黄金
「救い主」は、ヘブライ語で「メシア」、ギリシア語で「キリスト」と言い、正確には、「油を注がれた者」という意味です。イエス・キリストの「キリスト」は姓ではありません。この幼子イエスに博士たちがささげた贈り物には油注がれた者である救い主に対する信仰が込められていました。
博士たちがささげた贈り物、第一は「黄金」でした。黄金は非常に高価な貴金属です。もし黄金をプレゼントされたら喜ぶ人も多いでしょう。でも、赤ちゃんには黄金を贈らないですよね。なぜ博士たちは黄金をプレゼントしたのでしょうか?ただの赤ちゃんではなかったからです。救い主だったからです。
黄金は希少価値が高く、キラキラと美しく輝き、金属の中でイオン化傾向が最も低く、耐食性に最も優れ、永遠に変わらないものの象徴です。その他、電気伝導性が高く、薄く延ばすこともでき、様々なものに重宝され、利用価値の高い物質でもあります。黄金は救い主にとって最もふさわしい贈り物と言えるでしょう。
この黄金からイメージされる聖書の人物を一人挙げるなら、やっぱりソロモンです。ソロモンはダビデ王の息子で、イスラエルの王となった人物です。ソロモン王の時代、イスラエルは平和で戦争がなく、国は繁栄し、絶頂期を迎えました。栄華を極めたソロモンはありとあらゆるものを所有し、中でも多くの黄金を所有し、当時、銀には価値がないとされていたほどです。黄金時代とはまさにこのことです。
黄金は王にふさわしく、王権の象徴でもあったでしょうか。また、王は油を注がれた者でした。ダビデは油を注がれてイスラエルの王とされました。そして、救い主は「ダビデの子」とも言われていました。
博士たちは、救い主が油注がれたイスラエルの王であることを信じていたのです。だから、はるばる東方からヘロデ王のいたエルサレムにやって来たのです。
マタイによる福音書2:2
2:2 …「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
ヘブライ人への手紙13:8
13:8 イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です。
「救い主はどこにおられますか」と博士たちのように捜し求めながらクリスマスを待ち望むなら、出会うことができるでしょう。さあ、私たちの王である救い主に礼拝をささげましょう!God bless you!