第十八回尚志会藝能祭お礼
盛夏の候、皆様方におかれましては益々ご健勝の事とお喜び申し上げます。
「第十八回尚志会藝能祭」は、去る6月30日(日)に皆様のご協力のおかげで成功裏に終了する事が出来ました。舞台から見る大勢の観客の姿を見て、この組織を立ち上げ、藝能祭をスタートしていただいた先達への感謝がこみ上げました。改めてご来場の皆様、出演者の方々協賛していただいた方々、遠方から応援していただいた方々、実行委員会含むスタッフの方々へ御礼申し上げます。
尚志会は、八重山高校卒業生のみならず、本組織の趣旨に賛同されご協力いただいている多くの方々のおかげで続いていると言っても過言ではありません。本公演においても、互いの親睦を深め、母校や次代を担う若者への寄付を送りいついつまでも応援し続ける事が原動力となっています。
今回の公演では、1部は70人余りの流派を超えた「赤馬節」「鷲の鳥節」の座開き、本盛美奈子、川井民枝、山里恵子舞踊研究所の方々の八重山古典舞踊、若き国指定重要無形文化財保持者花城英樹さんや豊里美保さんの独唱まで古謡に浸りました。2部の「島々の芸能」は「風は南から」のテーマのもと、石垣市宮良の親子獅子、与那国の棒踊り、竹富町小浜の胡蝶の舞、石垣市白保の白保の海と、我が島の各地域の持つ伝統文化や祈りや感謝の思いが満載しており、会場の心をつかみました。3部の「未来の架け橋」と称したアーチストの競演では、田福真美さん、新良幸人さんと下地イサムさんのザ・サキシマミーティングの郷愁を誘う見事な歌声に会場中が癒やされました。1部から3部までの演目に出演者や観客、スタッフの心が一つとなり、我が島にはこんなに情感にあふれ、美しくもあり、切なくもあり、時には笑いも散りばめられた島に根付いた文化や美しい心があることを全体で共有することが出来たと感じました。
そして、恒例のフィナーレ「行進曲」「校歌」は、出演者やスタッフ、大城まち子校長や中山義隆市長、崎山晃八重山尚志会長が壇上に上がり、飛び入りの諸先輩方の応援パフォーマンスも入り、スクラムを組んで大合唱しました。藝能祭テーマ「燃ゆる想いを君知るや」を実感し、次世代へ繋ぐエネルギーを感じた瞬間でした。
次回は、2年後2026年に開催されます。皆様方に再会できることを心からお待ちしております。
シカイットゥ 三拝云!
第20代沖縄尚志会
会長 仲盛 康治(33期)
第18回尚志会藝能祭
実行委員長 米盛 光蔵(33期)
八重山毎日新聞
2024年7月2日付
(掲載許諾済み)