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羊蹄ニセコワンダーサイクリングに行って参りました

2024.07.09 07:02

(ゴール後の洗車講習に残って下さった方々と一枚)



いよいよ本格的な夏到来!な7月上旬ですが、関東エリアでは危険な暑さが連日続いていますね。

しっかりと体をケアしながら、安全にサイクリングをされて下さい。


さて、先日お知らせをしておりました羊蹄ニセコワンダーサイクリング、北海道は羊蹄ニセコエリアを中心としたサイクリングイベントにゲストライダーとして参加して参りました。

今日はその様子を皆様にご紹介いたします。

(スキー部の高校生達と 右は花咲くジャガイモ畑、左はまだ青さの残る麦畑)


「羊蹄ニセコワンダーサイクリング」は、北海道の南西部にある羊蹄山周辺エリアを中心とするサイクリングイベントです。

私的にはこのエリア、国際的なスキーリゾート地で有名なニセコを中心に、様々なリゾート施設がひしめき合うエリアと言う単純なイメージでした。


近年は、ニセコクラッシックや、ニセコグラベル等のUCI認定のレース等も行われ、サイクリストにも非常になじみのある地域となっていますよね。

今回のこのイベントは、参加者の多くが、札幌や羊蹄山エリア近隣にお住いの方々が中心の様で、規模もそれほど大きくしておらず、実感としては100名位でしょうか、運営もそれに合わせるようなコンパクトな印象でした。

このイベントの面白い部分の一つは、あえて細かい所は決めないサイクリングである事でしょうか。

どういう事かと言いますと、まずコースは2種類、80㎞前後と50㎞前後があるのですが、前者は比較的走力のある方向け、後者は初心者やE-Bike等で参加されるのんびり走りたい方向けに設定されています。


面白いのは、参加者向けに当日走るコースマップ等が無く、一緒に走って下さるガイドライダーの方々が、自分達の普段のサイクリングに連れて行ってくれるかの様に、お勧めのコースや飲食スポットなどを案内して下さるスタイルでライドは進められます。

走りながら、参加者の方々と色々と雑談などしながら、地域の事や、サイクリング事情、飲食スポットや絶景スポット等、実に色んな情報を頂きながらライドは進んで行きます。

今回のライド当日は、終始生憎の小雨模様で路面もウェットな状態が続きましたが、7月の羊蹄エリアは寒さに苦しむ事も無く、むしろミストの様な小雨が快適なライドとなりました。

私のグループは80㎞グループでしたが、東海大学付属札幌高等学校スキー部の高校生達とも同じグループで一緒に走りました。

普段のトレーニングの事など色々とお話しましたが、元気な高校生アスリート達とのライドも楽しい経験でした。


ニセコサイクルオアシスをスタートして真狩村を通り、洞爺湖に向けて緩い登りを進んで行きます。

途中、ダチョウ牧場に寄ったり、ジェラート屋さんに寄ったりしながら洞爺湖に着きますが、この日は残念ながら湖畔の景色は見られませんでした。

しかしながら、大規模な農場が広がるしっとりと濡れた景色と土や肥しの匂い、車の音はせずに聞こえる鳥やキツネ?の鳴き声、80㎞のライド中、本当に数えられるのではないかと言うほどの車の少なさ等、走っていてなんと気持ちの良い事か!

もちろん、今回のルートで信号で止まる回数は、片手で数えるほどでした。


その後は注意しながらまた別ルートで留寿都村経由で真狩に向かいます。


途中でコンビニに寄ったり、道の駅に寄ったり、昼食時は人数が多かったので小分けに分散して其々お店等に入ったのですが、私がご一緒した4人グループは豚丼グループでした。

結構ハラは減っています。


我々が入ったのは歌手の細川たかしさんの生誕の地である真狩村と言う地域の食堂でしたが、オーダーした豚丼には、特産のゆり根が入っていてとても美味でした。

(真狩村にある豚丼が美味しい小川屋さん 豚丼もだが味噌ラーメンの美味い事!どちらも特産品のゆり根入り)



追加で4人で一杯の味噌ラーメンもシェアしたのですが、これがまた絶品で、「1人前ずつ頼んでも良かったかも」と言う意見で一致したほどでした(笑)

