観客ひとりの演奏会
こんにちは♪
Risaピアノ教室です。
6月下旬に、地元の静岡県に帰省をして、
とても小さな演奏会を開いていました。
私が幼かった頃にはまだ無かった新しい公共施設で、観客は母親ひとりだけ。
プログラムは私が小学生の頃から高校生の頃までに自宅でよく演奏していたものや母が特別好きだった曲から選びました。
東京の音楽大学に入ってからの曲は母親には馴染みがありません。懐かしい気持ちになってほしいと思い選曲と練習を重ねてきました。
練習をしている最中、母の車で50分以上かけて高校や音大時代の恩師のレッスンに通った日々を思い出しました。
母はいつも私の後ろでレッスンの様子を聴きながら小さなメモ帳にレッスンの内容を書いていました。
今日はこんなこと言われてたね、ああいう動きをするのは衝撃だったね、間違った版の楽譜を買っちゃったね、などなど。
母は音楽とは遠い生活を送っていたはずなのに私より詳しいのでは…と思うこともありました。
熱心に付き添ってくれる母がいてくれたおかげで今こうしてピアノ講師になることが出来たので、せめて親孝行が出来ないかと思い小さな演奏会を開くことにしました。
昨年、初めて身内の死を経験したともあって「人はいつ会えなくなってしまうかわからない」「自分もいつまで元気にピアノが弾けるかわからない」という気持ちが強くあったのかもしれません。会えるうちに自分の後悔がないようにやれることをやりたい…という思いがずっと頭の片隅にあって、やっと実現することが出来ました。
1曲1曲弾き終わる度に笑顔で、嬉しそうに拍手をしてくれる母を見て、「やらない後悔」がひとつ消えた気がしました。
ということが6月末までありまして
Risaピアノ教室「発表会2024-5」の準備にやっと入ることが出来るようになりました。
今月中に、例年お配りしている発表会のフライヤーをお配り出来たら…と考えています。
詳細の発表まで今しばらくお待ちください。