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La Nuit Blanche

ツール・ド・フランスで巡るワインの旅 その3

2024.07.04 09:27

自分の知る限り ツール・ド・フランスでブルゴーニュの それもグラン・クリュの横を一団が駆け抜けたなんて記憶はない。

もちろん111回の開催のうち自分が知るのは僅かですが。

ボルドーだったり他の産地でのそういう映像は幾度と見ましたが ブルゴーニュのグラン・クリュってのは極めてレアなのでは。

 

それがこの2日のステージ。

まずは今日 マコンからディジョンへの第6ステージで なんとモンラッシェとバタール・モンラッシェの間を走り抜けます。

ということはもちろんクリオ・バタール・モンラッシェの横も。

 

ま その前に一団はコート・シャロネーズを通過するのですが 主催者発表の不鮮明な地図によれば 間違いなくジヴリーとリュリーは通り抜ける。

 

軽視してるわけじゃないけど1997年以来 行ってない産地。

でも大切な思い出がある コート・シャロネーズには。

 

1ヶ月半くらいかけてコート・ドールをディジョンから歩いてサントネまで全ての村を周り その後ヒッチハイクしてそれこそマランジュまで行き またヒッチハイクしてシャニーの街まで連れて行ってもらい野宿。

 

朝を迎え徒歩でブーズロンを目指したのですが その道は当時は舗装されていなかった。

そしてドゥ・ヴィレーヌに突撃。

ガラケーすらない時代。

アポなしアタックです。

 

でも心優しきパメラさんとムッシュ・オーベールのドゥ・ヴィレーヌ夫妻に温かく迎え入れてもらい感動。

ムッシュには訪問後に車でリュリーの街まで送ってもらったりしたのですが D.R.C. の共同経営者なのにあんな若造にもめちゃくちゃ優しい方。

感激しましたね。

 

パメラさんとはその後も数回お会いしてお話をしているのですが ちゃんと覚えてくれていてこれまた感激。

ドゥ・ヴィレーヌは自分にとって大切な造り手だしブーズロンは良き思い出の小さな村。

 

でも今回のツール・ド・フランスのルートからブーズロンは僅かに逸れている。

無念。

 

というわけで今夜のおまけ画像はポール・ペルノの2005年 バタール・モンラッシェにしました。

高品質でブルゴーニュのシャルドネのお手本のようなワインをずっと世に出している割に価格的には良心的。

誰とは言わないけど とっても強欲な造り手もいるし ケタ違いの大金持ちにそそのかされて彼らと組み高い価格に誘導するようなことをするヤカラとは大違い。

ポール・ペルノっていい畑ばっかりだから絶対価格が安いわけじゃないけど 本当の意味でコスパがいい。

好きな生産者です。

 

バタールの a にアクサン・スィルコンフレクスをちゃんと付けて Bâtard と表記してるとこも好き。

ただの a の生産者の方が多いですからね。