勿論これにもゆり根が入っており、味噌ラーメンにもゆり根が合うのだと知りました。

(細川たかしさんは、生誕地の真狩村に多大な寄付や援助を今でもしているそうです。銅像にある5つの手形に手を合せると、それぞれ代表曲がワンコーラス聞けます)



一日中小雨が続いた後のゴールでしたので、参加者皆様の自転車も良い感じに泥だらけ。

ゴール後に「なるべくご家庭にある物を活用した洗車講習」をと銘打って、実演と質疑応答を交えて開催しました。

タイムリーな雨天のライドでしたので、多くの参加者の方々がその場に残って聴いて下さり、沢山のご質問も頂き嬉しかったです。

(ご家庭にある物でと言いながら、ディグリーザーだけは用意して下さいねと・・・・)



このイベントの参加者は、皆勿論一般募集で集まった市民サイクリストではありますが、近隣地域の方々がとても多く参加されています。

主催運営をされている羊蹄ニセコ自転車走行協議会は、羊蹄山麓7町村の行政と民間が一体となり、エリアのサイクリング環境を整備し、多くのサイクリストに訪れ滞在して頂くことで、地域を活性化することを目指し組織されたと聞きました。

(お洒落なカフェが異常に多く点在しており、かなり便利)

(50kmコースの方々は西方面へのサイクリングへ。カフェに寄ったり足湯に浸かったり楽しんだ様です)



地域の様々なバックボーンを持つ方々に多くこの様なイベントに参加して頂く事で、この地域の持つ自転車を活用した地域活性の可能性を実感して頂き、彼らの中から趣味としての自転車を始めてくれる方々が現れる等、地域の理解者も着実に増えている様です。

地域の理解者が増えると言う事は、やがてそれは大きなムーブメントとなり、行政も巻き込んだ規模の環境整備等にもつながると仰っていました。

現に、こうした地道な活動から人脈が繋がり、様々な提案が行政に届く様になったり、主要道路の路側帯の拡張や整備、サイクルラックの設置個所の拡充、様々な事が実現しているケースもあると言います。

何より、実際にイベントに参加する事で自分達も楽しめて、尚且つ、各地より集まったたくさんの参加者が、楽しそうに自転車に乗って地域をサイクリングしている姿を目の当たりにする。

これはどんな企画書よりも説得力があるのではないかと思うのです。


「この地域はねぇ永井さん、どこの家も玄関を出て自転車に乗り出せば、目の前はすぐに大自然の広がる贅沢なサイクリングコースなんですよ。冬はともかく、夏なんて出勤前と仕事後に十分な満足感のあるサイクリングが出来るんです!」こう話して下さったのは、引き締まった体型の60代前半の男性。「この地域に住んでいながら、もっと早く自転車に乗り出せばよかった」この様にもお話して下さいました。

(様々な場所で遭遇するカフェの多いこと…

たまたま翌日ライドで立ち寄ったこのカフェマッカリズムでは、サイクルラックについて熱心に尋ねられました。頂いたソフトクリームはハイレベルな美味しさでした)

(今回の中心メンバーの方々と夕方からBBQ!いろんな話が出来ました)


これはまさに理想的な節理と言いますか、我々サイクリストが思い望んでいるモデルケースだと思いました。


私も様々なサイクリングイベントに参加をしておりますが、沢山の参加者の方々や主催者側の方々と交流が出来た事で、今回も素晴らしい体験を持ち帰る事になりました。


日本全国各地域、抱えている問題も可能性も様々だと思いますが、自転車の楽しさ素晴らしさを隣人に伝える事でその地域の持つ素晴らしさを知って貰い、結果としてサイクリング環境も整備されて行くと言う活動も、地域によって様々なのだと感じました。


今回私をゲストライダーとしてお招き下さった羊蹄ニセコ自転車走行協議会の皆様、今回ご参加をされた皆様に、厚く御礼申し上げます。

そして、またまた臨時休業でお店を空けてしまい、作業をお待ち頂いている方々にもお詫びと感謝を申し上げます。休業した分は頑張って作業します!


これからますます良くなる羊蹄ニセコエリアです。イベントだけで無く、プライベートサイクリングやアスリートのトレーニングキャンプ等にも素晴らしいコースがとれますので、良さを体験しに、一度訪れてみては如何でしょうか。


店主