Ride in Kyushu Day 4 (19/12/18) Part 3 Korokan
Korokan 鴻臚館
Fukuoka City Night Ride
鴻臚館 Korokan
奈良時代に博多湾近くに唐や新羅からの来客の迎賓館として筑紫館があり、後に鴻臚館と呼ばれるようになった。舞鶴公園内にあり、丁度、福岡城の三の丸の中に位置する。この様な施設があった事は文献から推測はされていたが、1987年に遺構が見つかり、次第に明らかになって来た。本格的な発掘は三の丸跡に建てられた平和台球場の解体からだった。この発掘された場所には鴻臚館跡展示館があり、発掘の遺構、迎賓館の再現、発掘物展示、ビデオ解説や背景のパネル展示がある。上手くまとめ上げた内容で非常にわかりやすい。
九州、特に福岡は奈良時代から現在の中国や韓国/朝鮮との外交拠点であり、当時は日本の中で最も文化的に進んでいた地域だった。現在でも、形は変わって来ているがアジアとの接点が強いところだ。福岡に来て、韓国からの旅行客が非常に多い事は驚きだった。本州や北海道の観光地では中国からの観光客が多いのだが、ここ福岡では韓国人観光客が飛び抜けている印象を持った。韓国人にとって、日本から韓国旅行が安く手軽に行けるのと同じ様な感じなのだろう。
係員さんからもう少し詳しくこの鴻臚館の役割について聞いてみた。パネルでは「外国からの賓客のもてなし、そして滞在させる為」となっていた。気になったのが、「滞在させる」の表現だった。この裏には、伝染病を持っていないかのチェックで、想定される潜伏期間はここで様子を見る為が本当の目的だった。よって、全ての来航者はここに留置き、太宰府からの指示に従って謁見するかどうかをここで待つ。迎賓館と言えども、太宰府から人が来る事は無く、必ず太宰府に行く必要があったという事だった。行く先で係員さんと色々話すと面白い話が沢山聞ける。これは旅行の楽しみの一つ。
パネル展示で興味を引いたものを掲載しておく。後で見れば思い出すことができるから。
クリスマスも近いので市内の人の集まる場所には飾り付けがされイルミネーションが綺麗だろうと思い、今日は夕方から市内をポタリングしてみた。
ヤフオクドーム Yafuoku Dome
冬の間は野球がないせいか、改修工事中だった。取り壊された平和台球場の後継となる。平和台球場は西鉄ライオンズ全盛期でスーパースターの稲尾が活躍していた。その後、西鉄が手放し、太平洋クラブ、クラウンライターとオーナーが変わり、西鉄の兄弟会社の西武となった。西武になり、本拠地を埼玉に移し、代わりに現在のソフトバンク・ホークス(前身は南海ホークス)が移ってきた。地元の人と話したのだが、年配の人は今でもライオンズファンが多いが、若い人はホークスファンが大半らしい。(写真右はドーム隣のでヒルトンホテル)
福岡タワー/マリゾン
ヤフオクドームの近くに福岡タワーがある。ここ一帯はショッピングセンターなど様々な施設があり、市の中心部とは雰囲気が洗練された現代的観光地になっている。タワーはイルミネーションが変化していく趣向になっている。若者には人気のマリゾンがすぐ隣にあり、多くの観光客が来て、タワーに登る為長蛇の列を作っていた。ここも韓国からに観光客だらけ。
福岡出身の西山に福岡で美味い料理の店を聞いていたのでそこに行き宿に向かう。天麩羅ひらおというところを勧められた。福岡地場の店で市内に数店舗を営業している。店に入ると自動券売機でメニューを選ぶ。カウンター席のみ。この段階で、てんやの様な感じかと思っていたのだが、全く違った。値段はてんや並みだが、天ぷらをひとつづつ揚げるたびに持って来てくれる。定食で7品をサーブ。揚げたてだから美味い。もう一度来て、もう少し高いものを注文してどうか見てみよう。福岡は東京に比べ、食事は2割程安いところが多いような気がする。
満腹になり、クリスマス気分になっている市中心部を通り、8キロ先の宿に行く。到着したのは10時近くになっていた。