2024年6月29日(土)
2024年6月29日(土)雨
今日と明日はアミュプラザのアミュ広場で「カルチャーフェス〜本とカレーと音楽と〜」に出店。
寝ぼけ頭で移動時間の配分を勘違いしてしまい若干遅れて会場に到着。
うち以外の鹿児島の古書店さん方はすでに到着済みで、机やレジの配置を決めるのを「ボス」が来るまで待っていたと言われる始末。ボスじゃないけどお待たせして大変申し訳ない…。
とりあえず合同のレジの場所と各々の売り場の配置を決めて設営に取り掛かろうとするも備品の机の大きさに違和感が走る。
想定していたよりも幅が狭い。どうしたものか…と考えあぐねているところに、使っていい机がありますよとKさんから声を掛けられてことなきを得た。ありがたい。
各店舗、机2台ずつを配置して、いい具合の売り場面積になった。各々売り場作りに集中する。
木箱のレイアウトは事前に決めていたのでスムーズに設営できたが、本をどのように置くかかなり迷いながら並べたため、設営が完了したのはイベント開始時刻前ギリギリだった。
そして屋根はあるものの野外のためなかなかに暑くイベント開始前から汗だくに。
しかし、イベント開始時刻でありアミュプラザの開始時刻が過ぎてしばらくすると、館内の冷気が流れて来るようになり若干マシな暑さになった。
大きなイベントではあるものの初めての試みであり、加えて天気も悪いためお客さんの入りはどんな具合だろうかとドキドキだったが、イベント開始からたくさんのお客さんが来場された。
我々古書店4店舗は、会場の一番奥に位置していて、スターバックスやビームス、アミュプラザ1階の入り口につながる通り道側に面していたため、通りすがりの人々が比較的本を見てくれることが多かった。
通路側に面していた古書リゼットさんが並べていた少し軽めの郷土誌がバンバン売れたのが我々出店側にとっても意外であり印象深く残っている。それも購入されるのは若い女性の傾向が強いのもまた意外だった。
それとレジをしていてお会計で万札を出すお客さんが多いのも強く印象に残る。
皆で話し合ったが、その理由として、またいつもより売れ行きがいいのも、ボーナスが理由であり、古本は値段もそう高くなく比較
的買いやすいため財布の紐が緩くなったためではないか?と結論づけた。
いつも古書店で合同でイベント出店した時には、来場するお客さんの特徴や傾向を分析して話し合うのが常だ。
売れるのにも当然理由があり、話し合う中でそれが言語化されるのがいつも楽しい。
お昼頃に知人が来られてカレーの差し入れをいただく。
ちょうど出店しているカレー屋さんが品切れが出ていると小耳に挟んだところだったのでありがたい。
でもカレーだけでは足りなくて、このままだとイベント終了の20時まで身体がもたないと判断し、結局アミュに地下で海老天そばを夕方に食した。
実を言うと低気圧の影響でかなり頭が痛くなかなか消耗していたので、一度人混みを離れられて落ち着けたのはよかったなと振り返って思う。
夕方に小説家の角田光代さんが来られる。明日のトークイベントに出演なので、てっきり明日来られて明日帰られてしまうと思い込んでいたので驚く。
7年前に同業の先輩・つばめ文庫さんが角田さんを鹿児島に呼ぶトークイベントを企画された。
当時、僕も実行委員に入っていて角田さんと面識があり、それ以来何度か鹿児島にいらっしゃる折にお会いさせていただいている。
2年前に天文館図書館でトークをされた時にも実店舗に立ち寄っていただいた。それ以来なのでお会いするのは久しぶりだ。
近況をご報告したり、実行員だった友人を会場で見つけて呼んだり、鹿児島で角田さんのトークイベント主催された方々もちょうどいいタイミングで会場に来ていたので声掛けしたりで、てんやわんや。
角田さんもよく人のことを覚えてられていて本当にすごい…。
能力も当然高いのだと思うけど、何より強い感情がないとここまで他人に誠実になれないと思う。
夕方からは番組の生中継が入る。音楽のライブも入っていい感じ。
お客さんもだいぶ引くかなと思っていたがそんなこともなく気が抜けない。
イベント終了の20時になっても全然人が途絶えずなかった。
立地の良さもあるだろうけどイベントの力だろうな。
終了して30分後に近くのお店で打ち上げがあるので、リゼットさん、ポロポロさんと共に会場へ。
開始10分前に到着。すでに角田さんと大屋書房さんが一緒に座ってらっしゃる。
流れでリゼットさんと共にそのテーブルへ。恐縮ながら角田さんのお隣に着席。
古本屋3名がいるので古本業界の話になりがちだったのだが、隙間を狙って角田さんに猫の話や実行委員の近況などを話す。
古本業界の話のほかに食べ物の話でも盛り上がったのだが、出されたしゃぶしゃぶ(その専門のお店だった)のだし味のが特に美味しく、皆で「美味しいね〜」と言い合った。
打ち上げ終了後は、自店のビルの上の階のゲストハウスに宿泊するのでそちらに向かう。
個室なのであまり気を使わずにチェックイン。
元々は、売り場に補充はしない予定でイベントに臨んでいたのだけれども、これだけ売れるとやはり欲が出てきて補充に勤しんでまたもう少し売り上げを伸ばしたい気持ちになる。
下の店の売り場に残っているもので、何だったらまだ売れる可能性があるだろう?、と考えながら就寝。