016年当時、舌がんの動注化学放射線は選択肢には無かったです

放射線の針を舌に埋め込む "小線源治療" が、手術以外の選択肢としてありました

 

外科医(主治医)は、ステージ IV(斜め方向の腫瘍の "厚み" を推定=舌筋深層に浸潤)※手術一択

放射線科の読影医は、ステージ II(画像の腫瘍の平面的な大きさ)※小線源もあり

だから手術だけでなく小線源も適応ありますよ、とのこと


舌がん小線源治療についてのわかりやすい説明(広島大学)


 

当時は、頸部リンパ節の転移の個数は微妙

主治医は、転移リンパ節は2個あると思う、でも2個だけなら手術だけで済む可能性がある

なので術後の化学放射線は、廓清して、みてみないと、わからない

 

わたしは、手術だけで済むなら、その手術も、広めに切っても舌の片側半分とのことだし、手術にしよう、という判断でした

ですが、昔のわたしのブログ記事に書いている通り、頸部リンパ節の転移は3つあり、うち1つが節外浸潤だったので、術後の化学放射線療法をしました

 

後になって、入院中に、小線源だけでなく、それとは別の、この動注併用の放射線という治療があることを知りました

結局、手術の後で化学放射線療法するなら、舌がんでも適応あったらしい、この動注併用の放射線をはじめからしたほうが良かったかな、と当時、思いました

選択肢がほしかった、という感じでした

 

 

わたしはこないだの5月で、退院から丸8年が経過して、いま9年目です

舌がんは治ったと言ってよいと思います

仕事も以前と同じように続けられているので、何をいまさら、とも思います

 

ですが、8年たっても、舌がん治療での選択的動注併用の放射線治療は、あまり広がっていないような気がします

わたしは医療者ではなく、患者会での印象だけですので(それも以前のようには参加できていませんが)、気のせいかもしれません

それでも少し気になります、なぜか、気になってしまうのです💦

 

今日、gomacatさんの記事を拝見してから、少し調べて気づいたこと

それは、中部国際医療センターの場所は、岐阜の美濃加茂

2022年1月に旅立った、りなちゃん

彼女の岐阜の実家にも近いと思います

どうにかならなかったのかと、ついつい思ってしまいます

 

舌の全摘・亜全摘の手術が推奨されるときは、同時に、動注併用の放射線治療も選択肢にふくまれてほしい

メリットデメリットを自分で判断できるのが理想だと思いました

(動注併用の放射線治療にも、デメリットはあると思います)

 

 

関連して、いまでも印象に残っているのは、舌がんで半切の予定のかたが、ある動注併用の放射線治療の医療機関にセカンドオピニオンでうかがったところ

"舌がんで半分で済むなら、切ったほうがよいに決まっています..."

"ここは、もっと進行している患者さんのために..."

という、割とキツイ言い方を医師にされたしまった、というかたの体験を耳にしたことがあります

 

はやく切ったほうがよい

それは事実だと思います

また、予め後遺症を知ったうえで、それが治るためということでしたら、切るのが一番と思います

 

実際は、がん患者の多くは告知で混乱すると思います

命をとらざるを得ない

  

舌がんは、たとえ治っても後の生活の影響が大きいのです

後で悔いがないような選択を、「そのとき」にご自身ができるかどうか

それは、本当に大切なことだったのだと、今でも思います

  

 

  

ーーー

昨日 6/29 土曜日、お昼、両親を連れて焼き肉

両親が人に貸している古い(築50年超!)マンションの一室があり、浴室から水の漏洩あり

急きょ改修工事の段取りなどの確認に、仲介の不動産屋さんに、わたしも同行しました

下階のかたへ補償やその点についての保険会社との調整など、すこし込み入ったこともあり

 

マンションの一室というささやかながらの資産があって、貸して賃料収入を図ろうにも、なにぶん古いのです

私の知る限りここ 10年くらいは小さいものも含め、毎年どこかしらを改修しています

 

人にその一室を借りていただいて、その賃料でもって、なんとか維持だけを収支プラマイゼロで図る感じです

両親にとっても不労所得には、ほど遠いようです(今回も、この工事で1年ぶんか...と父は、ぼやいていました)

不動産屋さんは2代目で、先代からかれこれ 30年以上のおつきあい...そこは下町っぽいです


お昼は、まあまあ気を取り直して、といった感じでした

    

  

その土曜の夕飯は、妻が外出のため、次男のリクエストで "山岡家" ラーメン

冒頭の写真は、夏空のもと、ちょっとしたドライブ...郊外へ

 

山岡家....わたしはいつぶりか思い出せないくらい、すごく久しぶりでした 

昔は、ほうれん草がもっと多かった記憶があります

熱いスープは変わらずで、まずまずでした(それでも深夜のほうが美味しく感じるのは、なぜでしょう...)

 

中学生には "禁断の濃さ" と思います😅

"初" 山岡家の彼によると美味しかったそうです

 

今回、どの店に行こうか調べて気づいたのですが、23区内にはなく、そして幹線道路沿いが多く電車では行きにくいのです

まあ彼にとって行けて良かったようで、それなら、わたしも良かったのでした

 

...平凡な週末を過ごせることに感謝です🍀