成績表はいつもドキドキしながらもらうものでした。
2018.12.22 11:30
先日の事ですが、外皮計算講習会に参加してきました。
外皮?がいひ と読みます。聞き慣れない言葉ですよね。
外皮計算とは「外皮平均熱貫流率(UA値)」を算出する計算のこと。このUA値は数値が小さいほど性能が高いことを表しています。
建物の各部位(外壁・窓・天井・床)から逃げる熱損失を合計し、外皮面積で割って求めます。(外皮とは、熱的境界になる外壁・床・天井・屋根・窓・ドアなどを指します。)
この数値がいわば、住宅の断熱性能に関する点数となり、この【UA値】の数値が小さいほど、断熱性能が良い事を意味します。
先日完成した美生の家
↓
12月頭に公開された美生の家はUA値が0.3。
十勝は日本でも厳冬地域なので、1地域に指定されています。そして1地域の推奨外皮性能UA値0.46。この美生の家はそれよりも下回っていて、等級4適合となります。
この数値をクリアするために、住宅の形をシンプルにして、開口部を少なくし、さらに単純な形にしてしまえば、よいのかもしれません。それじゃあ、個性のない家になってしまいますよね。
家はその住む人のアイデンティティを反映しているもの。だから、クリプトンは住宅性能はもちろん基本として、そこから更に個性を発揮して、こだわった設計を目指しています。
今日は音更町の方で一棟お引渡しがありました。窓から漏れる灯りがシャープに外観を照らします。これで、2018年度の完成現場は終了です。