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©︎ASHiNA’s

個性とは何か。

2018.12.21 14:11

個性とは、人と変わった事をする事だ。


僕は、ずっとそう思っていた。


個性的でいたかった。

変わってる人だと思われたかった。

いや、天才だと思われたかったんだと思う。






小学生の僕は、毎日変な顔をしていた。

(説明は出来ません。)


毎日、周りに気味悪がられていた。

女子なんて【芦名にキモいって言おうイベント】を毎日、開催していた。インカムも付けずに、よく仕事を回してた。すごいチームだね。褒めたい。





中学生の僕は、めちゃくちゃ女の子に告白させてた。

(説明しますね。)


要は、”モテる”を演出したかった。

気になってる子が出来たらすぐに、告白まではいかない「好き」を伝えてたし、

(給食ん時にわざわざ席移動してご飯食べたり、毎日メールしたり)


恋愛盛りの中学生女子は、”恋愛”と”告白”に飢えていた。そこを狙った。


恋愛のペースをドラマ以上に最速まで持っていき、いつでも告白しても違和感ない環境に持っていく。


結果、中学生のASHiNAは、1年間で30人の女子に告白させていた。

(その後、認定チャラ男として、学校中から嫌われるのは、内緒。絶対、内緒ね。)





高校生の僕は、部活をサボった。

(説明不要。いやちょっとする。)


天才アメフト慶応BOY高校生の兄、芦名 佑介(今は、芦名勇舗)(当時のmixiネームは、ASHINAX)が、主将だった。頑張っていた。


でもここは、あえて俺は部活をサボって注目されよう。そうしよう。





大学生の僕は、チャラかった。

(中学ん時もじゃね?)


ダンスサークルに入り、お酒も弱いのに、合コン三昧。女の子をお持ち帰れていたかと言われれば、そうでもない。


とにかくアクセサリーとして、合コンをしていた。女の子にモテてるフリをしていた。

(えだから中学ん時もじゃね?)





NSC(吉本の養成所)の僕は、学歴を掲げた。

(は?)


「慶応だからお笑いも出来まっせ。」

を演出するために、面白い相方とたまたま組んで、同期に対して偉そうにしていた。





長々と、学生時代の僕を紹介してきましたが、どーですか?ウザいでしょ?笑


そうなんです。

全ての原因は、

「個性的(天才)だと思われたいから。」


嘘もつく、変わった行動、見栄、プライド


アメフトじゃだめだ→ダンス

ダンスもだめだ→お笑い

お笑いもだめだ→?


えっもうないの!?

どこ行けば、天才になれる?

楽して、誰かにチヤホヤされる?

あーー、どうしよう…。



天才は、そんなんじゃない。

楽して、チヤホヤなんかされない。


じゃあ本当にどうすればいいんだ!


そんなの簡単だ。

個性的にならなくていい。

第一、「人と変わった事をする」のは、個性的ではなかった。





おいっ!!じゃあ個性ってなんなんだよ!!





それは、就活中にたまたま見つかった。


僕は、当時お笑い芸人3年目。

コンビを解散して、ピン芸人をやっていた。

(今みたいな感じ)

