Ride in Kyushu Day 4 (19/12/18) Part 1 Fukuoka Castle 1
Fukuoka Castle
昨日は福岡城を全部見終わる前に日が暮れてしまったので、今日、もう一度行ってじっくり回る。
福岡城 Fukuoka Castle
まず福岡城むかし探訪館を訪れ、城の概要を頭に入れる。係員の女性の方から丁寧に解説をしていただいた。最近はVR (Virtual Reality)でスマートフォンやタブレットをかざすとそこの場所の様子を3Dで再現するアプリケーションがあり、それを紹介していただいた。早速インストールして地図ももらって出発。
まずは簡単な案内図で大まかに城の輪郭を見てみる。福岡城むかし探訪館の係員さんに教えてもらった城の範囲だが、相当広い。地図の紫を囲む堀や塀があったので、広義では東の天神地区から西の西新地区までが武家屋敷が中心の街であった。天神の東を流れる那珂川の中洲の西の博多地区が町家中心の場所だった。
もう少し絞り込み、本丸から三の丸迄だとこの様な構造になっている。現在の舞鶴公園がほぼこれにあたる。
堀を渡り城内の三の丸へは上之橋と下之橋がある。この2ヶ所のみ。
上之橋/上之橋御門
公式の門で藩主が参勤交代の時に渡る。日常では使われない。
下之橋/下之橋御門/伝)潮見櫓
こちらが日常の通用門。復元された門がある。潮見櫓は城内から移設されたものだがどうも潮見櫓では無さそうと言うことで「伝」がつけられている。裏御門に建てられていた古時打櫓(ふるときうちやぐら)である可能性が高いらしい。
三の丸御鷹屋敷
下之橋御門を入ると三の丸ですぐの所に如水隠居地がある。ここからは堀の向こうの武家屋敷や海岸迄見通せただろう。隠居地ならば、城の奥か、城から遠く離れた所が普通だろうが、城の入り口に住居を構えた理由は領地や家臣の生活を近くで眺めて余生を送りたかったのではと勝手に想像している。今は牡丹庭園になっている。生憎、今の12月は花は咲いていない。
旧母里太兵衛邸長屋門
黒田節で有名な母里太兵衛。飲み比べで福島正則から名槍日本号を飲みとった。6枝城の一つの大隈城主。この遺構は元々ここではなく別の場所から移設されたもの。
名島門
この門は元々ここにはなく、黒田長政が福岡城に名島城から居城を移した時に名島城の脇門を黒田二十四騎のひとりである林掃部に与え、邸宅の門として使用していた。近年ここに移設したもの。
松ノ木坂御門
ここから二の丸に入る。
二の丸は本丸を囲んだ形をしており、まずは南二の丸にある多聞櫓方面に向かう。しだれ桜が植わっている。春先は綺麗だろうに。
松ノ木坂御門
南二の丸の手前に松ノ木坂御門があり、二の丸奥への入り口になる。
南二の丸の方に進むと奥に南二の丸の門、左の石垣の上に天守閣、右は三の丸を見下ろす白壁があったのをCGで再現。
多聞櫓
南二の丸に入る。唯一の建物の遺構の多聞櫓が築城時のまま残っている。平時においては武器庫として使用されていた。両隅には北隅櫓と南隅櫓がある。CGでは欠けている所を追加してある。
別の方向は遺構は残っていないが当時の様子をCGで再現している。
桐ノ木御門/水ノ手御門
南二の丸を来た方向に戻り門を出るとすぐ左側に三の丸への道がある。ここには二つの門で防御されている。二の丸側の桐ノ木御門と三の丸側の水ノ手御門で、敵が水ノ手御門を突破しても桐ノ木御門で進路を塞ぎ、多聞櫓から攻撃ができるようになっている。
ここから本丸に行くには、素通りした松ノ木坂御門の他に松ノ木坂御門の反対側の坂道を登って行く道がある。ここからだと本丸の敷地は通らずに直接天守閣の入り口に出る。この入り口は松ノ木坂御門を通ってもここにたどり着く。
坂道の途中で天守台とは反対側への道があり裏御門を通り本丸に出ることが出来る。この裏御門の古写真(左下)が残っており、下之橋御門/伝潮見櫓 (右下)と酷似している。伝潮見櫓はここから移設している可能性がある。
松ノ木坂御門から本丸、天守閣の道も行って見た。松ノ木坂御門を抜けると二の丸の奥に進む。今は梅園になっている。今はまだ梅に時期には早い。石垣の下には三の丸が見下ろせる。陸上競技場の駐車場がすぐ下にある。
この場所には三の丸から東御門を通ってもアクセス出来る。直接ではなく、もう一つ扇坂の門を通らなければならないのだが。