悠久の眠り”から目覚め「古代ハス」咲く
https://www.sankei.com/west/news/180620/wst1806200012-n1.html 【“悠久の眠り”から目覚め「古代ハス」咲く 3千年前の種発芽 島根・出雲の荒神谷史跡公園】より
古い時代の地層で見つかった種から咲かせた「古代ハス」が、島根県出雲市斐川町の荒神谷史跡公園で見頃を迎えた。30日と7月1日の両日、「荒神谷ハスまつり」が現地で開かれる。
古代ハスは、千葉市の遺跡で約2千年前の地層から発見された種を発芽させた花。種子は2千~3千年前のものといわれ、植物学者の大賀一郎博士が蘇らせたことから「大賀ハス」と呼ばれる。同公園の大賀ハスは、大賀博士が島根県大田市に寄贈したハスから昭和63年に株分けされた。
公園のハス池には、当初の15株から増やされた5千株が生育。今シーズンは昨年より1日遅い今月11日に開花した。池のあちこちで直径10センチ程度のピンク色の花が咲いたり、大きなつぼみが間もなく開こうとしたりしている。池の奥には、大量の青銅器が出土した国史跡「荒神谷遺跡」があり、“悠久の眠り”から目覚めた花が、古代のロマン漂う雰囲気に彩りを添えている。
https://koganei-kanko.jp/maron/archives/19145 【真蔵院の古代ハス~悠久の昔に思いを馳せて~】 より
真蔵院の古代ハスが咲き始めました。真蔵院は小金井公園正門近くにある真言宗のお寺。毎年6月から7月まで古代ハスを鑑賞できます。花は9時頃からだんだん閉じ始め、昼には閉じてしまうので、早朝から7時、8時頃までが見頃です。今年は梅雨らしい雨が続いているせいか、去年より咲き始めが遅かったようです。7月6日(土)撮影のレポートです。
淡いピンク色の古代ハスの花。風に揺れる風情が優雅でどことなく上品でもあります。詳しいことをもう少し知りたくなり、調べてみました。1950年代に、千葉市にある古代遺跡の泥炭層から発掘されたハスの種子を「大賀博士」が発芽育成に成功し、花を咲かせました。この古代ハスは年代測定で2000年以上前の物と推定され、「大賀ハス」と名付けられました。ハスの種子はある一定の条件下では、発芽を長く保つ事ができるそうですが、2000年以上もの長い眠りから目覚め、花を咲かせるとは本当に素晴らしい!その後、「大賀ハス」は国内外へ分根され、花が咲くとそこから種子も分けられていきました。
ハスは種子で次々に増やすと、遺伝的特徴が変わっていくのが早い植物だそうです。「大賀ハス」の遺伝子を保存するには、蓮根を分根する方法が取られています。「大賀ハス」は元の蓮根から分根した物を云うようです。
本堂の両側にある水路のような池に咲く古代ハス。覗いてみると金魚が泳いでいました。
古名「はちす」。通説では花托(かたく:真ん中にあり、花の基になる黄色い部分)を蜂の巣に見立てたことによるそうです。
ミツバチが蜜を求めてブンブン飛び回り、花にカメラを近づけ過ぎると威嚇してくるので、「ごめん、ごめん、邪魔しないからね。」と慌てて離れました。
6月下旬早朝に、たまたまご住職にお会いした時に伺いましたが、手前の鉢に植えられた古代ハスは白い花が咲きます。本堂の両側の池からとった種子を右の鉢に植え、更に手前の鉢に種子を植えたところ白い花が咲いたそうです。遺伝的特徴が変わるのが本当に早いのですね。
白い花はまだ咲いておらず、つぼみをひとつ見つけました。
取材のため、このところ何度も真蔵院を訪ねました。その度に、必ずどなたかにお会いし、会話が弾みました。毎年古代ハスを楽しみにしていて、「そろそろかしら?家の近くに古代ハスがあるなんて幸せ。」と見にいらした方。散歩の途中にたまたま通りかかり、門をくぐっていらした方。体操帰りの方々との会話。「人間が自然を破壊するのではなく、自然と調和し、共存して生きたであろう古代に学ぶ事が多いね。」と悠久の昔に思いを馳せ、人類の未来にまで話が及びました。古代ハスのおかげで色々な方と話ができて、まさに早起きは三文の徳でした。
晴天時はもちろん、雨上がりの鑑賞もしっとりしていておすすめです。なお、撮影をする時に三脚は立てられませんので、ご注意ください。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/43822【時空を超えてハス開花 宇都宮城の上蓮池跡から発掘の実】 より
【宇都宮】宇都宮城の上蓮(はす)池跡から発掘されたハスが今年も、花を咲かせた。平出町の自宅で育てる市民グループ「宇都宮城跡蓮池再生検討委員会」(塚田宗雄(つかだむねお)会長)の印南洋造(いんなみようぞう)事務局長によると、一番花は28日に開花した。近く咲きそうなつぼみも二つあり、1週間ぐらいは楽しめるという。
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同会は2007年から09年にかけて、かつての蓮池周辺を調査した。発掘した80個の実を調べた結果、古いもので1490年代、比較的新しいものでも1850年代の実であることが分かった。これらを印南事務局長が大切に育て、開花に成功したことから印南蓮と命名された。
今回、一番花を咲かせたのは1780年代のハスという。開花2日目の29日は青空の下、淡紅色のかれんな花が涼やかに風に揺れていた。
印南事務局長の自宅には80種200鉢のハスがあり、同会は7月16日午前8時ごろから、第10回観蓮会を開く。(問)印南事務局長028・663・1313。