内澤崇仁(androp)が選曲した100年後に残したい音楽 #897Selectors
アーティストたちが影響を受けてきた音楽や、100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲をテーマにしたFMプログラム「KKBOX presents 897 selectors」。今回のセレクターはandropの内澤崇仁さんです。2009年12月に1stアルバム「anew」でデビュー。緻密なサウンドアプローチと傑出した音楽性で注目され、映像世界やアートワークでも世界的な評価を得ているandrop。12月19日には、アルバム「daily」をリリースし、デビュー10年目のアニバーサリーイヤーをスタートさせました!今回は、バンドのフロントマン、内澤崇仁さんをセレクターに迎え、彼の音楽のルーツや影響を受けた楽曲、そして100年後も誰かの心に残って欲しい曲などを伺います。
♫Top Of The World / The Carpenters
青森の実家で母親がよくレコードで聴いていて、いつのまにか好きになっていました。楽器の原体験は、自分たちの秘密基地があったアコースティックギターです。そこは人の家の小屋だったんですけど(笑)。ある時に弦を弾いてみたら小屋中に音が響き渡って、めちゃカッコいいなと思ってギターを始めました。
★10代の頃に節目となった曲★
♫Bohemian Rhapsody / Queen
高校に入って初めてエレキギターを手にするんですけど、絶対に「Bohemian Rhapsody」のギターソロを弾きたいと思っていました。歌えるんですけど、弾けなかったんですねー。
♫Idioteque / Radiohead
東京に来て初めて、プロのライブを見たのがRadioheadだったんです。その時の「Indioteque」が観客の感情を煽って煽って音を爆発させる感じに、揉みくちゃになりながら感動しました。そして翌日、アルバイトの休憩の時に西新宿を歩いていたら、めちゃくちゃトム・ヨークに似た人が歩いていたんです。「ここは青森じゃないから本物かも」と思い聞いてみたら、本当のトム・ヨークだったんです!チケットに書いて貰ったサインとペンは今も部屋に飾ってます。そのペンで時々歌詞を書いたりしてます。
★音楽活動を始めてから影響を受けたアーティストや音楽★
♫Basket Case / Green Day
高校生の頃にバンドを組んで友達から借りたCDで聴きました。コード進行やメロディが綺麗なのにドラムやギターは激しいという、そのギャップに自分の感性を持っていかれました。ギャップが生まれることによって、心が揺り動かされるかもしれないという気づきをくれた曲です。
♫Untitled 1 / Sigur Rós
すべてが自由すぎて衝撃的でした。環境音的な部分が、自分の生活の一部になり自分の心と一体化する瞬間があって、それに感動するという音楽があるんだとういう。それにびっくりしました。
★100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲★
♫卒業写真 / 荒井由実
難しい歌詞ではないのに、聴く人に寄り添うように言葉が入ってきたり、心情が動くアレンジされている曲です。「100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲」というより、100年後もこういう曲で心が揺れるような感じでいて欲しいという願いもありますね。
♫Merry Christmas Mr. Lawrence / 坂本龍一
簡単にように思えて、音楽を続ければ続けるほど、この作品の素晴らしさと秀逸さを感じます。この作品のメロディとコードの絡み具合とか唸るものがあります。本当の名曲です。