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鍛冶の会 認定式

2024.07.04 23:00

鍛冶の会 広報の庭竹です。

当会は伝統的鍛冶技術の継承というテーマの元に活動(ご来園者に実演、解説)しています。入会しますと課題が与えられ、順次クリアーして行かなければなりません。

最初の課題は火箸です。まだ刃物は造れません。1本作るのは比較的簡単な事かと思いますが、火箸は2本一組ですからこれが中々苦労をします。この最初の課題により基本的な火造りを学びヤスリやセンの扱いを身に付けることに繋がります。

その後、切り出し小刀の平付け(刃金の付け方)耳巻きに合格しますと。最終課題の鉋刃に取り組みます。

その鉋刃を会の基準値(寸法、銘切、仕上げ研ぎ)で制作して顧問『左久作』師匠合否を判定していただく事になっています。

今年は一名が鉋刃を仕上げることが出来ましたので認定式を執り行うことが出来ました。

この鉋刃の合格を持ちまして当会では野鍛冶(一人前)と認定され、後進の指導にあたりながらさらに独自の鍛冶作業への取り組みを深めて行きます。

当日私は仕事の為出席できませんでしたが、久しぶりに久作師匠がご来園されたので会の士気も上がったのではないでしょうか。また、あまり久作師匠とお話しする機会のない新人さんや年次の若い方にとっては、取り掛かっている作品にご意見を頂ける貴重な機会となったのではと思います。