そんな時、ASHINAXから電話が掛かってきた。


A「お前、アナウンサーやれよ」

a「は?」

A「お前目立ちたいんだよな?テレビ出たいんだよな?だから芸人やってんだろ?」

a「そ、そうだよ」

A 「芸人になってもテレビ出れてねーだろ?でもアナウンサーってなった瞬間にテレビ出れんだぞ?」

a「おぉーー!!(確かに…)」

A「どうすんだよ?」

a「やりまっす!!」


クソ馬鹿。芸人なめすぎ。アナウンサーなめすぎ。社会なめすぎ。視聴者なめすぎ。


周りの芸人に辞める事を伝えると

「何言ってんの!?笑」

「無理に決まってんじゃん!!笑」


そこで、ASHiNAは、

「(あなたが想像している5倍のドヤ顔で)いや、無理とかじゃなくてさぁ〜俺…アナウンサーになんのよ。なれるとかでもなく、なるのよ?(ここでタバコの煙吐き出す。)」


当時のASHiNAの事をレインボーの実方は、

「全然、ぶん殴ってよかった。俺あん時、なんで芦名君の事、ぶん殴んなかったんだろう」

と語る。後悔してるくらいだ。


でも、僕は、ワクワクしていた。

だって、テレビに出られるんだもん。



兄の紹介で、激スゴアナウンサースクールを紹介してもらい、入学。


滑舌が悪かった為、(早口がカッコいいと思ってた。今もそうだけど)毎日、ニュースをチェックし、ニュース原稿読みの練習をした。

3ヶ月毎日やっていた。


そんな時、大阪の放送局の3次面接の案内が来た。大阪まで行き、面接だけ。

噂では、この次が最終らしい。


面接で、自分をどう出そう。

個性だ。個性的な所を出せれば。

よし!変わった事しよう!



僕は、大阪で気になった人を片っ端からナンパする事にした。

(頭悪すぎ。)


ただ工夫して、男も女の子もどっちもだ。

【ナンパ=アナウンサーのインタビュー】

の理論で、ナンパで大阪を知り、面接で話そうと。




そこで、1人の女性と出会った。


彼女は、見た目が黒木瞳さんのように美しく、艶やかなショートボブで、オーラのある20代後半に見える素敵な女性だった。


年齢を失礼ながら、伺うと…38歳。

道頓堀で、しっかりとした標準語で 

「うぅっっっっそっ‼︎⁇嘘だっぁっ!!!」

と大声でハッキリと言った。

毎日の原稿読みの成果が出た瞬間だった。


んで、職業を聞くと書道家らしい。


はい。勝ち確。内定あざまる。

こんな人の話すれば、テレビ局の面接で即採用、即プロデューサーになれるっしょ?

しかも、この方、お綺麗だし。あわよくば、イチャイチャ出来るかもしんねーし!


くらいの気持ちで僕はいた。


僕の就活事情と面接への作戦を話すと、彼女は喫茶店で話そうと快く僕を受け入れてくれて、快く色々話してくれた。


そこで最後に聞かれた質問が僕の価値観をぶっ壊すんだ。




「個性ってなんだと思う?」

「えーっと、人と変わった事をする事です!」

僕は、この時までずっとこの感覚だった。


小学生で忌み嫌われ

中学生で女の子の敵になり

高校生で部員全員から嫌われ

大学生でサークルみんなに変人扱いを受け

NSCでぶっちぎり嫌われていた、のにだ。


僕は、ずっとこの感覚だった。


彼女は言う。

「ちょっと違うかな!笑」

優しい微笑みだった。








「個性っていうのはね?

大好きで尊敬する人の事を真似て、真似て、真似て、真似て、真似て、真似て、真似続けて、それでもまだ真似を続け、完璧に真似切った!!と思った時に、ポロっと落ちた物が個性なんだよ?」









わりぃ。度肝抜かれたわ、、

声が出なかった。

今までの人生が吹っ飛んだ。



人と違うが正義!=個性!

の僕とは、真反対の意見。



ナンパしてよかった。

心からそう思った。



彼女は、有名な書道家のお弟子さんで、なかなか賞が取れなかったらしい。

ただ、その有名な書道家さんが好きで好きで大好きで、自分の出す作品以外の練習は、その人の字を模倣しまっくっていたそうだ。


そして、僕とお話する2年前、36歳の時に、全国の書道の大会で最優秀を取った。








個性とは何か。

それは、真似る事から始まる。

終わらせちゃいけない。

真似つくすんだ。


僕は、4日前に、生まれて初めてブログを始めた。

何故なら、中田敦彦になりたいからだ。

何故なら、西野亮廣になりたいからだ。

何故なら、芦名勇舗になりたいからだ。


「深い。エモい。の言葉で世の中の事を片付けるな。考えなくなる。クリエイティブの終わりだ。」と誰かが言ってた。


天才。の2文字で片付けちゃいけない。

すごい。の3文字で諦めちゃいけない。

 

真似出来ないを真似るんだ。


そして、個性をポロっと落とすんだよ。ASHiNA!



「好きな人を好きって言って何が悪い。否定出来るもんならしてみろ。」



PS. ちなみに大阪の放送局は、3次で落ちました。理由は、滑舌が悪いから。そりゃないぜ