猫の膵炎、腎臓にも影響を与えることが判明
2024.07.01 04:05
人間でも知られているように、膵炎にかかると、糖尿病にもなりやすくなることがわかっています。
なぜなら膵臓が血糖値を下げるためのインスリンを放出しているからです。
ですが、ここに猫ちゃんの膵炎にて、腎臓へのダメージを与えることが判明しました。
そんなに酷いダメージを与える訳ではないのですが、、
「そんな、うちの猫ちゃん、膵炎にはなってないから大丈夫だよ」
と思った人は勘違いをしています。
猫ちゃんの膵炎には酷い症状を示す、急性膵炎と、歳をとって、ちょっと餌を吐くことが増えたかな?
という程度にしか症状が出ない、慢性膵炎が存在しています。
慢性膵炎の厄介なところは、本人に痛みを与えず、リンパ球が膵組織に浸潤して、少しずつ機能を失わせることです。
腎臓へのダメージを与える膵炎、というのはこの慢性膵炎も入っているということだそうです。
腎臓へのダメージはそこまで大きくは無いとはいえ、隠れ膵炎の猫ちゃんが非常に多いことが問題です。
10歳以上の猫ちゃんのうち、7割は罹っているという、かなりの比率に当たります。
そして厄介なのは慢性膵炎を完治させる方法が無い、ということです。
ステロイドを使用することで、ある程度炎症を抑えることができますが、ステロイドを使用しすぎることは糖尿病の原因になることもあるため、痛し痒しと言ったところです。